「マラソン自己ベストを更新したい」を書かせて頂いています。


 先週は失敗レースについて書きました。

 失敗レースの中に多いのは、レース後半の失速だと思います。その中でよく聞かれるのは「撃沈」という言葉ですよね。この「撃沈」を改善する取組みとして、厚底シューズを履きこなすことを書きました。


 厚底シューズVaporflyはストライドを広げる効果とピッチを高める効果を持っています。ストライドを広げる場合、スピードを上げる必要があります。でも、40代50代はスピード練習後のダメージからの回復に時間が掛かりますから、なかなか普段の練習に落とし込むのが大変です。

 一方で、ピッチはスピードを出さないジョグでも上げることができますから、年齢に関係なく取り組める内容です。ですから、Vaporflyと組合せるとより高い効果を得られます。

 前日まではVaporflyが前傾姿勢で走ると効率良く走れることを書きました。ここで「着地が身体の真下付近に近づく」ことを紹介しました。


 この変化は様々な変化を生み出します。今日はそこから書いて行こうと思います。



身体の真下に着地する効果

 ここには3つのプラス効果があります。

 まず、身体の前に離れて着地する時は上体を前に動かす必要があります。スピードを速ければ慣性で身体は前に進みますが、引き寄せる動きがなければ、身体は前に進みません。着地を身体の真下に近づければ、この引き寄せる動きが減って行きます。つまり、後ろに引き寄せる処でエネルギーを消費します。


 次に、身体の前に離れて着地する時は足の長さがありますから、着地の時に、身体の高さが全体に下がることになります。そして、身体の真下を足が通る時に身体が上に上がりますから、上下動が大きくなります。

 一歩一歩、この上下動に力を消費しますから、身体のエネルギーを消費します。


 そして、身体の真下に近く着地するほど、足を動かす量が短くなるので、足を速く動かせます。つまり、自然にピッチが高くなります。


 これは金さんがランスマで「真下に着地」と言う割に、詳しい理由を書いていませんでした。でも、僕は走り始めた時から、身体の真下に着地を意識してきました。

 でも、今はより後ろに着地させています。



前への推進力を強めるには、蹴る位置が後ろですね

 僕は着地を身体の真下に近づけていますが、代わりに後ろに送って蹴る位置は身体の後ろです。こうしますと、蹴った力は上に逃げずに、身体を前に進める推進力に替えてくれます。


 そんな小さいこと!と言う方もいらっしゃるかもしれません。でも、どんなスポーツでも、仕事でも、なんでもそうした小さなことの積み重ねが大きな違いになるんですよね!



更に効果的なのは股関節を動かすことです

 足を前後に動かす際に、膝下を動かすことと、股関節を動かすことができます。僕は是非、股関節を動かしてほしいと思っています。支点と作用点が離れる股関節は少ない動きでも足先がたくさん動くからです。膝下を動かす場合は膝関節を前後にたくさん振るので、長い時間が必要になります。このため、股関節を動かした方が素早く動かせるので、ピッチが高くなります。

 更に、膝下の筋肉(腓腹筋やヒラメ筋)より、股関節周りの筋肉(臀筋)の方が大きいので、長い距離を走る時にも役立ちます。



 ここまで書いてきますと、お気づきかもしれませんが、大腿四頭筋の話が出てきません。

 何故でしょうか?

 前傾姿勢を強めると身体の背中側の筋肉を使うからです。身体が立ちますと身体の前側の筋肉を使います。

 このように書いて来ますと、前傾姿勢を強めて、フォアフット着地に切替えた際に使う筋肉が変化して、コリの起こりやすい箇所が変わることがお分かりかと思います。



前傾姿勢を強めるには?

 最近の僕はバランスボール椅子を使っています。今までにない骨盤の変化を起こしています!股関節の可動範囲が広がれば、例えば


 先日はブログに書いた後、Facebookに投稿したら「使っていて効果がありますね」という方が1人、そして、「買いました」が5人!ビックリしました。皆さん、身体が硬いと悩まれているようでした。

 改めて、僕はこちらのバランスボールを使っています。


(こんな感じに使っています)