「マラソン自己ベストを更新したい」では、「効率良い」走り方について書いています。

 筋肉には速筋と遅筋があって、速筋タイプは力強い走りが持ち味、遅筋タイプは粘り強い走りが持ち味です。男性は速筋タイプが多くて、僧帽筋が発達したランナーさんが多いです。女性ランナーさんは遅筋タイプが多いように見えます。

 僕は遅筋タイプですから多くの男性ランナーのように練習しても、筋力が付きませんし、同じスタイルは無理です。


 でも、男性ランナーさんにも、遅筋タイプの方は一定人数がいらっしゃいますし、力で戦えないランナーさんでも、フルマラソンは戦える可能性があること、それには頭の高さを高く保ち、ピッチを高めることが良さそうと紹介しました。

 


速筋タイプの方は頭の高さをどうしますかね?

 僕は遅筋タイプのランナーなので、少しズレた話を書くかもしれない点、お許し下さい。


 男性ランナーにはフラット着地のランナーさんが多いです。着地は身体の前ですが、膝は曲がった状態で、地面を下に蹴るように着地させます。この時、頭の高さを高めれば、着地が身体に近づいて、接地から蹴るまでの時間が短くなります。

 そうなんです!

 ピッチ走法やストライド走法と区分けして書いてきましたが、ピッチやストライドのバランスはお一人お一人が同じである必要はありません。

 頭の高さがピッチとストライドのバランスを決めるのです。そして、自分に合ったバランスを見つけて行けば良いのです。


 つまり、頭の高さはピッチ走法だから、ストライド走法だからと、限った話ではないのです。どなたも意識する中で、走りやすいバランスを見つけられると思います。

 是非、取組んで頂けたなら、嬉しく思います。



遅筋タイプの方に合った面が多いかもしれません

 それでも、頭の高さを高くすると、ピッチが高まるので、ピッチ重視の走り方に向いた取組みのように感じます。

 やはり頭の高さを上げるのは意識しやすいですが、頭の高さを下げるって難しいです。ですから、頭の高さを上げて、ピッチを高める方が取り組みやすいと思います。



遅筋タイプにお届けする時間を短くするもう1つの工夫

 先に頭の高さを高める時に、前傾姿勢とフォアフットの相性が良いとを書きました。

 フォアフット着地は着地を身体の真下から後ろに動かすことで実現できます。でも、無意識に走るのと、着地を意識して走るのでは大きく異なります。


 もう1つの工夫は足首を伸ばすことてす。


 足首を伸ばすと、身長が高くなります。それに、着地が確実にフォアフットになりますよね~!

 え?と話す方がいらっしゃると思います。

 足首を伸ばしますと、もう1つの大切な効果があります。それは、着地の衝撃を膝だけでなく、足首でも吸収できるんです。この効果は大きいんです。例えば、下り坂では着地の衝撃を吸収する時、膝に大きな負担が掛かります。でも、足首を伸ばしていますと、吸収できる箇所が多いので、スピードを制御しやすくなります。

 

 また、足首を伸ばしていますから、接地する場所が拇指球付近だけになります。このため、接地時間が短くなります。

 更に、足首を伸ばした分だけ、足が長くなるので、1歩を広げやすくなります。


 このように考えますと、足首を伸ばすことが、より速く走ることに繋がります。


(僕は足首を伸ばすことで、接地する箇所を狭めています)