先日、弟子ひろりんと話す中で、大きな気付きがありました。それは鍼灸院で身体を診て頂く際に、痛みのメカニズムやコリの箇所など、知識が大切なんだということです。

 僕は坂本先生に診て頂くようになってから、筋肉の構造をより深く学ぶようになりました。


■初めは痛む箇所を押していました
 走り始めた頃の僕はコリが分かりませんでした。
 コリ自体は肩コリを通して、理解していましたが、走る中で生じるコリは分かっていませんでした。そして、分からないまま、疲労骨折しました。今の自分が当時の身体を触ったら、どんなアドバイスをしていたでしょうか?それ位、違いました。

 疲労抜きジョグを練習の軸にして以降、足裏が痛くなった時は足裏にゴルフボールを置いていました。当時はコリによる痛みのメカニズムを知らなかったからです。
 尾池コーチに原因を教えてもらい、「痛みと原因が離れている」ことに気づきました。
 毎年のように苦しむことになった足の甲の痛みは苦しみましたが、原因箇所を自分で見つけ、メカニズムを自分で紐解けたことが嬉しかったです。
 そして、坐骨神経痛も原因が分かりました。ピップエレキバンを使うことでコリを軽減できることが分かりました。


■セルフケアでは気を付けていることがあります
 マッサージガンは使いません。
 そもそも、ハンドマッサージでも、1箇所5秒程度歯科押しません。あちこち押しても数分で、これを1日5サイクル程度です。
 例えば、同じ場所でも押す向きで、押した時の痛みが変わります。短い時間でも向きを確認しながらマッサージしています。
 特に、痛みがひどい時は丁寧に押す必要があります。ほぐれてくると自然に強く押しても問題なくなります。
 マッサージガンは大味です。細かなコリまで気を遣うことが難しいので、僕はハンドマッサージを大切にしています。

 でも、押せるような状態になったら、ツボ押し棒も使っています。


■コリを知ることはランニングフォームを知ることです
 O脚の僕は蹴った後に右足は左側、左足は右側に動いていました。この場合、足の両サイドにある外側広筋や大腿筋膜張筋を使って走っていました。この走り方は蹴り出す力が身体の外側に逃げてしまうことが課題です。
 ですから、蹴った後に右足は右側、左足は左側に動かすことで、力を効率的に使うように切り替えました。
 この時、股関節に対して、足が外旋するので、小殿筋が使われます。これが、昨年から僕が小殿筋で苦しんできた理由です。

 ですから、コリを探すことは、ランニングフォームを知ることでもあります。
 例えば、足底筋膜炎だという方は脹脛の負担が大きい走り方です。シンスプリントの方はプロネーションに課題があります。坐骨神経痛という方は腰周りの筋肉の負担が大きい走り方です。
 残念ながら、マッタク痛みが生じない走り方はありません。そうしたコリによる痛みは走り方の特徴だと思って下さい。上手いマラソン向きの走り方は坐骨神経痛に繋がります。
 そして、原因箇所をしっかりセルフケアすることで、痛みを軽減するのがお勧めです。


■鍼灸院で診て頂く時間を上手く使いましょう!
 鍼灸院で足を診ていただく時に、どこのコリが痛むのか?を、治療して頂いた後に、メモしておくことが大切です。
 そして、後から、筋肉の構造とコリのある箇所や痛む箇所とを照らし合わせることが大切です。
 それらはどの筋肉を使っているか?という走り方の特徴です。普段の走り方でコリやすい箇所はセルフケアで上手く痛みを軽減できます。初めは診て頂くとしても、日々のセルフケアに加えるのがお勧めです。



(この時は身体全体を診て頂いたので、非常にたくさんの鍼を打たれました)