「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」を1年書かせて頂いて感じたことは、「速く走りたい」「速く走る練習方法を知りたい」と思う方が多いことでした。

 僕が速いのか?は、僕自身はまだまだと思っています。もっと速くなりたいと思っています。ですから、こうして書かせて頂く中で、僕も新しい気付きがあったり、刺激を受けています。


 夏は足作りだ〜!と言っても、毎日、足作りの話では飽きますよね〜

 僕自身も2ヶ月も3ヶ月も足作りを展開するだけの引き出しやネタはありません。


 ちょっとだけ普段とは違うことを書かせてください。

 毎日書いていますが、全部を書いている訳じゃないんです。今まで書いていないこどもあるんです。

 今日は僕がレースや距離走を走る上でこだわっているいくつかについて書いてみます。



1番こだわっているのは着地です

 僕はスロージョギングでも、レースでも、1番気をつけているのは着地です。

 着地に良し悪しがあるのか?と思われますよね!


 僕はあると思います!


 あ〜、こう書くと以前に書いたことがありますが、スイートスポットですね。バットやラケットで言う、1番弾む場所です。

 着地から蹴りまでを足裏で考えますと、踵着地は踵→土踏まず→拇指球→足指が順番に地面と接地します。フラット着地は土踏まず→拇指球→足指、フォアフット着地は拇指球→足指という具合に接地します。

(阿部さんのフォーム解析では2021年が完全に踵を浮かせていたのに対して、今回は踵が着いたのでフラットと書いて頂いています)


 僕の着地はフォアフット着地ですが、着地した直後に地面から跳ね返りを感じます。これは、(裸足で試したことがありませんが)ベアフットシューズでも感じるものです。足裏の良い位置で着地するだけでなく、身体の重心がしっかり乗れているから、強い力として地面から帰ってきます。これに合わせて蹴る動きを重ねることで、弾む感覚が得られます。

 フラット着地でも跳ね返りを感じる時はありますが、感じられる跳ね返りが弱い印象です。


 シューズとの相性もあると思います。

 一応、色々なシューズの良し悪しを書かせて頂く際は、着地を替えて確認しますが、自分自身がリピートして何足も買うシューズは弾む感覚をしっかり感じられるシューズです。

 ですから、例えば、スロージョギングでキロ8まで落としても、弾む感覚を持って走っています。


 僕がnew balance FUELCELL REBELを履くのは、弾む感覚がしっかり感じられるからです。

 



昔を少し振り返ります

 今ではいつも弾む感覚を持っていますが、2016年までは弾まない状態で走っていました。その頃はまだ距離走をしていなくて、レースでスピードを上げると、弾む感覚がありました。

 冷静に振り返りますと、走り出した2013年〜疲労骨折する2014年までは、必死に走っているだけでよく分かっていませんでした。

 そして、2015年初めにスロージョギングを練習の軸に替えてからは、感じられることがありませんでした。その頃の僕は足を擦るような着地になっていました。スロージョギングのため、スピードを落とすことばかりに気が行っていたからだと思います。やはり、擦る着地はブレーキになりますし、スロージョギングとレースとが違うフォームだったと思います。(帰宅ランでスピードを上げていた時は弾む感覚を持っていました)


 フォアフットに切り替えた2017年秋以降、その年は自信が持てるまで行けず、2018年から本格的な取組みを始めました。

 2018年はソフトな着地を意識したため、この弾む感覚はほとんど持てませんでした。2018年シーズンは2019年春まで、良い結果が出せませんでした。

 正直言いまして、まだまだ成長できていなかったんだと思います。


 2019年は2時間35分を切る取組みの中で、Vaporflyの特徴を考えて、強い跳ね返りを感じられる着地を目指すように変えました。

 そして、今に繋がって来ました。



短い接地時間!を追求しています

 僕は蹴る動きに取組む中で、現在はコンパクトなフォームなのに、強い蹴りを意識するようになりました。

 でも、短い接地時間は走り始めた頃から意識していたことです。どこまでできるのか?は分かりませんが、この話は明日、書かせて頂きますね。



(柴又100K 2014年 60kmの部でのゴールです。いつも夜しか走らないので、足を見ると色白でした。腕は日焼け対策で白いアームカバーで長袖でした)