■私の作戦はコバンザメ作戦
大会から帰る途中の会話でした。
「コバンザメ作戦」と書いたのは僕ですが、ひろりんは「自分でレースを作れない」と話すんですね。「普段はどうやって走っているの?」と聞くと、「何となく周りの人達の中で何となく走って〜。それでも何だか入賞しちゃって」と話します。
「え?結局、誰かに着いて走るの?」と聞くと、コバンザメ状態で走るみたいですね。
「レース前にこうやって走るとか、ノープラン」「残り距離からゴールタイムを考えるなんてしたことない」と話しました。
僕は「それだと次のレースに役立たないじゃん」と言うと、「そうなんだけど、毎回そうだからなぁ」という答えが返って来ました。
帰りの電車は呆れる気分もありましたが、レースを振り返ってみると、同じようなランナーさんが多いんだと気づきました。
というのは、この日は走っていると、後ろにたくさんのランナーが着いてくることが多かったんです。
そもそも、ウルトラマラソンは本来、レースマネジメントがフルマラソンより大切です。それなのに、それを他人任せなんて、すみません!僕は考えたことがありませんでした。
他の人のペースに乗っかりつつ、時に置いて行かれるとモチベーションが低下して失速しますよね。そして、何となく合った方と走りますよね。逆に、着いていく方が遅れたら前に出ますが、次に着いていく方を探す形です。
何故、ペースメイクできないのだろうか?と考えました。
■どう走ったら良いか?分からない現実
それは意外とシンプルで、普段のジョグスピードと違うスピードでは走れないということですよね〜
僕はレースを走る時、勿論、時計で確認しながら走ります😁やっぱり多くの方が時計を見て、ペースを確認して走られると思います。
それでも、時間が経つと、普段から走らないペースだとスピードが変化しちゃうと思います。
いつも走らないスピードですと、走りにくいんですね。だから、気持ちは例えばキロ6と思っていても、速くなっちゃうんです。そして、いつものジョグスピードになっていきます。
僕は普段のジョグで走る速さを色々に変えることが大切だと思います。
走る速さを変えると何が変わるか?を知ることが大切です。そして、どのようにしたら、様々な速さでも無理なく、上手く走れるか?を考えることが大切だと思います。
これが分かりますと、普段は走らないペースでも同じペースで走り続けられるようになっていきます。
■同じペースで走りにくい理由もあります
実はコースにも同じペースで走りにくい理由が隠されています。
それがコースのアップダウンです。
僕自身でもアップダウンか繰り返されますと、ペースが狂います。僕の場合は上り坂でピッチが高くなりやすいです。そのために下り坂に入ってもピッチが高いままでペースが上がりやすいです。下り坂はペースが上がることを許したとしえも、次の上り坂に入った時に、更にピッチを高めてしまう時もあり、気づくとスピードが上がっています。
ですから、僕は下り坂でペースを確認して、次の上り坂に備えるようにしています。
これは上り坂と下り坂が得意な方で違うかもしれません。できましたら、長い下り坂や長い上り坂で確認して下さい。
僕は上り坂を走る時、坂が急でなければ、できるだけピッチを変えずに、ストライドでペースを調整して、走るようにしています。勿論、下り坂も同じです。
ピッチもストライドも変化してしまうと、パラメータが2つになって、どのバランスか?分からなくなって、ペースが崩れてしまうのです。
■レースプランはお一人お一人違います
僕はフルマラソンの練習ですからね。ウルトラマラソンでも、レース後半に燃える走りをしたいと思っています。でも、それは理想であって、フルマラソンでも失速します。
ウルトラマラソンで言えば、レース後半にペースを上げるなんて、気が狂ってると言われても不思議じゃありません。
でも、レースを進める上では、ペースをご自分で決めて頂いて、そのプランに沿って走ってほしいなぁと思います。計画を立てるから、結果との違いを考えますが、計画しなければ、結果だけで良かったかを考えますよね。
大切なのは、得られた結果を次に活かすことだと思います。
ですから、初めは「キロ6で何kmまで行けるかを確認する」でも良いと思います。キロ6で走っても、給水やトイレで遅れたり、アップダウンではペースを変えた方が良いことに気付いたり。
この「気付き」が次に繋がるヒントなんですね。
■誰もが持つ走りやすいジョグのスピード
先に、気づくと普段走るジョグのスピードになってしまうと書きました。