アキレス腱の腫れについてご質問を頂きましたので、記事を書いてみました。僕も悩むことが多い箇所ですし、試行錯誤を繰り返して来ましたので書いてみます。
僕自身の故障を振り返りますと、全力走だけだった2013年から2014年は走り始めたばかりで、故障という感覚がないまま、疲労骨折でした。
でも、スロージョギングに取組むようになって以降は色々な故障を経験してきました。昔は足底筋膜炎に悩むことが多かったです。その後は坐骨神経痛やシンスプリントに悩んで来ました。
面白いことに、1つ故障の原因を把握して、自分で改善できるようになりますと、また新しい故障に出会うんです。
最近、もっぱら多いのがアキレス腱の不具合です。
アキレス腱炎は中学1年の時に経験しました。中学生になって、部活で毎日走らされる中、ケアするなんて知りませんでした。その時の腫れは今でも残っていて、左足のアキレス腱は右足より腫れたような感じです。
基本的にアキレス腱が腫れた時は速やかに練習量を減らすことをお勧めします。その理由は痛みが出にくいからです。甘く見てはダメで早めの対応が大切です。
初めに僕の失敗談から書かせて頂きます。
■2022年初めはツラい思いをしました
2021年末はadidas Boston10を履いてロングジョグしていました。足の動かし方が普段のシューズと異なり、脹脛に負担が掛かるなぁと思いながら走っていました。
アキレス腱の腫れがちょっと気になりましたが、それ以降は特に問題なくて。年始に距離走30kmを走った後に腫れた感覚があって、ちょっと痛さを感じました。
これは早めに坂本先生に診てもらうと思ったのですが、学校が始まってすぐに次男がコロナ陽性になり、濃厚接触者の僕は2週間の行動制限で、坂本治療院にいけませんでした。
この期間、僕は自分で何かできないか?と色々取り組みました。
まず、アキレス腱が腫れるのはアキレス腱が悪いのではなく、原因が他にあると考えました。
アキレス腱は腓腹筋に繋がっていますから、腓腹筋にコリがあるのでは?と考えました。腓腹筋は下部が二股構造で左右に分かれています。
(この頃は二股を理解していませんでした。両方をまとめて考えていました)
身体の後ろ側から腓腹筋を押していきますと、腫れがありました!ここを毎日、丁寧に押してコリをほぐしますと、痛みが軽減できました。つまり、コリにより筋肉が硬くなって、アキレス腱が引っ張られるのです。
でも、アキレス腱を触ることはお勧めしません。原因は他にあること、そして、注意しないと悪化させやすいからです。
それでも、完全に痛みが消えなかったんです。
その原因は2週間を空けて、やっと坂本先生に診て頂いた処で分かりました。
腓腹筋の奥にはヒラメ筋がありますが、この腓腹筋とヒラメ筋を包む筋膜同士が癒着してアキレス腱を引っ張っていました。これは、腓腹筋が後ろからツボを押すのに対して、脹脛の両サイドから押して痛むツボを探す点が異なります。
■意外にも簡単に腫れてしまいます
僕はメカニズムを分かっていますが、それでも、腫れちゃうんです。
今年は年始にクロカンコースで急坂を登ったことから、アキレス腱を腫らしました。踵を上げて走りましたが、脹脛に力が掛かりました。
気温が低くなる1月から2月はどうにもアキレス腱を腫らしやすいようです。
アキレス腱が腫れていたら、走っちゃダメとは言いません。それでも、痛みや違和感が無い状態を作ることが大切です。痛みを堪える状態では痛みの改善は期待できません。
是非とも、ブログで紹介しましたが、コリをほぐすだけでなく、ピップエレキバンを貼ってみて下さい。
また、インソールを2枚にしたり、厚め靴下を履いたり、靴紐を緩めたりして、スピードをしっかり抑えて走って下さい。
但し、早めに処置すれば、1週間か2週間で治りますから、焦って走らずに、丁寧にケアするのが近道かもしれません。
■整理します
まず、アキレス腱は1番慎重な対応が必要です。とにかく早めに脹脛のコリを探して、ほぐして下さい。また、アキレス腱自体が原因ではないので、アキレス腱は触らない方が良いです。
そして、セルフで不安があれば、信頼できる先生に診て頂くことをお勧めします。
何でも試行錯誤しかありません。
それでも、初めは先生に診て頂いて、2回目からはセルフという方が良いかもしれません。