3月途中から「フルマラソンのタイムを伸ばしたい」から「マラソン自己ベストを更新したい」に連載を替えて、展開させて頂いています。

 今週はゆっくり走る意味や効果を書いています。その中で、前日は走るスピードを変える意味を書いていました。

 前日は2つのことを書こうと思いましたが、書いている途中で、あ!と気づくことがありました。

 それはベースが速いスピードと遅いスピードではスピードを変化させる方法に違いがありそうだということです。

 僕自身、何度も考えましたが、2段階あると思います。

 ここは僕の感覚ですので、是非、ご確認頂けますと幸いです。恐らくお一人お一人で違うと思うんです。後半に書きますが、ここに一緒に深堀りして考えてほしいことがあります。



レースペースに近いスピード

 昨日書かせて頂いたように、(レースペース)→(30秒遅く)という場面では、リズムを変えずにストライドを狭めますが、(30秒遅く)→(レースペース)という場面では、リズムとストライドを両方上げています。スピードが上がった後で、リズムとストライドの比率を変えています。

 恐らく、スピードを上げる余裕があまりないからなんですよね。逆にスピードを落とす時は分かっているので、リズムを変えずにストライドを狭めるようです。



ジョグのスピード

 走る速さがゆっくりで(ジョグのスピード)→(30秒速く)や(30秒速く)→(ジョグのスピード)と変化させる場合、僕はストライドを変えていてスピードを上げる時、下げる時で同じです。

 こちらは確実にできると分かっているので、余裕を持ってストライドを変えて対応していると思います。



スピードを変えてみるとどうですか?

 実際にスピードを変えてみるとどうでしょうか?


 僕はレースペースから30秒を落とすのは簡単ですが、レースペースまで戻すのは大変です。また、レースペースから上げるというのは、特に大変です。特に距離を走った処からペースを上げるのは非常に大変です。

 特に、ペースを上げる時は、ペースばかりが気になって、どんなピッチ、ストライドで走っているか?まで気が回らないんです。

 ですから、普段の練習でペースを変える時に何が変わるか?を知っておくことが大切では?と思うのです。



レースペースに近いスピードで走る幅を広げる意味

 実は皆さん、フルマラソン、ハーフマラソン、5000mでは走るスピードを変えられますよね。

 ところが、例えば、5000mを中心に走る方がフルマラソンを走る時を考えます。普段はトラックを4:00/kmで走っていますと、フルマラソンで5:00/kmまで抑えて走ろうとしても、抑えきれないという状況に出会います。そして、スピードを上げてしまうこともあると思います。

 逆に、いつもフルマラソンに向けて、長い距離を中心に走れば、5000mを急に走ろうとしても、対応しきれません。


 勿論、トラックとアスファルトでは走り方が違います。ですから、5000mとフルマラソンは一緒に扱えない面があります。でも、それ以上に、走れる速さの幅を広げることは、対応できる距離を広げるという意味になります。

 フルマラソンでもできるだけ同じペースで最初から最後まで走れれば良いですが、実際のレースは違いますよね。後半は疲労で動きが悪くなったり、心拍数が上がったり、ペースが落ちることも多いですよね。

 ここでの失速を防ぎ、ゴールまでしっかり走り切る上で、同じペースではなく、走る速さに幅を持たせることが大切だと思います。



でも、もっとゆっくりの速さも大切です

 ここまではレースペースからのスピード変化として書いて来ました。

 でも、実際はより遅く走れると他の効果が期待できるので、そちらを次回は書いて行きたいと思います。


(かすみがうらマラソン2023のゴール前から。ゴール前でサングラスを外そうとしています。ランナーズに投稿する際はサングラスを外した画像でないと採用されないそうですよ)