年末に放送されたNHKの番組「メジャーリーガー大谷翔平 〜2023 伝説と代償 そして新たな章へ〜」は観ていて、ワクワクしました。
 番組紹介のリンクはこちらです。



 今、アメリカの野球ではボールを曲げることが科学され、pitch designと呼ばれます。そして、このpitch designは非常にたくさんのサイトで扱われています。一例を挙げます。


 高速記録カメラでボールの回転を記録して、握る時の握り方やボールの縫い目、投げる時の手首や指の動かし方とボールの曲がり方の関係を可視化します。
 昔は変化球の投げ方を先輩に教えてもらったり、真似して覚えていた筈ですが、どうしたらより曲がるか?なんて取り組めなかった訳ですよね。
 そう考えますと、ピッチャーの投げるボールは理屈をもって、魔球になっていくのかもしれません。

 ピッチングと同じように、バッティングも科学されています。実際はバッティングの方が少し早くに登場しているようで、swing designと表現されるようですね。


 勿論、この2つの技術は大谷翔平選手を日々進化させる技術になっています。
 大谷翔平選手が投げるSweeperはSweepが「履く」という意味ですが、ジャンケンポン、あっち向いてホイで「指を横にヒュッと動かす」あんな動作で、シャッと曲がる感じと表現された言葉なんですよね。
 ここまで書きました通り、あのSweeperもどう指を掛けると曲がりが大きくなるか?を大谷選手はデザインしているってことなんです。
 そして、驚くのは習得する速さと、それを実戦で使う度胸にあると思います。短時間に習得できてしまうのには、ただただ驚くばかりです。
 習得することは勿論、日々のフォームを確認して修正することも大切なことに見えます。


■未来の野球はどうなるの?
 野球はピッチャーもバッターも1人1人で身長、足、腕の長さが異なり、肘の位置や膝の位置も異なります。可動範囲も異なりますから、ストレッチの必要性が分かります。大谷選手の非常の故障は疲労により可動範囲が狭くなったため、負担が掛かったのかもしれません。
 恐らく今はまだ、投げた時に負担がどこにどの位、掛かるのか?は見えていないかもしれません。それに、どの程度の疲労が掛かっているのか?は見えていないので、未来はそうした予防も変わるかもしれません。

 そして、更に未来は子供の頃の体型から、野球向きの子供が選ばれたり、この部分を意図的に成長させよう、という時代が来るのかもしれません。
 それが本当にスポーツの未来として良いのか?分かりませんね〜


ランニングをデザインする
 としますと、未来のランニングはどうなるでしょうか?
 私はランニングフォームをスロー動画で撮影していますが、私の友人はランニングフォーム解析の仕事をしています。



 以前にも書かせて頂きましたが、僕はこの解析で左右バランスの改善に取り組み、自己ベストを達成しました。



 こうしたランニングフォーム解析は、ここを直したら、◯秒速く走れるとか、30kmでのフォームも撮影することで、どんな練習が必要か?など、走りをデザインする時代が来るのかもしれません。
 現在でも、動画から心拍数を検出することができますが、呼吸数も分かりますから、トレッドミルを使ってデータを取得するのが普通になっていくのかもしれませんね。


(別大2024も身体を上手く使って、良い走りをしたいと思います)