ここまで「マラソン自己ベストを更新したい」では、失敗レースの話から展開して来ました。前回は春日部大凧マラソンを使って、コースのポイントを書きました。そして、春日部大凧マラソンのレースレポートを挟ませて頂きました。

 ハーフマラソンは何となく、押し切れてしまう時も多いですが、フルマラソンだとそうも行かないことが多いですよね。

 前日はハーフマラソンを使って、Googlemapを使ったコース下見、そして、実際に足を運んで確認することを書きました。今日はフルマラソンについて書いていきます。

 フルマラソンは下見と言っても全部走ることは大変ですよね。前日の春日部大凧マラソンは車で比較的簡単に行ける距離ですが、フルマラソンの多くの大会はそうも行きません。


 Googlemapを使ってコースを確認したり、現地視察とは違う方法も使っています。今まで書いていないことも入って来ますので、読みにくい面があるかもしれませんが、書いて行きたいと思います。



レース前にやっておきたいレースプランの立て方

 フルマラソンの前に目標タイムをFacebookやブログなどに書く方はたくさんいらっしゃいますが、タイムの根拠がどこにあるのか?と考えますと、なかなか難しいですよね。

 本当はコースによる違いや相性によって、目標タイムは変わるべきだと思います。


 僕はこんなことを考えて、参加する大会を選んでいます。でも、練習レースはタイムより自信を付ける目的なので、コースよりも日程を意識して、大会を選んでいます。

 記録を狙う本命レースを選ぶ時はこんなことを考えています。



基本的にアップダウンは少ない方が良いですね

 まず、僕は坂が少ないコースを選ぶようにしています。それはタイムが出やすいこともありますが、レースプランを組みやすいことが大きな理由です。


できるだけ曲がり角が少ないコースが良いですね

 厚底シューズは曲がり角でスピードに乗りにくいです。特にUターンでは失速しやすく、そこからスピードを上げる時に力が必要です。このため、細かい曲がり角はあまりお勧めできません。



 今回は防府読売マラソンのコース変更を使って、曲がり角が減ることで走りやすくなることを紹介します。


(防府読売マラソンの2018年までのコース前半)
 スタートはトラックで、トラックを出たら右折、左折、そして左折して、大通りに出ます(下図の1)。そして、鉄工所先を左折、右折します(下図の2)。図の左方向に向かって突き当たり左折、右折します(下図の3から4)。そして、右折、左折、右折、右折して、図の右方向に向かいます(下図の5から6)。
 ここまでに11回曲がって、スタート位置に戻って来ます。

(防府読売マラソンの2019年からのコース前半)
 スタートがトラックから外に出ました。スタートすると図の左方向に走ります(下図の1から3)。左折、右折、左折、右折します(下図の4)。そして、左折右折左折して右折で、スタート位置に戻ってきます(下図5から7)。
 ここまでに9回の曲がり角(トラックが外に出た効果ですね)で、特に、スタートしてから最初のカーブまでが長くなったことで、走りやすくなっています。

 ここに挙げたのは1つの例ですが、参加する大会を選ぶ際はアップダウンや曲がり角など、確認されると良いと思います。

実際に行ってみないと分からないこともあひます

 実際はGooglemapでは坂がないように描かれていても、道路のアップダウンまで含んでいないことが多くて、実際はアップダウンがある時も多いです。勿論、コースマップのアップダウンもGooglemapをベースにしていれば、分かりませんよね。

 また、アスファルトがボコボコだったり、ヒビ割れしていふケースも多いです。


 初めて走る場合、そうした影響がどうなのか?を予め知る方法はあるでしょうか?


 僕はこんなことをして確認します。

 勿論、Googlemapのストリートビューもありますが、影響を知る上で役立つのは大会の記録として出る5kmや10kmのタイムです。

 公認レースでは5kmや10kmの通過ラップが大会結果やRunnetに載っています。前年や2年前などの大会結果を調べて、目標タイム付近のランナーさんがどんな5kmラップで走るのか?を確認します。何故?皆さんが同じように遅くなる箇所には何かがあるからです。

 そこから、ラップが変化する原因を探る訳です。時に、5km毎のポイントがズレていることもあります。例えば、別大の10kmポイントは折返しが近くてズレています。


 時間が掛かりません?と質問されそうですが、不安を抱えて走るのと、どちらが良いですか?

 僕は不安なく走れるようにしたいので、先にコース図でアップダウンを確認して、過去の同じレースでの5kmラップを確認しています。


 例えば、昨年の別大での記録を見てみましょう。これは僕も参加していましたが、5kmのラップを確認します。別大は同じ位の実力のランナーさんが多いので、皆さんがどう走られているか?を見ます。

 おおよその傾向として、5kmラップはかなり均等ですが、先に書きました通り、10km地点はやや長めになっています。

 これに対して、湘南国際マラソンではラップが随分違います。例えば、昨年のレース結果で、ぎりサブスリーのランナーさんのデータを載せますね。この結果を見ますと、20km通過が1h22s位のランナーさんが多いです。これは、ハーフ通過が1h26mに相当します。ですから、後半の半分は1h34m程度になります。それだけ、後半に失速している方が多くなっています。これは他のレースと比べて、前半が速く、後半が遅くなっています。僕も2回参加した時、2回目の折返しに向かう所で、上る感覚があり、失速しやすいかもしれませんね。でも、僕はペースを保てたので、確かにたくさんのランナーさんを抜けた覚えがあります。
 ランナーさんが前半急ぐ感覚も多いかもしれませんね。なので、大会によっては平均的なペースを確認して、ご自分のベースを決められると良いかもしれません。

 このように、レース選びやレース前の分析で、過去レースのラップ分析は非常に役立つと思います。



毎年走られているランナーさんを見つけます

 どの大会も地元ランナーさんは毎年参加されることが多いです。タイムを含めて、信頼できるランナーさんが多いです。前半飛ばして、後半失速ではなく、平均ペースで走れる方を見つけて下さいね。

 ですから、スタート前にそうしたランナーさんを先に確認します。特に、気を付けた方が良いのは、公認レースが良いです。背中にゼッケン番号のない大会ですと、どなたが探すランナーさんか分からないからです。

 僕はスタート前から周りにそうした目標にするランナーさんを確認することが多いです。



 え?そこまでやるの?と言われそうですが、でも、タイムを伸ばしたいなら、こうしたコツコツとした下調べが大切です。

 秋に向けて、今の段階から、しっかり下調べしてみてはいかがでしょうか?




(秋までの季節、僕の練習を支えてくれるのはオレは摂取すです。今年も暑い時期を上手く乗り越えたいと思います)