今日は東京マラソンですよね!
 「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」は前日に少し触れました、シューズとの相性について書かせてください。
 というのは、最近のシューズで起こりやすい課題が潜んでいるからです。

 僕は春から秋までの時期、普段は履かないシューズを色々試しています。昨年はBrooksの薄底やon、あるいはnew balance FRESHFORM1080X moreとかを試してみました。
 毎年のように、様々なシューズを試して、自分により合うシューズを見つけて、秋以降の練習シューズ選びにも役立てています。
 昨年で言えば、薄底シューズを履く効果を改めて考えながら、ストックしていた新しいJapan Boost5やBoston8も履き比べて、厚底との比較をしてみました。やはり、色々履いてみますと、走り方を進化させる中で、自分自身に合ったシューズも変化していました。
 勿論、合わなくて止めたシューズも過去には色々ありました。履くだけで捻挫するシューズや履きたくないシューズも時にはあります。
 そんな気づきから書かせて頂こうと思います。


プロネーションってなんでしょうか?
 普段、多くの方が歩く時に踵で着地して、その後に足裏が接地しますよね。例えば、家の中を裸足で歩く時、踵の後、足裏が平らに触れているように感じますが、実際は踵も足裏も外側か内側から接地します。このために、靴は外側や内側から擦り減りますよね。この当たり方はプロネーションと呼ばれ、色々なページで紹介しています。
※上のサイトにある図が示しますように、プロネーションが踵の曲がりだとしますと、大きな間違いがあります。O脚やX脚による影響もあるからです。

 でも、ランニングシューズを選ぶ、特にレース用を選ぶ際に、プロネーションを考えて購入されるケースは少ないと思います。え?平らじゃないの?という声もありそうです。そもそも、プロネーションをご存知ない方も多いかと思います。

 下手な絵ですみませんが、僕は足の外側が先に着地して、足の内側にパタンと倒れるように着地します。このため、シューズの外側が先に削れる傾向です。しかも、フォアフットのため、拇指球から小指を結ぶアーチ近くの外側が真っ先に削れてしまいます。
 このシューズの削れ方はお一人お一人で違うと思いますし、僕は着地をフラットからフォアフットに替えてから、削れ方がひどくなりました。(これは現在、走り方を見直して、かなり改善できていますが、シューズのソールがあっという間に擦り減るんですよ)


プロネーションは故障に繋がります
 足首は前後に曲がる機能を持っていますが、左右に曲がる機能はありません。でも、プロネーションにより、足裏の外側や内側から先に接地して、反対側が追い掛けるように着地しますと、捻挫に近い状態になります。
 僕はnew balanceが好きなので、いつも履くFUELCELLシリーズと違うFRESHFORMはどうだろう?と1080X moreを買ってみました。非常にクッション性が高くて、足への負担が軽いと思ったのですが、履けば履くほど、足首が痛みました。
 その原因は足の外側から着地していたからでした。

 先に書きましたが、接地するのが足の外側、内側になる原因は足首だけでなく、O脚やX脚もあります。僕の場合は、O脚ですし、根本的に足首の上側で骨が内側に曲がっています。こう見ると、曲がりが分かりやすいです😅

 このため、足の外側から着地しちゃうのは仕方ないのですが、実はシューズによる違いが大きいです。ソールの削れ方は勿論、捻挫になりやすいか、が違います。


シューズを選ぶ時になかなか気づかないことがあります
 僕がnew balanceを履くキッカケになったシューズはFUELCELL PRISMでした。今は廃番で、最初のバージョンは一足も持っていませんが、v2の写真を載せますね。
 このシューズは内側のソールがくるぶし付近で出っ張っています。これは外側から着地した後、内側が着地する時の倒れ防止の構造です。つまり、O脚の僕が履いてもシューズの外側が削れにくいのです。

 これは類似の構造がFUELCELL PROPEL v4やNIKE PEGASUSでも使われています。インソールの下に土踏まずをサポートできる構造が着いていますので、分かりやすいと思います。
 なお、残念ながら、内側から着地する方には合わないようです。ここは是非、ご注意下さい!


最近の幅広シューズにご注意下さい
 昨年の僕は春になって、new balance FRESHFORM1080X moreを購入しました。new balanceが好きで履いていますが、FRESHFORMはトレイル用しか履いたことがなかったんです。この1080X moreはミッドソールがスゴく柔らかそうで、期待できると思って買いました。
 このシューズはシューズ幅が広くて、安定性に優れる!と思ったのですが、履くとその度に捻挫状態でした。発売直後に定価19,800円で購入したので勿体無いと思って何度も履いたのですが、合わないのでは仕方ありませんよね。

 ジョグであればまだ良いのですが、alphaflyのようにレースで履くシューズではレースで履きにくいですよね。

 実は合わなかった時に、僕はインソールで修正します。ただし、こうすれば良い!というのがある訳じゃないんです。トライ&エラーの中で考えるので、難しいですよね。特に、alphaflyはインソールが接着されていますもんね。


捻挫より深刻な故障に繋がる時もあります
 例えば、外側から先に着地すると、着地した後に、浮いた内側が下に着きます。このため、くるぶしが左右に倒れるため、繰り返しますと、捻挫だけでなく、内側のくるぶしの後ろを通る腱が引っ張られます。この腱は後脛骨筋で、ここに炎症が起こります。もしかすると、更に後ろにある、長母趾屈筋も引っ張られるかもしれません。

 おなし内側から着地すると、やはりくるぶしが左右に倒れます。繰り返しますと、捻挫のようになります。また、外側のくるぶしの後ろを通る腱が引っ張られ、長腓骨筋や短腓骨筋が炎症を起こします。

 何故、今日、こんなことを書いたかと言いますと、最近のシューズで多くの方が隠れ故障なんです。ここまでに書いた筋肉は普段走る時、積極的には使わない筋肉なので、本当に悪化しないと痛みに繋がらないのです。
 え?私は大丈夫!と思う方も多いと思いますが、この現象は横幅の広いシューズで起こりやすいのです。例えば、次に僕の持つnew balance FRESHFORM1080xとJapan Boost5を比較しますと、こんなに幅が違います。僕はこの1080を履いて、捻挫のようになりました。また、後脛骨筋が引っ張られる感覚があり、履くのを止めました。
 あら?と思いませんか?
 最近、HOKAを履く方が多いですが、横幅が広いですよね。また、AlphaflyやTempo NEXTもエア構造のため、横幅が広くて要注意です。

 ではどうすれば良いの?となりますよね〜
 やっぱり、もう少し丁寧に書いた方が良いので、自分に合ったシューズ選び方を書いた方が良さそうですね!