切実な問題なんですが、年齢を重ねるとタイムは伸びなくなるのか?をよく考えます。

 そうですよ!

 僕はあと3週間で56歳ですから、切実な問題です。

 そもそも走り出した頃は本やブログを読んでみると、伸びるのは走り出して5年間とありました。50歳がピークなんだと思っていました。

 ですから、走り出して10年を過ぎた今シーズンも変わらず、2時間35分を切って走れていることに感謝しています。



 僕は一応、2022年度の全日本マラソンランキングが54歳の部で1位でした。

 各年齢でのランキングを振返りますと、これは、昔からのランキングのタイムを例えば、54歳で歴代のランナーさんと並べてみます。

 54歳での歴代記録を見ますと2020年のSM田さん、2018年のKO泉さんを初めとした大先輩方に続いて、2022年度の僕は歴代5位の記録そうです。

 50歳以上の歴代1位を見てみますと、SM田さん、KO泉さんのお二人で分け合っているそうです。が、僕もこれからタイムを伸ばして、あるいはタイムを守っていけば、お二人と競えるかもしれない、と思うとワクワクしています。



 そう考える自分がいる一方で、加齢によってタイムが伸びなくなることは常に悩む処です。

 なので、僕の考える処を書いてみたいと思います。



 皆さんのご感心が高いのは

 年齢が上がると何が変わるのか?

 だと思います。



疲労の回復スピードはどうでしょう?

 僕はスピードを上げて走った後、回復するのに必要な時間が長くなるように感じています。僕はよく「疲労が抜けにくくなる」と書いています。

 でも、どういうこと?と思う方もいらっしゃると思います。

 例えば、昨年は別大を2時間33分台で走って、4週間後に東京マラソンを迎えました。

 坂本先生に診てもらい、疲労抜きジョグ、距離走をこなして、体調が回復できたか?と思いました。

 でも、実際のレースでは中盤から身体の動きが悪くなるんです。力を出したいけど、出ないんです。僕はキレより粘りの走りですから、影響は小さいかもしれませんが、身体が動かないので戦えないのです。走りながら、実に悲しい思いでした。


 2019年はぐんま、防府、別大と6週間おきにレースでした。防府の後のインフルエンザで、別大は体調が優れませんでしたが、疲れの回復は充分でした。

 2022年はぐんま、防府が4週間でしたが、あと1週間ほしかった印象です。防府が貧血でDNFでしたから分かりませんが、走っている中での手応えは4週間だと足りない感覚でした。

 2023年はぐんまを水戸黄門に替えた結果、防府まで5週間で、しっかり走れました。


 そう考えますと、疲労回復に必要な期間はそんなに変化していないと言えます。



ちょっとしたダメージが回復しないように感じます

 最近、感じるのはちょっとしたダメージの影響が大きいと感じています。アキレス腱はちょっとしたことで腫れますし、回復に手間取ります。仕事での姿勢がちょっと悪いだけで目茶苦茶肩が凝ったり、目が疲れたり。ホント、え?こんなことで?と思うんです。


 ですから、1つ年上の年齢1位S熊さんと話しますと、強い練習より故障しないことだね、となるんです。


 特に気温が下がる年始から2月は故障しやすい時期だと思います。



練習内容に幅を持たせる課題

 フルマラソンでタイムを伸ばすなら、練習内容に変化を与えることが大切です。

 変化が身体の刺激となり成長を促します


 ところが、変化は時に故障やダメージとなります。

 例えば、僕は年始のクロカンでアキレス腱を腫らしました。理由は強い坂と低い気温です。

 ですから、練習内容に幅を持たせることは、時に必要悪と言えます。


 同時に、レースがなく、気温も高い春から初秋はクロカン等の練習に向いていますが、冬の季節は平らな処を走る方が良いようですね。

 そのように、季節に応じて練習内容を替えていくことも、身体にうまく刺激を与えて、成長につなげるアプローチだと思います。



まとめ

 年齢が上がると、特に冬の期間はちょっとしたことでダメージを受けやすくなります。

 タイムの伸ばす上で、練習内容に幅を持たせることは大切ですが、冬の期間、夏の期間では替えた方が良いですね。


 でも、そうした工夫を加えれば、加齢を気にせずに、戦えるのかもしれません。


(問題の年始のクロカン練習です。YG田さんは大阪国際を最高齢で走りますが、是非とも世界新記録を出してほしいですね。僕がコーチを務める左側のランナーさんも参加しますが、)