「マラソン自己ベストを更新したい」では、秋に向けて故障や痛みをなくすために、疲労抜きジョグを活用してほしいと思って書いています。

 疲労抜きジョグの効果として、故障や痛みをなくすだけでなく、毛細血管が広がることで、年齢が上がっても速く走れる可能性を紹介しました。

 今日は次の効果「気持ちを整える効果」を書いていきます。



気持ちをポジティブに切り替えてくれる力があります

 僕は走り始めた頃に「脳を鍛えるには運動しかない」という本に出会いました。この本はアメリカで書かれた本で、厚めの本です。USの文化は「結論から話す」ですが、USの本は同じことを何度も何度も表現を変えて、繰返して書いていくことが多いです。抽象的な表現も多いので、途中で挫折しやすいですが、この本はちょっと違います。

 前半は高校で運動を活用した処、学校全体の学力が向上したことが中心ですが、後半は「運動がメンタルに与える影響」に触れています。

 ここも読んでいて、非常に大きな気付きになります。

 また、ケリー・マクゴニガルの「人生を変える運動の科学」でも、メンタルへの影響を書いています。


  

 

 日本や中国などのアジアは怒る文化ですが、USは褒める文化です。ですから、USではメンタルが課題になる方も多くてセラピーを受ける方が多いです。日本でも、我々世代は会社で怒られながら育った方が多いです。が、今の若い方は文化が違って、怒られる形が少ないので、メンタルに課題を感じる方も多いと思います。特に、上司がバリバリ昭和だと部下って大変ですよね。

 また、USの仕事で言えば「できない」時に上司が部下を怒るではなく、翌年の契約が契約満了(クビ)という点も違いますよね。ですから、目標に対するプレッシャーは大きいと言えます。そうした点でもセラピストは日本より圧倒的に多いと思います。


 そんな具合ですから、多くの方が日々の仕事では、メンタルを削って仕事をされている筈です。


 そんな中で、リラックスして気分転換することはスゴく大切なことですが、皆さん、どうされてますか?

 僕はパン屋さん巡りですね〜😄

 勿論、疲労抜きジョグのペースで走る時も多いです。



走る時はつい、マジになっちゃいませんか?

 走るとなると、マジになって、真剣に走る方も多いと思います。走り始めた頃の僕はいつもそうでした。

 僕を変えたのは疲労抜きジョグでした。


 実はゆっくり走ることって、速く走るより大変です。

 何分走っても距離が進まないからです。それに、たくさんのランナーさんに抜かれるからです。体調が良くなって来ますと、速く走りたくなる時も多いです。

 それでも、ゆっくり走るのですから、疲労抜きジョグに取組み始めた2015年の僕はツラいなぁと思っていましたし、気づくとペースが速くなってしまうのでした。ちゃんとゆっくり走れるようになるには半年以上、掛りました。それに、速く走る時があったからこそ、ゆっくり走れたと思います。速く走ると言っても、帰宅ランを活用していましたし、そもそもフルマラソンのタイムも違いますから、そこまで速くなかったのも事実です。


 それでも、リハビリから復帰して臨んだ湘南国際マラソン2015は2時間46分で、PBを9分短縮しましたし、翌3月の古河はなももマラソンは2時間43分でしたから、1シーズンで12分近いタイムを短縮しました。


 その結果を見て、疲労抜きジョグに対する考え方は大きく変わりました。


 1番大きく変化したのは「自信を持って、ゆっくり走れるようになった」点です。


 でも、疲労抜きジョグに取り組んでも、結果が出るまでに少なくても約半年を要することが課題です。結果が出るまではなかなか悩むことが課題だと思います。

 そして、走っていても、なかなか距離が進まないとか、他のランナーさんに抜かれるとか。そもそも走る時はより速くなりたいのに、何故、ゆっくり走るのか?と考える方もいらっしゃる筈です。



上手に楽しみを見つけることが大切です

 僕はパン屋さん巡りという楽しみを持っています。

 それだけでなく、花を見たり、夕暮れの時間を楽しんだり、しています。ゆっくり走ると、見える世界が変わることに気づきました。

 以前から、書かせて頂くメタセコイア並木はゆっくり走らなかったら、絶対に見つけられませんでした。

 でも、やっぱり疲労抜きジョグでタイムが速くなったという結果を出せたから、楽しめるようになったようにも思います。


 これらは一例に過ぎませんが、しばらく立って見てしまう景色に出会えると、本当に嬉しいですし、また足を運びたくなるように思います。
 特に、向かう途中のワクワク感はたまりませんね!







(疲労抜きジョグで生まれ変わり、初めてのフルマラソンでした。湘南国際2015は2h46mでした)