「マラソン自己ベストを更新したい」では走る中での「楽しさ」を書いています。疲労抜きジョグが毛細血管を発達させて、速く走るアプローチだとしますと、「楽しさ」はエンドルフィンを発達させて、楽しい気持ちで走り切るアプローチです。

 勿論、組合せ効果も期待できます。


 アドレナリンは集中力を高めて、普段よりやる気を高めて速く走るものです。が、冷静に戻った瞬間に魔が差すことも多いことが課題です。その直前はランナーズハイになっていることも多いと思います。

 長時間、高い集中力を保ち続けることが難しいので、どうやって、マラソン全体を走るか?が課題になります。

 僕が「楽しさ」を意識するのは、先に書きました通り、楽しさがエンドルフィンを呼び起こして、楽しさMAX.で走れるからです。

 緊張ではなくリラックス、短時間ではなく長時間で使えるので、マラソン向きです。苦しくなる後半は切り替えて、アドレナリンを全開にして走ります。

 これはフルマラソンを集中して、上手く走り切る1つの技術だと思います。


 そもそも、「楽しむ」なんて考えたことがない方も多いと思います。「何を楽しむの?」とか、「ガチしかない」と考える方も多いように思います。

 前日に載せた写真も自己ベストではなく、普段よりペースが遅いから、楽しく走っていたんじゃない?と言われるかもしれません。


 確かに、そんな面があるかもしれませんね。


 それでも、「楽しさ」は常に僕を後押ししてくれる大切な要素です。そして、「リラックス」する瞬間がマラソンでは大切だと思います。



走る中に楽しみを見出します

 疲労抜きジョグに取組み始めた頃は「ゆっくり走るのは楽しくない」と思っていました。

 どうやったら楽しいのかなぁ?と思っていました。

 初めに取り組んだのは、目的地に向かって歩いて(初めは歩きでした)、帰って来ることでした。選んだ目的地はブックオフで、読みたい本リストと格安コーナーで探しました。見つけた時は嬉しいです。が、何度も足を運んでいますと、本の変化が小さいんです。それに、各店舗で得意なカテゴリーが違うので、色々な店舗まて足を運ぶ必要がありました。

 上手く良い本に出会えた時は良いのですが、必ず会える訳ではないんですよね。でも、もう1店補!と次に向かうほど、近くに店舗はありませんから、大変でした。

 ですから、「楽しみ半分、不安半分」というスタイルでした。


 パン屋さんはお店の数が多くて、駅前に多いので、地図を気にしなくても出会えることが多いんです。元々パン好きでしたから、丁度良かったんです。

 本当はお豆腐屋さんも良いなぁと思いましたが、閉店時間もありますからね。なかなか難しかったんです。


 僕が注目するのは、楽しさを感じるプロセス、正確には楽しさを膨らませるプロセスです。

 あまりにバカバカしくて、読み終わったら、そんなことまで考えて走ってるの?と思われちゃいそうです。

 そうなんです。僕はゆっくり走るのが楽しくなかったので、どうやったら楽しく走れるか?をマジメに考えて取組んで来たんです。



楽しさ感じるプロセス

 例えば、プラモデルが趣味とします。

 プラモデルを組み立てて、出来上がった時はスゴく嬉しいですよね!そして、作っている時は「楽しい」ですよね!

(でも、プラモデルが好きになった頃は作る時に「楽しい」と同時に「ちょっと不安」もあったと思います。実は「嬉しい」は「楽しい」だけより、「ちょっと不安」を乗り越えた時に大きくなるんです。)


 何度も作って行きますと、もう少し大きいプラモデルを作ってみようとか、もっと複雑なプラモデルを作ってみたいと思う筈です。それは「ちょっと不安」が欲しくなるからです。


 そうなった時、買いに行く時から「楽しい」と「ちょっと不安」が同居するようになります。そして、どれを買おうか?と考える時から楽しくなり、でも、これは大丈夫かなぁ?という不安もあると思います。

 この「楽しい」と「ちょっと不安」が同居する状態を一言で言うと、「ワクワク」なんです。


 是非、ご自分の趣味と照らし合せて頂けますか?

 好きなことって「ワクワク」すると思うんです。



マラソンではどうでしょうか?

 マラソンを走る時も完走した時に「嬉しい」と感じられると思います!やった〜という達成感が大きいと思います。

 そして、走っている間はどうでしょうか?

 「楽しい」ですか?「苦しい」ですか?


 実は「苦しい」は「楽しい」と背中合わせです。プラモデルも上手く作れれば楽しいですが、失敗して繕う時は「苦しい」ですよね。

 ですから、マラソンを走っていたり、プラモデルを作っている時は、決して「ワクワク」しているとは言えません。


 それでも、例えば、エントリーする時は「ちょっと不安」を感じつつ、ゴールした時の達成感を想像すると、「ワクワク」する気持ちがあると思います。

 この「ワクワク」する気持ちがランナーを走らせる原動力と言っても過言ではありません。


 ですから、僕はゆっくり走る退屈とさえ感じるスロージョギングに「ワクワク」を組み込もうと考えたんです。

 なんで、そんなことを考えたの?と思われますよね。

 それは会社で受けたセミナーがありました。


 もう少し書きたいので、ここからは次回にしたいと思います。


(柴又100K 2019から。走っている時も笑顔ですね!)