前日の「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」はちょっと考えさせちゃう内容だったかもしれません。それは「止める」ことを考えて、という書き出しだったからです。


 先日、僕は「海外移籍」の話を書きましたが、僕は常に、今の状態で良いのか?を自分に問い正しています。僕は毎年行うことですが、初めて読んだ方にはショッキングに感じられたかと思います。申し訳ありませんでした。

 この確認は25歳頃には芽生えていた考え方です。今の会社で良いのかを考えて、今の会社を選んで働いていることを確認していました。その話は別に書きますね!


 さて。

 今日は次の目標を決めて、具体的な取組みを考えて頂くとした時の話です。

 僕は未来にわたって楽しく走れることを考えて、故障しにくい走り方や練習方法に注目しています。そして、その成果が自己ベストだと思います。

 僕は癖が故障を生み出すことが多いと書きました。でも、それだけでは、例えば、「O脚が悪くならないようにしたい」「猫背は直らないんでしょ」「左右バランスが悪いかどうか?分からない」とか、皆さんが感じること、考えられることに対する答えにならないんです。

 そこで、癖を直して、故障しにくい走り方を身につけるための取組みを紹介すべきだと思ってます。

 実は「癖」と書きましたが、「なくて七癖」ですから、自覚することが1番大切です。今日はできるだけ直した方が良い左右差に絞って書いて行きますね!



左右バランスを確認してみる方法

 先週末はリアルビジョンスポーツの阿部さんにランニングフォームを撮影をして頂いて、現在は解析結果を待っています。当日に話した時のことです。

 初めて撮影して頂いた2019年3月はソフトウェア開発がやっと終わり、ほぼ最初のお客さんという感じで撮って頂きました。この時、「こんなに左右差が大きいフォームは初めて見た」と言われました。

 その時から時間が断った今回、「結構左右差があるもんだね」と話されていました。実際は左右差の少ないランナーさんは少なくて、大なり小なり左右差があるそうです。


 僕は数値にして可視化するために撮影して頂きましたが、そこまでしなくても、左右差の有無は簡単に分かります。

 今日はその確認方法を紹介しますね!


 昨年の3月は神宮外苑24時間チャレンジで秀さんのハンドラーをさせてもらいましたが、その後、秀さんから思わぬ言葉をもらいました。「24時間も半時計回りを走っていたので、左右バランスが崩れちゃって。今週はずっと時計回り」と言うのです。え?と思いました。

 僕は時計回りや反時計回りなんて考えたことがなかったからです。

 例えば、トラックを走る時は反時計回りなので、多くの陸上選手は右足が強いんですね。それは知っていましたが、24時間も走り続けたら同じか!と気づきました。


 それからは神宮外苑を走る時は時計回りと反時計回りを替えながら走っています。

 僕は走る向きを切り替える時に、足の動かし方に違和感を感じます。この違和感は時計回り→反時計回り、反時計回り→時計回りで差があるか?ないか?が左右差に繋がります。


 この違いも、神宮外苑と国立競技場外周で比べますと、断然、国立競技場の方が違いが分かります。それはずっとカーブだからです。国立競技場は1周1000m位です。その位の周回距離が良いですが、たくさんの方が走っている場所で流れに対して反対向きに走るのは大変です。なので、空いてる時間とか、空いてる場所を選んで下さいね。

 反時計回りで1時間走り、時計回りに切り替えて、更に1時間走って、また反時計回りに切り替えてみます。最後の反時計回りは動きを確認できたら、そこで終わりです。

 こうしますと、時計回りと反時計回りでの走りやすさの差が分かります。

 切替えた時、力の強い足が外側になる時、違和感が少ないです。例えば、右足が外になる反時計回りに切替えた時に違和感が少なければ、右足が強いということです。そして、強い足は可動範囲が広いことが多いです。



 この方法は非常に分かりやすいですが、確認に走る時間が長く掛かるので、もう少し簡単に分かる方法を紹介します。(でも、感度が低くなる点はお許し下さい)


 椅子に座った状態で、足を組みます。これを左右両方で行って確認します。

 足を組む時の左右差が足の強さと関係します。この時の左右差は上側の足をどこまで深く動かせるか?になります。交差位置がより深くできる方が力の強い足です。

 これは力の強い弱いではなく、可動範囲の広い狭いとして確認できる部分に違いが少しあります。


 こんな風に写真を撮ってみると良いですね。僕もまだ左足の方が股関節の可動範囲が狭くなっているのが、2枚の写真から分かります。




 ここまで書かせて頂きましたが、是非とも左右差を可視化してみましょう!



左右差を生み出す原因

 ここまでに、「足を組むこと」「トラックを走ること」を紹介しましたが、それ以外に「足を交差して立つこと」「休めの状態で立つこと」「身体の重心を左右に動かして座ること」などなど。実に色々なことがあります。

 左右差ゼロの方はいらっしゃらないと思った方が良いです。


 勿論、「足は組まない」(足を交差させる、休めのボーズなど)「重心位置を左右に動かす」といった、左右にバランスを崩した姿勢はしないこと、トラックは逆向きの時計回りも走るといった基本的なことは、是非ご注意下さい。



左右差がどんな影響を及ぼすのか?

 基本的に日常生活に与える影響は少ないです。

 でも、例えば、「ジーンズを買う時に片足だけピチピチ」とか、「左右で足の大きさが少し違う」とか、僕は「左右で甲の高さが違います」ね。

 左右差がありますと、力の強い足ばかりが頑張ります。その結果、コリが強い足に集中します。そして、このコリを放置すれば、故障に繫がります。

 この時、例えば、サブ4なら、あるいはサブ3.5なら、放置する方法も1つですが、皆さん、もっと速く走りたいという思いがあると思いますので、改善できた方が良いと思って、この先を書かせて頂きます。



左右差をなくす取組み

 ちょっと長くなって来ましたので、改めて書くようにしますね!