先週土曜はプロジェクトXで、黒柳徹子さんが出演され、「トモエ学園」の教育について、放送していました。


 僕も随分前に「窓際のトットちゃん」は読んでいましたが、番組を観ていて感じたのは、黒柳徹子さんも今で言う発達障害を持っていたんだなぁということでした。以前から書いて来ましたが、僕自身も発達障害だったと思います。

 それだけに、戦前の日本にも関わらず、トモエ学園という素晴らしい学校を作られた小林先生の考え方や、番組の中で出てきた言葉に共感と、子供を上手く育てる大切さを感じました。



学校教育の大きな課題を感じました

 やっぱり学校の教育って、個性を消して、同じ色に染めようとするじゃないですか~。確かに、会社で仕事をしていて、みんなが同じ教育を受けているのは楽です。例えば、工場での作業なら良いですが、新しい技術や新しい商品を作ることは異なります。

 他の人と違うことが求められるからです。


 トモエ学園の「どんな子供も素晴らしい才能を持っている」という考え方はスゴい教育だと思います。

 そして、小林先生の「キミにしかできないことを見つけるんだよ」「キミは本当はいい子なんだよ」という言葉はスゴいなぁと思います。



僕を振り返ってみて

 僕は幼稚園年長組の頃、右や左も分からず、ひらがなも書けませんでした。秋にお袋と先生に呼ばれて、あ〜僕は出来の悪い子なんだと気付きました。家に帰ってから、ひらがなや左右などを覚えるべく教え込まれたのですが、正直言って、関心が低かったんです。

 でも、小学生になって、小学1年2年とおばあちゃん先生が担任でした。そして、僕をよく褒めて下さいました。周りの子供達が「は〜い」と手を挙げる姿を見て、一緒に手を挙げていたんです。時に、ほとんど手の挙がらない中、1人でも手を挙げたりして。だから、授業や学校が楽しくてたまりませんでした。


 そうなんですよ、多分、子供の頃の僕は「認められる」ことを求めていたんです。



いつも怒られていました

 その一方でいつも怒られる自分がいました。

 僕は毎日の通学、特に帰り道にドブ川や田んぼとかで遊びながら帰ることが多くて、家に帰ると、毎日のように怒られていました。

 妹に何か言われて、怒り、お袋に押し入れに入ってなさいと入れられる、そんね毎日でした。



 何度振り返ってみても、褒められた覚えはありません。

 怒られる中で、どうすれば怒られずに済むか?を考えて、1人問答を繰り返していました。Aと言った時、Bと返って来たら、なんて答える?いやCと返って来る可能性があるから、その時はどう答えよう?と考えて準備していました。

 それでも、僕を待っていたのは、どう答えても怒られることでした。



 本当は怒られるようなことをしないのがベストなんですが、発達障害を抱えていましたから、衝動的に動くんですよね。

 例えば、タンスに登って飛び降りるとか。

 指を挟んだり、ヤケドしたりとか、それだけでも痛いのに、怒られることもあって。泣きっ面に蜂でした。



キミにかできないことを見つけるんだよ

 僕が子育ての中で言えなかった言葉だなぁと反省することが多いです。

 子育てではできる限り、怒らないことを心掛けていましたが、怒ってしまう時があり、本当に悪かったなぁと反省するんです。特に、普段は褒めることはしても怒らないので、怒った時のギャップが大きいんだそうです。

 そんな僕も、自分が抱えていた問題に気づいたのは最近のことです。僕はごくごく普通だと思っていました。ですから、この番組を観ながら、子育てではもっと子供を信じて「キミにしかできないこおを見つけるんだよ」と言ってあげてかったなぁと思いました。



黒柳徹子さん

 僕は直接お目にかかったのは一度だけです。

 大学4年の時、大学での講演でいらして。小さなホールで聞きました。何の原稿も持たず、話しが面白くて、あちこちに話題が飛ぶのに、最後はピッタリと話し終わる姿に感動しました。

 あんな風に話せるようになりたいと思う話でした。



(2019年に初めて春日部大凧マラソンで年代優勝した時の写真です。僕は笑顔で大きく変わり、大きく成長しました。50歳頃になって、やっと開花してきたみたいです)