大阪国際女子マラソンまであと2週間、色々と考える方も多いかもしれません。

 それはこの数年の関門が非常に酷しかったことが背景にあります。今回は関門の設定が全体に緩くなりました。


【2023年の厳しさ】

 2023年は関門設定が非常に厳しいものになっていました。

 関門タイムは6.0km26分、19.4km1時間24分、25.7km1時間54分、29.4km2時間10分、35.9km2時間40分、38.9km2時間54分となっていました。このため、ハーフ通過が1時間31分以内でないと完走できない状況でした。

 今の厚底シューズは平均ペースが基本ですから、フルマラソンで3時間7分の参加資格を満たしただけでは完走できない状況でした。

 もう少し具体的に書いてみますと、完走者の前後半のタイムバランスをゴールタイムに対してまとめてみました。前半と後半のタイムはゴールタイムタイムに入るランナーさんの平均値を書いています。
2:50:00〜2:54:59 前半1:24:29 後半1:28:16
2:55:00〜2:59:59 前半1:27:17 後半1:30:28
3:00:00〜3:01:59 前半1:28:13 後半1:32:45
3:02:00〜3:03:59 前半1:28:45 後半1:34:21
3:04:00〜3:05:59 前半1:28:37 後半1:36:26
3:06:00〜3:07:59 前半1:29:33 後半1:37:30
3:08:00〜3:11:00 前半1:30:02 後半1:39:34

 完走した方のほぼ全員のハーフ通過が1時間30分でした。6kmと19.4kmの関門タイムが厳しいことが原因でした。
 そこで、今回の関門タイムを確認してみます。


■2024年開催の関門タイム

 今回は20km通過が大きく変わり、4:20/km→4:30/kmと緩和させる点が大きいと思います。こちらに詳しく載せます。

 5.0km(昭和町5丁目1)  23分 →4:36/km

20.0km(玉造交差点北)   1時間30分 →4:30/km

30.0km(森ノ宮交差点南)  2時間15分 →4:30/km

38.0km(北田辺6交差点西) 2時間53分 →4:33/km


 今回の変化は非常に大きくて、2022年、2023年とは30kmまでの走り方が大きく変わります。2020年までの前後半均等やネガティブスプリットの走り方もできるようになります。

 過去の大会での前後半のバランスを見ますと、前半重視の方が多いです。でも、周りのランナーさんが急ごうとする中をどこまで急ぐ気持ちを抑えて、関門を恐れずに走れるか?がカギになりそうです。前半をしっかり抑えて走れるか?がポイントになると思います。



■2024年のコース

 昨年とはスタート&ゴールが長居公園からヤンマースタジアム長居に替わり、大阪城公園内を走る箇所が変わります。

 コースは昨年同様に大阪城公園の手前を曲がり(コース図で前半のマゼンダから、後半の水色に変わる付近)、上り坂になります。ここは注意が必要です。




【2022年の結果】
(前後半バランス)
2:50:00〜2:54:59 前半1:25:01 後半1:28:12
2:55:00〜2:59:59 前半1:27:45 後半1:30:21
3:00:00〜3:01:59 前半1:28:55 後半1:32:10
3:02:00〜3:03:59 前半1:29:08 後半1:33:50
3:04:00〜3:05:59 前半1:30:05 後半1:35:03
3:06:00〜3:07:59 前半1:29:09 後半1:37:30

【2020年の結果】
(前後半バランス)
2:50:00〜2:54:59 前半1:28:21 後半1:28:21
2:55:00〜2:59:59 前半1:27:41 後半1:30:17
3:00:00〜3:01:59 前半1:28:44 後半1:32:21
3:02:00〜3:03:59 前半1:29:18 後半1:33:47
3:04:00〜3:05:59 前半1:30:17 後半1:34:47
3:06:00〜3:07:59 前半1:31:27 後半1:35:40