今週の「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」はレースに向けて気持ちを静めたいので、内容を普段と少し替えて「痛みの出ない走り方」について、書かせて頂いています。

 前日は「フォアフット着地は痛みの出ない走り方」と書かせて頂きました。

 走る際に着地の衝撃を受ける関節が膝と足首になるので、着地のダメージが軽減できる可能性が高いです。



スロージョギングをフォアフットでゆっくり走るって?

 僕がスロージョギングでフォアフット着地に取り組み始めた2018年頃の話です。走るスピードを上げると、フラット着地がフォアフット着地に切り替わると思っていました。でも、レースでは後半に踵を上げ続けられなくて、踵を降ろしてペースが落ちちゃう具合でした。

 ですから、普段のスロージョギングからフォアフットで走れば良いのでは?と考えた訳です。

 その頃はスピードと着地が関係していると思っていて、疲労抜きジョグに取組み始めた頃は踵着地になっていました。疲労抜きジョグでの着地をフラット着地き替えるように取組んだ後でした。



 スピードを上げると踵着地になるという方も多いと思います。あるいは、ジョグの時の着地を考えたことがないという方も多いかと思います。

 以前、スロージョギングの紹介をさせて頂く時に、小走りという表現を使ったことがあります。

 この「小走り」の時って、皆さん、踵を上げて、チョコチョコ走られる筈です。でも、恐らくですが、走るという感覚はお持ちでないと思います。

 僕がスロージョギングで取組み始めた時は既にフラット着地でしたから、踵を上げてみる処からフォアフットに取り組み始めました。


 スピードを出さない状態から取組んでみると分かりやすいかもしれません。

 勿論、走りにくいと思うのですが、実は踵着地、フラット着地、フォアフット着地の違いは膝の曲げ具合なんです。大変下手な画ですみませんが、手書きしてみました。

 まずは踵着地です。

 そして、フラット着地です。フォアフット着地は更に膝が曲がった状態で着地します。
 こうして見て頂きますと、踵着地の方が身体の前に着地できるので、歩幅が広がって見えますよね。でも、実際は後ろに蹴る足が踵着地より後ろに行きます(ちょっと画が下手ですみません。2つの画の後ろ足は手を加えていないため、後ろ足が分かりにくいですね)。つまり、足の動き幅は変わらないけど、身体に対して、設地している範囲が前にズレると踵着地、後ろにズレるとフラット着地からフォアフット着地へと変化する具合です。
 前で着地!後ろで着地!なんて走りながらコントロールするのって難しいので、僕は早めに着地させることを意識してます。踵着地がフラット着地、そして、フォアフットと着地しやすくなります。
 当然、ゆっくり走りながら試します。
 初めは家や職場の廊下や屋根下で少し試される方が良いかもしれません。

 こうして走りますと、着地が変化することを体感できると思います。

 それでも、初めから着地を一気に替えることは難しいと思います。ですから、例えば、踵着地からフラット着地というように順を追って替えて行くのが良いと思います。



1番のコツのはピッチを上げる方法かもしれません

 ピッチを上げますと必然的に着地を早めにせざるを得ません。このため、着地が必然的に変わります。「チョコチョコ走る」という表現が合っていると思います。

 ここはもう少し深堀りしたいので、次回に書いていきます。



着地を替える時のマル秘アイテム

 かなり効果が高いのは、底の薄いシューズです。

 僕はmerrellのtrail gloveを使っています。10年位前に流行したベアフット系のランニングシューズです。これはソールが薄くて、僕は踵着地で走れません。拇指球付近で着地すると走りやすいです。

 一例を挙げますが、これでトレイルは走れないだろうなぁと思うほど、底もシューズ先端も薄いです。

 

 

 これはやり過ぎかもしれませんが、踵周りが小さなランニングシューズが良いかもしれません。

 新モデルの発売が近いですが、new balance FUELCELL REBELは僕が普段履いているシューズで、お勧めです。