2023年の弘前100kmは羽田空港に向かう飛行機で声を掛けられたのが、伯爵ファミリーの書道家先生と言われている、ひろりんでした。

 その後、夏に「大阪国際女子マラソンに参加したいので、(参加資格の)3h07mを切りたいです。コーチになって下さい」と頼まれました。



 今週は大阪国際女子マラソンまでの練習内容について、書かせて頂いてます。

 この内容はお読み頂く皆さんにも非常に役立つ内容になっていると思います。



 2023年秋からは防府読売マラソン、大阪国際女子マラソンを目標に取組みました。

 前回は練習レースとして位置づけた水戸黄門漫遊マラソンまでの話を書かせてもらいました。今回は防府読売マラソンまでの内容です。



防府読売マラソンまでの距離走

(10/29)水戸黄門漫遊マラソン

(11/5 )30km  4:40/km

(11/18)20km  4:35/km

(11/25)10km  4:20/km

(12/3)防府読売マラソン


 基本的に距離走はスピードと距離のバランスが大切です。ブログで展開させて頂きました通りに進めてもらいました。僕がお勧めする練習方法では距離走の距離をもう少し見直した方が良さそうな印象です。具体的な処は改めて「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」で展開します。

 それでも、練習はしっかり行えました。11/11,12の週末は予定があり、距離走ができないとのことで、平日にインターバルを行ってもらっています。

 また、基本的に僕は距離走を一緒に走らないので、長副練習会にお世話になりました。また、秀さんを初め、友人の力をお借りしました。ありがたいことに、僕の周りにはペーサー経験が豊富な2時間半切りランナーさんが多いので、助けて頂きました。


 距離走以外は水戸黄門までと同じように、ジョギングのペースを約1分遅らせる指示を出しました。が、防府で結果を出したい気持ちから、ジョグのペースがやや速く、ストライドを広げる形になっていたのは大阪国際女子マラソン直前の不安に繋がりました。



防府読売マラソンまでの練習

 50代になりますと、レース間隔が4週間だは全力を出せないようです。なので、5週間前の水戸黄門を練習レースにしてもらいました。

 気温が下がる中で、良い練習が積めたと思います。

 僕は練習内容から大阪国際の基準をクリアできると思っていましたが、本人は自信が持てませんでした。

 大阪国際の基準はクリアできる練習ができていることと、実際のレースでクリアすることは同じではありません。これは皆さんが感じることだと思いますが、練習内容とレース内容との結び付きは大切です。特に、自己ベストを更新する上では見えない世界に挑戦しますから、自信を持つのは難しいと思います。

 ここは失敗する可能性があるため、練習レースを設けて、その結果を次に活かす形にしていました。でも、水戸黄門漫遊マラソンは課題の残る内容でしたので、本人は不安だったことと思います。



防府読売マラソンの内容

(レースプラン)

 5km22:05を目標に、初めの2kmは速くなりすぎないようにと指示しました。また、コース下見でカギになる植松の陸橋を確認して、上り坂は少しペースを落とすことを伝えました。


(レース内容)

 防府はスタート位置が男女で左右に分かれて、1kmを過ぎてから合流でしたので、揉まれずにスタートできたので、早めに落ち着いて走れました。

 途中で近くを走る男性ランナーさんに声を掛けて、4:25/kmでしばらく引いて頂いたようです。34km手前の植松の陸橋は心拍数が上がり、そこから4:30/km近いペースが続きましたが、防府駅前を過ぎた残り6kmから気持ちを入れ直して、下り坂を活かして、頑張りました。

 防府は前半のある道路の轍も下見していました。轍や路面のヒビは上手く蹴れないので、スピードに乗りにくくなります。前半のマイナス要素を減らすことも大切な要素だったと思います。

(レースを終えて)
・1番大きな点は目標タイムをクリアできたことです。
・後半までペースが落ちない方が多い大会を選ぶことは大切だと思いました。
・あくまでも通過点だと思いました。
 その理由は練習方法を見直して半年なので、スロージョギングで得られる「毛細血管が広がって心拍数が上がりにくくなる効果」はまだ得られていないからです。もう1つは左右バランスの改善です。筋力の左右バランスが悪いので、右足が故障しやすい状態です。バランスを改善すれば、まだまだタイムは伸ばせます。


ここまでの取組みのまとめ
 僕は疲労抜きジョグに取組む中で、「メリハリ」の大切さを感じています。スピードのメリハリ、走る距離のメリハリなどの変化が身体への刺激となり、成長を促すことに気づきました。
 教え子には「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」という連載の内容に合わせて練習を重ねてもらいました。
 大阪国際女子マラソンの基準タイムを達成できたことも素晴らしいですが、たくさん抱えた爆弾が消えたことも非常に素晴らしいと思いました。

 それでは、大阪国際女子マラソンに向けた取組みと、レースの内容について書きたいと思います。

(前回の反省から、腕に目標通過タイムを貼りました。これは自主的に考えてくれました)
(ゴールした後の写真。僕自身がゴールしてから、着替えて移動したのですが、ゴールには間に合わず、競技場外で撮りました)

(防府読売マラソンのラップはこちらの通りです。全体に内容が良くなっていました)