「マラソン自己ベストを更新したい」では、走ることを楽しむ上で、「元気エネルギー」が大切という所から、「元気満タン」と「疲労困憊」について書いて来ました。

 今日からは話を戻して、「楽しむ」について書いて行きます。



ランナーズハイって?

 ランニングを走り始める頃、ランナーズハイという言葉を初めて聞きました。体調良く、気分良く走れる状態のようですが、皆さんは感じたことがあるでしょうか?

 僕は走る間、キツいなぁと思いながら走っていたり、残り5kmだから、残り◯分を頑張ろうと思う事が多いので、経験がありません。

 ですが、他のスポーツでは経験したことがあります。


 試合の決着が付く前に「勝ちを見ちゃう」んですね。大学生の頃はテニスの試合で自分の弱さを感じました。このまま勝ったら、スゴいなぁとか、ベスト◯◯だ!なんて考える時に心の隙ができて、グラグラと崩れてしまいます。


 ランナーズハイは気分良く走る中で、すべてが上手く行っているように感じてしまう現象です。そして、本当は疲れているのに、「このまま行ければ!」と勝ちを見てしまう現象です。


 でも、ランナーズハイは「楽しみ」とは違うように感じます。



 え?今は勝ちを見ないのか?ですか?


 会社で仕事を始めてからも、「設計ができた!」「スゴい良いアイデアが浮かんだ!」と思って、でも、最終的にダメということが、何度もありました。

 やっぱり失敗が成長させてくれるようですね。

 何度も検証して、理論的な裏付けと照らし合わせる大切さを学びました。

 なので、最近はなくなりました。



マラソンでもアドレナリンは大切ですが

 マラソンだけじゃないですが、スポーツ選手はアドレナリンの分泌でスゴい力を出されると思います。

 アドレナリンは集中力を高める効果が高く、強い力を発揮させるホルモンですよね。大会参加の時、家に帰った後も気持ちが高ぶって寝られない(低いレベルでアドレナリンが止まらない)ことがありますが、実の処、高い集中力を長い時間を保たせることは難しい側面も持っています。

 マラソンを走る上でもアドレナリンは役に立ちますが、使い処がカギです。

 これはアドレナリンが切れちゃう感覚です。


 多くの方がハーフマラソンはスタートからゴールまで集中できても、フルマラソンになると、集中が切れる経験がおありかと思います。

 どうも集中力は1時間半がマックスなんだと思います。これは小学校の授業時間が45分で、段々と長くなっても大学の1時間半です。この授業時間を全部集中できる方はスゴくて、この時間を集中しきれる方はかなり長い集中だと思います。

 ハーフマラソンは集中が切れても、ゴールが近づいていますから、乗り切れる訳です。でも、フルマラソンはまだまだ距離があるとなりますと、気持ちが切れる訳です。


 そう考えますと、先に書きました「ランナーズハイ」の一因にもなっていそうですよね。



ハピネスホルモンの存在

 ドーパミンやセロトニン、あるいはエンドルフィンが知られています。

https://kunitachi-clinic.com/column/%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%EF%BC%88%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E7%89%A9%E8%B3%AA%EF%BC%894%E3%81%A4%E3%80%8D%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BB/


 この中で僕が注目していますのがエンドルフィンです。脳内麻薬とも言われますが、「運動後の爽快感や精神的ストレスの解消に大きく貢献する」役割です。


 どうやら「楽しい気分で走る」ことは、エンドルフィンの分泌に関係するようです。


 このエンドルフィンはアドレナリンとは随分異なる効果を持っています。

 アドレナリンは緊張する面があり、強い効果を出せる時間が長くない面がありますが、エンドルフィンはリラックスできることと、効果を長い時間で出せる面があります。

 フルマラソンの上手な運び方を考えた時に、前半はエンドルフィンを使って走り、後半はアドレナリンに切り替えて走っていくことを考えています。



 エンドルフィンを出しながら走る場合、笑顔が耐えない特徴があります。この時の僕はレースが続いたので、前半を抑えて後半にビルドアップしました。3:45/kmから3:30/kmまでスピードアップさせていました。


(かすみがうらマラソン2023の35km過ぎですが、楽しい氣分で走っていました)