「マラソン自己ベストを更新したい」では走ることを「楽しむ」というテーマで書かせて頂いています。

 この「楽しむ」心は、エンドルフィンに繋がり、アドレナリンと組合せることで、フルマラソンをゴールまで上手に走れることを紹介しました。ゴールした後のご褒美も大切ということも紹介しました。同時に、アドレナリンだけの場合、心の隙を突かれる可能性があることも書きました。

 レースを上手く走る上では、時に、集中力のタイプ、ご自分が得意な集中力を知っておくことは大切だと思います。その中で上手な使い方を見い出せますと、ゴールまでブレイブハートで走れると思います。



集中力って色々な種類がありますよね〜

 子供の頃は多くの方が1つのことに集中するように育てられたかと思います。

 僕も色々な友人を見ていますと、1つのことに集中できる方ってスゴいてすよね。なんて言うでしょうか、隣りで話しかけても聞こえていないんですよね。グッと集中した時の集中力の高さには驚くことが多いです。


 恐らく、多くの方は他に集中力があることをご存知ないかもしれません。

 1つは複数のことを同時に扱う集中力です。1つ1つの集中力は下がりますが、集中を邪魔された時も対応しやすいです。

 僕の知るもう1つは無意識に常に気に掛ける集中力です。低いレベルで常に集中します。例えば、お子さんが生まれる時や生まれて間もない頃はいつも頭の片隅にお子さんのことがあって、想像されると思います。


 本当はもっとたくさんあるかもしれませんね。

 何故、集中力を考えるようになったか?と言いますと、僕自身の抱える問題が背景にありました。その話ほ後にさせて頂いて、集中について続けます。



1つのことに集中する集中力

 本当は集中力ですから1つに集中するのが基本です。集中とは「周りを遮断する」ことです。周りからの情報を遮断することで、尖らせます。

 昔、聖闘士星矢を読んでいる時に、聴覚や嗅覚などを断ち切ることで、知覚を研ぎ澄ますというような話が載っていました。

 ある意味、それは正しくて、周りからの音を遮り、あるいは考えることも遮断して、本能だけで走るという形です。

 ただマラソンは競技時間が長いために、その形ではアドレナリンも切れてしまうので、走りきれないということです。元々短い距離が得意だった方がマラソンに合わせにくい理由よ1つが、この集中力の使い方にあると思います。


 でも、1つに集中した時の爆発力はスゴいので、集中力の上手い使いこなしを身につければ、良い走りに繋がります。それは一通りの紹介後に書いていきます。



複数のことを同時にこなす能力

 先の1つに集中する能力は「研究者」や「エンジニア」などの仕事に向いていると感じます。これに対して、複数のことを同時に扱う集中力は色々なことを同時に動かすので、「お客様対応」「営業」など、人とのコミュニケーションが多い仕事に向いていると思います。

 そして、基本的に、学校では学ばないことです。ですから、皆さん、例えば仕事をする中で、求められ、身につけられる集中力だと思います。

 この仕事を午前中に終えるぞ〜なんて思っている所で、上司から「この使い方を詳しく教えてくれるかな?」なんて話し掛けられた時、

[A]あ〜、もうヤダ!と、当初の仕事を投げ出したくなる

[B]早く片付けて、続きをやるぞ~と思う

のどちらを考えますかね?

 1つのことに集中するのが得意な方は[A]、複数をこなすタイプは[B]だと思います。勿論、皆さん、どちらかだけではなく、両方の能力をお持ちで、得意度合いが異なると思います。



低いレベルで頭の片隅に置いておく能力

 今回のテーマでは活用しませんが、いつも頭の片隅に置いておく集中力です。気になることがあると、仕事が「手につかない」とか、あると思います。ここで手につかない状態から、「気になるけど」と横におく集中力ですね。



今回のまとめ

 今回は集中力について書きました。

 この集中力をマラソンに活用することが、良い走りに繋がります。エンドルフィンの話も難しいのに、集中力の使い分けはより難しいかもしれません。

 あ、これは難しいと思ったら、今年は取組み内容から外してください。

 マラソンの話なのに、メンタルタフネスやら集中力とか、走る話じゃないの?という方もいらっしゃるかもしれません。僕はやはりここが大切ではないか?と思うのです。




(柏の葉トライアルマラソン2020から。この年は髄分気持ちを入れて練習していました。練習会も制限される中、ここでめげる訳にはいかないと思っていました。気温が低くて、風も強くて、なかなかキツいレースでした。最終周回でペースが落ちて、2h35m29sで35分を切れませんでした。それでも、終始笑顔で走れました)