「マラソン自己ベストを更新したい」では、今週から効率的な走り方にテーマを移しました。
昨日までは準備段階だったかもしれません。
自己ベストを更新するのに、今までよりラン距離を延ばすと考える方もいらっしゃいますが、どうやって走る時間を作るか?
■効率良い走り方ってなんでしょうか?
ランニングエコノミーという言葉を聞いたことがあるかと思います。今回のテーマはまさに、ランニングエコノミーが高い走り方を意味しています。
でも、ランニングエコノミーという言葉が具体的にどんな走り方なのか?はあまり語られていませんよね。
皆さんは「ランニングエコノミーを高める」と聞いた時、どんなことを考えられるでしょか?
僕は「より少ないエネルギーで走る」というイメージを持っています。
少し走り出す頃の僕の話を挟ませて下さい。
僕は走り始めるまで、長く運動していませんでしたから、筋肉量が非常に少なかったんです。
ですから、走り出す時に「ランニングエコノミー」という言葉を目にして、スゴく気になりました。そして、走る時にどうしたら良いのか?を随分考えました。
走るようになる前から「ランスマ」を観ていて、金さんが「真下に着地する」「身体を前に倒すと自然に足が前に出る」と話すことを聞いて、なるほどと考えていました。
色々な本を読む中で辿り着いたのが「上下動が少ない」フォームでした。考えるのは自由ですが、どうすれば良いのか?は分かっていませんでした。ただ、「上に弾まない形が良いかな?」「できるだけ前に弾めたら良いなぁ」と考えていました。
僕には膝下を強く蹴り出して、踵がお尻に着きそうになる走り方ほできないと思っていましたから、金さんの言うような走り方ならできるかも、と思いました。
ですから、金さんの言う通りに走ってみようと始めました。今、振り返ってみますと、この金さんが話された「真下に着地する」「身体を前に倒すと自然に足が前に出る」というのは、ランニングエコノミーが高い走り方みたいですね。
僕は今もこの金さんの言葉が走り方の根底にあります。
僕なりの理解で、この金さんの言葉をもう少し詳しく書いて行きます。
■身体の真下に着地する意味
身体の真下に着くとは、どこに着くことでしょうか?
身体より前に着地する場合、踵から着地します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/20/motoyuki2013/41/c0/j/o0390034215452333521.jpg?caw=800)
もう少し、理論的に補強します。
上の図では着地の衝撃を膝が吸収します。ここで注目してほしいのが膝の角度で、上肢と下肢がまっすぐに近いんですね。ここでスピードを上げる時、上肢と下肢がまっすぐになります。
この時、どこで着地の衝撃を吸収するでしょうか?
吸収は関節を曲げることで行われますが、膝関節はまっすぐなので、曲げられないんです。このため、膝そのもので吸収してしまうので、半月板や軟骨がダメージを受けます。更に、上下の骨がぶつかれば変形を起こしていきます。
物理的には膝を曲げながら、身体の後ろに足を送って行きますが、膝下を前に振り出しながら着地します。つまり、膝を伸ばそうとした状態で着地していることが問題なのです。
なお、レース中の写真は色々お持ちと思いますが、膝が伸びた状態は非常に短い時間です。ですから、そんな写真はないから大丈夫と思うのは危険だと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/20/motoyuki2013/e5/60/j/o1080060715452333525.jpg?caw=800)
ですから、僕が走り方を見させて頂く時は、初めに次に紹介します「身体の真下に着地する」形に切り替えてもらっています。
こちらが真下に着地した状態です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/20/motoyuki2013/00/8f/j/o0390034215452333530.jpg?caw=800)