日曜1/28は大阪国際女子マラソンを目の当たりにしてきました。今日はランナー目線で観戦してきた大阪国際女子マラソンの話です。


 まず、実業団ランナーが参加の大会らしく、引き締まった運営が目立ちました。特に、各地域からの競技委員の協力はスゴいですね。また、参加されるランナーさんの人数に対して、ボランティアや警察の協力も他の大会とは比べ物にならない人数で、本当にランナー優先を感じました。そして、サスガに実業団主催ではないので、フィニッシャータオルなど、参加者には色々渡されたようですね。ここも良いなぁと思いました。

 この雰囲気の中で走れるランナーさんは緊張もあるかもしれませんが、本当に貴重な経験をされていると感じました。多くの女性ランナーさんが出たいと思う気持ちがよく分かりました。



 コースはヤンマースタジアム長居を中心に、阪和線と大阪環状線、御堂筋線と谷町線を活用するとたくさんの場所で応援できるので、東京マラソンより遥かに上手いコースになっているなぁと思います。

 ですので、僕は5km手前、15km、20km手前、30km手前とあちこちで応援する計画でした。


(選手達が集合に向かいます。実業団の大会はスタート直前まで暖かい服装でいられて、スタート前に脱いだ服を袋に入れると運んでおいてもらえます)


スタートしてから

 5km手前(実際は4kmでした)は長居駅の先で先頭から観ていました。ランナーさんが続々と過ぎて行きました。参加は400人以下ですが、絶え間なく続く感じでした。本当は写真向きの場所じゃないですね。

(僕はスタート前に移動していましたが、実はスタートをスタンドで観てから、4km位に移動する方が多かったです。導線としては、ありですね)

(4km地点での1枚)

 そして、電車で森ノ宮駅に移動しました。

 15kmに着いた時は先頭ランナーが過ぎた後でした。ランナーさんが通過する全体を見ていますと、先頭は集団ですが、その後、前の方は人が少なくて、2時間30分台のランナーさんはなかなか厳しいだろうと思いました。15km地点は集団が多いと思っていましたが、予想より少なかったですね。最後尾まで観てから、大阪城公園に移動しました。

(15kmは多くのランナーさんの気合いを強く感じました)

 19km付近はカープしていて、写真が撮りやすかったです。やっと色々なランナーさんの走る姿を観ることができた感じです。でも、着いた時は先頭が過ぎた後でした。ここまでは良いけど、この後の坂が勝負所になるのを感じました。

 教え子は15kmで集団の前を引いていて、19kmでも同じでした。レースでは初めての集団だと思うので、集団の中でどう走るか?はこれから伝える必要がありますね。

 しかも、20km通過が予定より遅れていました。これは自分のペースの変化に気づいていないと思い、声掛けの場所を30kmではなく、もっと前に移すことにしました。

(19km地点での1枚。誰がいらっしゃるか?と思いながら、集団なので、シャッターを切ってました)


 声掛けを28kmにしようと、移動し始めると先頭が来ました!前田穂南選手がペーサーより前で後続を離していました。勝ち負けではなく、タイムを狙いに行ってる姿勢にスゴいと思いました。

 この姿勢は観ていてもスゴい刺激になりました。別大に向けて、自分がどうあるべきか?よく分かりました。



 大阪城公園の手前になる28km付近に着くと、弱い雨が降り始めて、と思っていたら、雨がどんどん強まりました。僕は気象予報士ではありませんが、小学生の頃から雲の動きや気圧配置図など、しっかり学んで来たので、前日から局地的な雨を予想していました。(実は等圧線の間隔が広いと横に吹く風が弱まりますが、日差しで上昇気流が起こりやすく、雲ができて雨が降りやすくなります。これは小さな低気圧なので、局地的な降り方で場所が速く動きます)

(28kmでは冷たい雨でペースがバラバラになって、集団が消えていました。)

 雨は冷たい空気を下ろすので、その後は気温が下がることも考えて、教え子にはアームカバー等、前半は少し暑いかもしれないけど、伝えていました。


 教え子は25km通過でペースが戻っていなかったので、28kmでの指示は余力があるならスピードアップにしました。変わらず、集団の前にいましたが、「ペースを上げて良いぞ」は後ろのランナーに脅威だったかもそれません。ただ、持ちタイムはゼッケンで分かるので、やはり集団での経験、レースマネジメントなど、タイムを伸ばす上で伝えるべきことがたくさんあることが分かりました。


 28kmは集団がかなり少なくなっていました。

 やはり、ハーフ付近のアップダウンが影響していますね。それに雨。女性ランナーさんは後半の粘りが持ち味ですから、本当なら、この辺から気持ちを上げて粘る走りになるのですが、強い雨で気持ちが高まりませんよね。

 なかなか厳しい天候だったと思います。



 僕は電車で昭和町に移動して、37km過ぎを見ました。着くと、カラリと晴れていましたが、やはり気温は低めでした。本当に局所的な雨でした。

 着くと、すぐにサブエガペースを少し過ぎたランナーさんが走られる処でした。サスガに集団はなくて、バラバラ状態。気温も低いので、キツい展開ですね。

(YG田さんがキツそうでした)

 教え子は淡々と走っていました。

 後半もペースを落とさずに、前のランナーを抜くレース運びは本人の性格にも合っていそうです。



 そして、スタジアムに。

 教え子、友人と続けてのゴールでした。



観戦させてもらって感じたこと

 皆さんが走る姿を見て、チャレンジの精神がスゴく伝わって来ました。「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」なんだと思いました。

 僕自身はいつも失敗を恐れる気持ちが強くて、攻める気持ちが強いんですね。マラソンを走ってみて、昔から、足りない部分です。

 思い切る勇気の大切さを感じました。

 非常に勉強になりました。



 色々な方のランニングフォームやシューズ、着地などを拝見していました。

 個性があるなぁと思うのと同時に、皆さん、上下動が少ないことに気づきます。男性よりも力が弱いのだと思います。非力でも速く走る点は僕も同じため、女性ランナーさんのフォームは思う以上に役立つことを感じました。



(大会後の賑わい)
(初参加で天候変化が大きい中、何とかゴールできて良かったです)