今日の「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」は「故障しにくい走り方」に通じる気持ち・考え方について書いて行きます。


 金曜2/23は緊張という話題の中で、雨が降る中でレースたった時に「100点を目指す」のか?「80点を目指す」のか?という話を書きました。

 僕は長く「100点を目指す」選択をしてきました。それはマラソンだけの話ではなく、仕事でも、子供の期待に応えること(例えば、◯日発売のおもちゃがほしい)でも、100点を意識して、全力投球で過ごして来ました。


 100点を強く意識していた時の僕はいつも真剣でした。気持ちが常に集中して、周りの同僚や家族から見ると、ちょっと距離を置きたくなる雰囲気だったように感じます。

 今の僕は80点を意識しているので、少しリラックスして臨むことが増えています。職場では「リア充」色に見られているように感じてます。



 この「100点」と「80点」はマッタク違うと思います。


僕の100点思考を振り返ります(恥ずかしいです)

 昔の僕は自分の子供達に「100点が当たり前でしょ」という気持ちで、接していたように感じます。それに、できないの?という気持ちがあったように感じます。

 自分が持ってる「真剣さ」が周りに伝わって、周りも「真剣」にやりやすいです。時には「真剣」を周りにも求めちゃうんですよね。


 これは僕のマラソン練習方法にも通じていました。

 走り始めた2013年は全力走だけでした。難しさも知らないまま、走り出す前に、半年後の初めてのフルマラソンでサブスリーを達成しようと思っていました。

 勝手に①(2ケ月後の)初ハーフで1時間30分切り、②(4ケ月後の)3回目のハーフで1時間25分切り、③(半年後の)初フルでサブスリーと決めて、練習で走るスピードを速め、距離を延ばして行きました。


 確かに、半年でサブスリーは達成できましたが、1年後には疲労骨折が待っていました。そして、フルマラソンの復帰まで1年掛かりました。

 100点思考は気持ちと身体への負担がスゴく大きくて、長く続けるのは難しいのだと思います。


 

80点で合格ですもんね

 僕は疲労骨折の後、2015年からゆっくり走ることに取組みました。自信を持って、ゆっくり走れるまでに半年を要しました。他に走る方がいると速く走れないのが悔しくて、誰もいない処を走ってました。楽しい気分で走れるようにパン屋さん巡りを始めたのもこの時でした。


 でも、この時は僕の気持ちは100点思考でした。大きく替わったのはこんな出来後でした。


 2016年、長男の受験で高校の相談会に足を運びました。成績が併願の基準を満たしていなくて、スゴく苦しい相談でした。その時、対応してくれた先生から「過去問を解きましたか?」と聞かれました。学校を絞り込んでいなくて、解いていませんでした。

 早速、子供と購入して、読んでみると、合格は80点位なんです。

 それまでは100点思考で子供に接する面がありましたが、子供に合格は80点でいいんだよと伝えました。そんな中で僕自身の考え方も変化したんです。


 気づいたら、子育てだけじゃなく、マラソン練習や仕事まで80点思考に変ったら、色々変わりました。僕自身は笑顔が増えました。

 マラソン練習はゆっくり走るスロージョギングと速く走る距離走との「メリハリ練習」の効果に気づくようになりました。走る中で緊張だけでなく、リラックスが加わったことで、マラソンと長く付き合える気持ちに替わりました

 初めは80点思考が遠回りと思っていましたが、100点思考より長く成長を続けられる80点思考の方が良いなぁと感じることが多いですね。



結果がほしくなる時もありますが!

 100点思考は悪くないですが、常に100点を狙うので、結果は出やすいと思います。が、悪い時は気持ちが持たないんですよね。

 80点思考はメリハリがあって、下地作りに力を入れるアプローチてま、結果よりもプロセス重視だと思います。しっかりした取組みはできても、結果に繋がらない時もあります。


 たくさんの友人と一緒に走り、また成長や苦しみを見ていますが、やっぱり良い時より悪い時をどうやって乗り越えるか?が大切だと思います。

 特に、40代50代となった時、ちょっとしたことで故障してしまうので、強い練習を重ねる100点思考は連続して結果を出すことに限界があるようです。

 このため、80点思考に基づいて、故障なくジワジワと伸びていくアプローチをお勧めしています。でも、時に結果に繋がらない時もあります。僕も2019年12月のタイムを塗り替えられないでいます。何とか超えたいですか、なかなか良い結果が得られません。では、100点思考か?と思った時、1つのことに気づいています。


 それは80点思考では100点以上を出せる時があることです。しっかりした下地を作っていればこそ、故障なく練習できればこそ、期待を大きく越える結果に繋がります。


 ですから、故障しにくい走り方を身に着け、故障しにくい練習方法に取組むことが大切だと思います。



(初のハーフマラソンは1時間28分台でした)
(3回目のハーフマラソンは1時間24分台でした)