「マラソン自己ベストを更新したい」という記事を書き始めました。マラソンやランニングについて、日々たくさんの情報が流れています。「速く走りたい」はランナーの誰もがお持ちになる強い気持ちだと思いますが、意外にも、40代50代60代のトップランナーさんは情報発信が少ないように見えます。

 確かに、弓削田さんは先日もNumbersに載ったり、キプチョゲ選手との対談など、活発に活動されていらっしゃいます。僕自身は非常に身近な方ですし、年代の世界記録を出される前からご一緒させて頂いています。発言力や行動力の点でカッコよいし、素敵だなぁと思います。

 確かに、多くの方から見て、目標にしたい、あるいは憧れる存在ではありますが、もっと40代50代60代の情報発信力、それは「もっと速くなることに繋がる」情報を共有しても良いように思います。

 それが進まない理由の1つに「40代50代60代の男性トップランナーさんには、学生時代は走っていなかったという方が思う以上に多い」ことがあると思います。

 多くの本や記事は若い方を育てるコーチや若い頃にトップランナーだった方が書かれていることが多いですよね。出版社は有名な方の本が確実に売れると読む訳です。ですから、我々世代はなかなか登場する場面が少ないと感じます。それに、我々世代の悩む点は練習自体より身体のケアだったりします。でも、情報不足ですよね。


 僕自身はありがたいことに、同世代のトップランナーさんからアドバイスを頂く時も多いです。先日は「56歳はタイムでの節目の年だから気をつけて」と話を聞きました。

 確かに、5年前はできたけど、今は無理ということがあります。冷静に確認してみますと、関節が硬くなりやすいんです。日々のメンテナンスの取組みをアップデートしていくことが大切かも、と感じています。

 特に、冬の期間に故障しやすくなるのも同じ理由ですよね。先にアキレス腱の腫れについて書かせて頂きましたが、もう少し年齢に抗って、タイムを追い求めたいと思います。


 今日は冬から夏に移っていく、今の季節に行いたいことを紹介します。



暑さに身体を馴らします

 僕はこれからウルトラマラソンに向けてロングジョグを強化していますが、実は日焼け対策がもう1つの課題です。

 僕は冬の間、長袖やロングパンツが当たり前です。本当の僕は色白で、日焼けですぐに水膨れとなるので、できるだけ早くから日差しに身体を馴らすことが大切です。


 初めの頃はウルトラマラソンを走る時、白いアームカバーを着ける、SPF100の強力日焼け止めを塗るとか、対策していました。

 その後、スロージョギングで長くゆっくり走るようになってからは週末の昼間に外を走る時間が増えました。それでも、平日は夜に走ることが多いので、身体を紫外線に馴らすようにしています。先週は春分の日を迎えましたが、これから夏至までは紫外線が強くなって行きますので、日差し対策は大切です。

 日焼けは身体へのダメージになります。

 日焼けで身体が熱を持つので、心拍数が上がります。その結果、スピード維持が難しかったり、熱を冷やせずダメージがエネルギーを消耗させます。

 レースでは日焼け対策をしても、普段の練習では身体を日差しに馴らす取組みが必要だと思います。


 なんですが、週末の天気がスッキリしないと残念ですよね〜。



「サングラス」は大切ですよね

 日差しが強くなる季節に、僕がもう1つ気をつけているのがサングラスです。

 眼へのダメージは思う以上に大きいからです。

 具体的にどんなダメージか?と言いますと、強い光が残像のように残ります。多くは時間経過後に治りますが、暫くはダメージを受けた部分が黒っぽく見えたりして、非常に困ります。

 そんなこともあり、3月からはサングラスを着けて、日差しを弱めることが多くなります。


 以前は、反射の色が強いサングラスを掛ける時が多かったですが、何となく、ガチで真剣そうに見えるので、最近は反射に色のない黒いサングラスにしています。

 まあ、パン屋さん巡りが多いですからね。

 特に、折畳みが便利です。僕はモンベルのサングラスを使っています。また、一種の消耗品なので、偏光タイプは使っていません。偏光サングラスは湖面で水中が見えやすいとか、建物等のガラスの反射が少なくて眩しくない効果はありますが、値段の差ほどの効果はないですね。

 




汗が出やすい身体に切り替えます

 夏に向けては、汗も大切な変化点です。

 冬はトイレが近くなることもあって、僕は走る間にあまり水分を摂りません。ところが、夏の間は汗をかいて体温を冷やすため、汗をかける身体に切り替える必要があります。

 これは暑い中を走るのが1番で、積極的に水分を摂るのが良さそうです。


 こうした身体の切り替えには、スピードよりも時間を重視することが大切です。

 特に、4月から5月GWにかけて、屋外をゆるゆる走って、身体を馴らすことをお勧めします。





(彩湖ウルトラマラソン2018から。いつも夏の身体になる前なので、色白ですし、暑さに順応できていない時期です)