「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」は1回目の本番レースが終わり、2回目の本番レースに向けた練習に移っていきます。
先々週に本番レースを走った方は今週末から練習再開ですね!
僕は1回目の本番レースを先週に終えて、今週末はお楽しみでホノルルマラソンを走ってきます。そして、来週から練習を再開していきます。僕と同じように先週がレースだった方は休んだ方が良いですが、距離走をされるなら、というのを書いておきます。
■前回の宿題に対する答え
質問は「何故レース後半が大切か?」というものでした。
この答えはすべての厚底シューズに言えることではないかもしれません。少なくとも、VaporflyやAlphaflyには言える内容です。
adidasは踵着地で弾む構造だったり、new balanceはアッパー素材によるホールド感が弱かったり、と、シューズによっては違うかもしれません。
そして、その答えは
「身体が立ってしまう」
からです。
カーボンプレートは接地した後に沈み、そして、蹴り出す時に強い反発力を生み出します。この時に反発力を前方への推進力に替えられるか?が課題です。
これに必要なのは、ズバリ!弾む力を前に向けるように押さえつける力です。ちょっと分かりにくいかもしれません。簡単に言えば、前傾姿勢です。
(フォアフットなのか?踵着地なのか?は過去に書かせて頂いています。論点が分散してしまうので、ここでは敢えて書くのを止めておきます)
レース後半になると、この前傾姿勢を保つのが厳しくなります。身体が立ってしまいます。
その結果、弾む方向を前に向けるように押さえ付ける力が弱まります。その結果、反発力が上に逃げてしまうんです。
ですから、上下動が大きくなります。そして、スピードが遅くなりす。
■後半までスピードを保つ走り方が大切な理由
ここまでの内容で、前傾姿勢が崩れると反発力が上に逃げてしまい、スピードが落ちることを書きました。
そして、ここでもう1つ加えたいことがあります。
後半にスピードが落ちる時の変化です。
まず、ピッチが低下しますが、スピードを保つように、ストライドを広げます。が、ストライドを広げて走り続けるのが難しくなり、スピードも保てなくなる時、ピッチが低下して、ストライドも狭まります。
つまり、ここでフォームが崩れるのです。
ここがポイントです。
ポーズが崩れると、前傾姿勢が崩れてスピードが一気に落ちます。
これがスピードの落ちるメカニズムです。
そうなると、どすれば良い?
■答えは簡単です!
その答えはゴールまでフォームを崩さないことです。つまり、フォームを保ち続けることです。
普通のシューズならフォームが崩れても走れたのが、厚底カーボンプレートシューズでは上手く走れずにより失速してしまうというです。
ですから、30kmからペースを上げて全力で走る練習が大切です。つまり、これがゴールまでフォームを崩さずに走りきる練習なのです。
■これから1月末までは気合いを入れた練習で行きましょう