先週末6/9のいわて銀河ウルトラは、普段の僕とは違うペースで走ったので、色々な気づきや学びがありました。今日はひろりんの目線を借りながら、書いて行きたいと思います。


私の作戦はコバンザメ作戦

 大会から帰る途中の会話でした。

 「コバンザメ作戦」と書いたのは僕ですが、ひろりんは「自分でレースを作れない」と話すんですね。「普段はどうやって走っているの?」と聞くと、「何となく周りの人達の中で何となく走って〜。それでも何だか入賞しちゃって」と話します。

 「え?結局、誰かに着いて走るの?」と聞くと、コバンザメ状態で走るみたいですね。

 「レース前にこうやって走るとか、ノープラン」「残り距離からゴールタイムを考えるなんてしたことない」と話しました。

 僕は「それだと次のレースに役立たないじゃん」と言うと、「そうなんだけど、毎回そうだからなぁ」という答えが返って来ました。



 帰りの電車は呆れる気分もありましたが、レースを振り返ってみると、同じようなランナーさんが多いんだと気づきました。


 というのは、この日は走っていると、後ろにたくさんのランナーが着いてくることが多かったんです。


 そもそも、ウルトラマラソンは本来、レースマネジメントがフルマラソンより大切です。それなのに、それを他人任せなんて、すみません!僕は考えたことがありませんでした。


 他の人のペースに乗っかりつつ、時に置いて行かれるとモチベーションが低下して失速しますよね。そして、何となく合った方と走りますよね。逆に、着いていく方が遅れたら前に出ますが、次に着いていく方を探す形です。



 何故、ペースメイクできないのだろうか?と考えました。



どう走ったら良いか?分からない現実

 それは意外とシンプルで、普段のジョグスピードと違うスピードでは走れないということですよね〜



 僕はレースを走る時、勿論、時計で確認しながら走ります😁やっぱり多くの方が時計を見て、ペースを確認して走られると思います。

 それでも、時間が経つと、普段から走らないペースだとスピードが変化しちゃうと思います。


 いつも走らないスピードですと、走りにくいんですね。だから、気持ちは例えばキロ6と思っていても、速くなっちゃうんです。そして、いつものジョグスピードになっていきます。


 僕は普段のジョグで走る速さを色々に変えることが大切だと思います。

 走る速さを変えると何が変わるか?を知ることが大切です。そして、どのようにしたら、様々な速さでも無理なく、上手く走れるか?を考えることが大切だと思います。

 これが分かりますと、普段は走らないペースでも同じペースで走り続けられるようになっていきます。



同じペースで走りにくい理由もあります

 実はコースにも同じペースで走りにくい理由が隠されています。

 それがコースのアップダウンです。


 僕自身でもアップダウンか繰り返されますと、ペースが狂います。僕の場合は上り坂でピッチが高くなりやすいです。そのために下り坂に入ってもピッチが高いままでペースが上がりやすいです。下り坂はペースが上がることを許したとしえも、次の上り坂に入った時に、更にピッチを高めてしまう時もあり、気づくとスピードが上がっています。

 ですから、僕は下り坂でペースを確認して、次の上り坂に備えるようにしています。

 これは上り坂と下り坂が得意な方で違うかもしれません。できましたら、長い下り坂や長い上り坂で確認して下さい。



 僕は上り坂を走る時、坂が急でなければ、できるだけピッチを変えずに、ストライドでペースを調整して、走るようにしています。勿論、下り坂も同じです。

 ピッチもストライドも変化してしまうと、パラメータが2つになって、どのバランスか?分からなくなって、ペースが崩れてしまうのです。



レースプランはお一人お一人違います

 僕はフルマラソンの練習ですからね。ウルトラマラソンでも、レース後半に燃える走りをしたいと思っています。でも、それは理想であって、フルマラソンでも失速します。

 ウルトラマラソンで言えば、レース後半にペースを上げるなんて、気が狂ってると言われても不思議じゃありません。


 でも、レースを進める上では、ペースをご自分で決めて頂いて、そのプランに沿って走ってほしいなぁと思います。計画を立てるから、結果との違いを考えますが、計画しなければ、結果だけで良かったかを考えますよね。

 大切なのは、得られた結果を次に活かすことだと思います。

 ですから、初めは「キロ6で何kmまで行けるかを確認する」でも良いと思います。キロ6で走っても、給水やトイレで遅れたり、アップダウンではペースを変えた方が良いことに気付いたり。

 この「気付き」が次に繋がるヒントなんですね。



誰もが持つ走りやすいジョグのスピード

 先に、気づくと普段走るジョグのスピードになってしまうと書きました。

 冷静にひろりんの過去ランニングデータを見ますと、無意識で走る時に、5:30/km位に落ち着くようです。
 正確には、普段のジョグシューズでは5:40/km位に落ち着くようです。この日はVaporflyを履いていましたから、少し速まって、5:30/kmに落ち着いたようです。
 最初から最後まで5:30/kmで走れたのは、彼女にとって走りやすいスピードだったからだと気づきました。

 実際、多くの皆さんが無意識で走りやすいジョグのスピードをお持ちの筈です。

 ですから、この無意識スピードを速めれば自己ベスト更新できると考える方もいらっしゃるかもしれません。そこは否定しませんし、特にウルトラマラソンでは自己ベストに繋がる可能性があると思います。
 例えば、普段のジョグでキロ6が走りやすい方なら、そこに落ち着きますから例、ウルトラマラソン100kmなら10時間で走れるとなるかもしれません。
 でも、キロ5分半、キロ5とジョグスピードを速めれば、ウルトラマラソンのタイムを速められるか?は少し違いますよね。
 結局、身体が壊れちゃうだけに見えます。

 ですから、普段走りやすい速さでウルトラマラソンを走る形ではなく、様々な速さで走れる練習を行った上で臨まれることをお勧めします。


補給は工夫の宝庫です
 ここまで書いた走るペースをどうやって自分で管理するか?はなかなか難しいかもしれません。
 それと比べると、補給はもっと簡単に工夫できる箇所がたくさんあります。


 簡単な例として、ジェルを飲む時を思い浮かべて下さい。
 ネッチョリしたジェルは絞ってもなかなか出ないし、口の中に入れても上顎にくっついたり、口の中に飲み物を入れないと口の中が落ち着きませんよね。
 オレは摂取すのピーチやグレープはここが大きく改善されていて、絞ると一気にブシャッと口に入ります。そして、飲み物もあまり必要としませんし、味も濃すぎまさん。
 ですから、僕はエイド手前でジェルを摂って、エイドで水を飲んで、コップと一緒にゴミを捨てます。
 スポドリは同じ味で飽きると言う方もいらっしゃいますが、そうした点でも、非常に良いですね。

 大した工夫じゃないかもしらませんが、距離が長い時はお勧めです。

 

 飲み物について言えば、スポドリは後半になった時、濃いので、後半は水とスポドリのコップを取って、薄めています。
 それに、全部は飲まないですね。これは気温によります。暑い日は2杯飲みます!汗をかく量が少ない時は量を減らしています。

 是非、色々な工夫を試して下さいね!


 今回のレースでは色々な気づきがありました。
 特に夏の間に、しっこり故障やケガを治してほしいなぁと思うので、書いていきたいと思います。