「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」はコーチを務めて、弟子が記事の内容に沿って練習してきたことを書かせて頂きました。

 前日は話を戻して、O脚やX脚の抱える課題について書かせて頂きました。日曜は彩湖を走っていましたが、僕は前を走る方のフォームを見ながら走ることが多いです。やはり様々なランニングフォームの方がいらっしゃいますね。

 皆さん、一生懸命走られています!


 一生懸命取組みすぎて、皆さん、故障されるんですね。


 僕は「故障しにくい走り方」を常に意識しています。それは1つの筋肉に負担が掛かる走り方ではなく、より多くの筋肉を使う走り方が良いと思います。

 まず、たくさんの筋肉を使う走り方が「故障しにくい走り方」の要素の1つめです。

 より具体的には、上半身の筋肉を活かすフォームがお勧めです。身体のツイストを活用することで、上半身の動きを下半身の動きと繋ぎます。

 こうすることで、40代や50代が故障せずにタイムを伸ばせます。ですから、ツイストを活かしたランニングフォームをお勧めしたいです。


 今日はツイストさせる効果についてもう少し深堀りして書いて行きますね。この前、似た内容を書きましたが言葉だけては足りないと思っていたので、画を用意しました。



腰をツイストさせる効果

 この後の図をご覧下さい。

 身体を上から見た時、身体がツイストするように動く(腰が動く)場合を左側に、動かない場合を右側に描いてみました。上段は左足が前に出た状態、下段は右足が前に出た状態を描いています。


 身体がツイストする場合、左上の図のように、左足が前に出る時は左側の腰も同じように前に出るようにツイストします。左下図のように、右足が前に出ると、腰は右側が前に出るようにツイストします。

 そして、腰のツイストとは逆向きに肩の線がツイストします。実際は肩をツイストさせることで、腰のツイストさせる訳です。


 逆に、身体がツイストしない場合です。

 左足を前に出した時に、右足が後ろに動きますが、身体はツイストしません。

 下段に青い線で示しましたが、腰がツイストした方が歩幅も広くなりますよね。

 この身体がツイストしない状態はよく「足で走る」と呼ばれます。え?身体全体を使うように、腕を振ってますよ!という声が聞こえてきそうです。

 ここは補足した方が良いですね。




 上の図に腕の動きを加えてみます。


 腰がツイストしない場合の腕振りは前後になります。

 腕は足の動きに合わせて動かしますが、意識的に足の動きと違う速さで腕を振ってみると動かせます。つまり、腕と足が連動していないんです。


 これに対して、腰がツイストする場合、腕は肩の動きに合わせて左右に動きます。腕振りがドリフのババンババンバンバン的になります。分かりやすいのは高橋尚子さんの腕振りですね。肩をツイストさせるのに合わせて腕も振られます。

 肩の動きが身体の上下を繋ぎ、肩をツイストさせるリズムを速めれば、腰のツイストも速まります。また、肩をツイスト範囲を広げれば、腰のツイスト量も増えるということですよね。

 このツイスト時に僧帽筋や広背筋が使われる、つまり、背筋を使って走ることに繋がります。



ここまでを整理してみます

 走る時に、肩のツイストさせますと、腰が反対向きにツイストします。この時にこんな効果があります。

①身体の上下を繋ぎ、背筋を走りに活用できます

②歩幅が広くなります

③リズムを上げて走れます


 ストライドを広げて走る方には違和感があるかもしれませんよね。故障しにくい走り方を次回も続けていきます