「マラソン自己ベストを伸ばしたい」では、夏の間にしっかり故障を治していくために、疲労抜きジョグを提案しました。先週から、疲労抜きジョグの効果を書かせて頂き、今週は少し脱線して、いくつか紹介しました。
 今日は話を戻して、初めに挙げました4つの効果のうち、3番目の「故障しにくい身体に変わります」について書いて行きます。
 この4つを改めて書きますと、①毛細血管が発達します。この効果は生き方を大きく変える力があります。②気持ちがポジティブに変わります。僕は生き方が変わりました。③故障しにくい身体に変わります。④速く走れますとなります。


気持ちをポジティブに変える力
 先週に紹介しましたが、いつもポジティブに向かい合う僕でも、時にガッカリした気持ちで走る時もあります。仕事で残念な場面に出会った時は走る間に心を整えるということもあります。
 日々、色々なことがありますが、走り終わる頃には何となく、前向きになっているとも言えます。


故障しにくい身体に進化します
 例えば、僕はキロ7とキロ6で帰宅ラン30kmを走った後の疲れは大きく違います。正直言いまして、布団に入った時に感じる疲労感が違います。
 「走ることは疲れること」と考えますと、ゆっくり走る意味はあるのか?と思うかもしれません。
 僕は逆に、ゆっくりだから、長く走れると考えてます。よく月間走行距離について、長い、短いと言う方もいます。

 時に、「月間150kmでサブスリー」なんて言う話もあります。僕も現実に達成していますが、その練習でサブスリーできても、何年もその同じ練習を続けてサブスリーを実現したという話は聞きません。
 その理由は、短いラン距離で結果を出せる練習は負荷が高くて、故障しやすいからです。何度も書いてますが、僕はこうした練習方法で疲労骨折に至りました。僕自身は「月間150kmで」とかは何も知らず、単にゼロスタートだっただけです。
 悩ましいのは、「短いラン距離でできそうに聞こえる」点です。2年後や3年後にもっと速く走れる練習方法ではないからです。


 速く走れる身体を作ることは短期間でできますが、長く走れる身体を作るには時間が掛かります。時に短期間で長く走れるようになるランナーさんもいますが、速く&長く走るとなりますと、時間が必要です。
 多くのランナーさんは、速く走れるようになり、走れる距離を延ばして行くことを考えます。このアプローチでは速く走る機会が多いことからコリが生じやすいこと、また、長く走る機会が少ないです。
 この形で練習を続けた場合、タイムを伸ばすなら、より速く走る必要と考える方が多いです。このため、疲れによる筋肉のコリが生まれやすく、その結果として、故障しやすくなります。

 これに対して、長く走ることに重点を置きますと、ゆっくり長く走る機会が多いです。そして、距離に対する自信が増えます。また、スピードが遅い分、疲労が軽く、コリができにくいです。時に、コリがあれば、よりスピードを抑えても構いません。


ゆっくり走るから分かること
 ゆっくり走る時は、速く走ると比べて、筋肉を動かす幅が違うので、動きの悪さや筋肉のコリに気が付きやすいです。

 前にも書きましたが、筋肉を動かす範囲を変えると身体の変化に気が付きやすくなるので、身体のケアに繋げやすくなるので、故障を防ぎやすくなります。


(これからの季節はゆっくり長く走って、足作りに励むことが多くなります)