この週末は本番レースを迎えた方も多くいらっしゃるかと思います。

 良い結果だった方、思った結果が残せなかった方がいらっしゃると思います。

 この結果を基に、例えば大阪国際女子マラソンや別府毎日マラソン、大阪マラソン、東京マラソンといった次の目標に向かって、練習に取り組まれるかと思います。

 そのために、今回は何を伸ばすのか?何を補うのか?を考えてみたいと思います。

 

 

レース内容を振り返ってみましょう

 今回は僕が走っていませんので、別府大分毎日マラソン2019と2023を比較して、振返りにつなげさせて下さい。

 それは、レース後半の大切さです。

 恐らく、今回はダメだったと思う方と良かったと思う方の違いは後半12kmと言っても過言ではありません。

 まず、2回のタイムとラップを見てください、

 

【別府大分毎日マラソン2019】2:38:19(NET)

 全体としてはハーフ通過1:16:22、30km通過1:49:00という処までは良かった訳です。この後に、ガス欠状態で力が出ませんでした。この後に、ペースが落ちた時に何が変化したか?を書いて行きます。

 

【別府大分毎日マラソン2023】2:33:53(NET)

 こちらもハーフ通過1:16:21ですから、ほぼ同じペースでハーフを過ぎましたが、26kmを過ぎてから集団のペースが上がりました。僕は32kmを過ぎて、貧血が怖くて、集団から離れてペースが落ちましたが、最後まで粘れました。

 
【ラップ比較から分かること】
 この2つのレースはハーフ通過がほとんど同じでした。そして、30kmでは30秒違いでした。でも、30kmを過ぎてから4分以上の違いがあるわけです。
 同時に、2023年の僕は32km地点でペースを落としましたが、同じ集団は僕より2分以上速くゴールでした。このように、残り12kmでの差は非常に大きいのです。
 
【ピッチにおける違い】
 この2つのレースでの違いはビッチに表れています。僕は基本的にピッチ走法で、特に顕著に高いので、数字自体は気にせずに前半と後半のピッチ変化を見てほしい処です。
 後半のピッチに大きな違いが出ています。特に、2019年は中間点で202歩/分近くまで落ちて、ストライドを広げて、頑張っていたことが分かります。
 やはり、ピッチを保ち続けられるか?が大きな課題です。何が必要なのか?と考えますと、意外な結果が見えて来ました。2019年は大会直前に甲府に出掛け、金曜は長崎に出張していました。また、当日に動いた距離が違いました。僕は最大10kmでゆっくり身体を動かすことをお勧めしましたが、これは申し訳ないことを書いたかもしれません。もう少し調べてみたいと思います。
 
(2019年のピッチ)
(2023年のピッチ)
 
 
■多くの場合でのレース良し悪し
 是非、レースを通したペースとピッチについて、確認してほしいです。
 それはレース後半の内容が与える影響、そして、フルマラソンで強くなるのに、何が必要か?に繋がります
 
 そして、ペースが落ちる理由はなんだろう?となります。
 カギになるのは「心拍数が高くなった状態が続く」ことだと思います。何故?心拍数が上がるのか?ですよね。
 これは僕の感覚ですが、最初の変化(ピッチが下がり、ストライドを広げた状態)は心拍数を上げたり、呼吸をキツくするようです。心拍数が上がると心に隙が生まれやすくなるので、何かを理由にペースを落とそうとする心が働きます。
 また、心拍数が上がる中で、体内のエネルギーを使いきって、力が出なくなってしまうように見えます。
 ここはもしかすると、エネルギー補給ができていたら、違いがあるかもしれません。
 
 もし良いレースでなかった方は、心拍数の上昇を抑えることが大切ですよね。つまり、前半のペースを若干抑えることが大切です。前半に貯金と考える方が多かったりしますが、そこで少し抑えることで、後半12kmのタイムが4分とか変わってしまうとしたら、本当に少しのペースダウンを考えても良いように感じます。
 
 
マラソンタイムを更に伸すのにどうすべきか?
 これは間違いなく、30kmからの内容を上げることですよね。そこができて行けば、勝手にタイムが伸びます。
 僕の理論をルカが強化してくれました。
 書き忘れたことは市民ランナー的にはそうですね、と言いにくいことを含んでいますが、彼の言葉を加えます。
「30kmまではペーサーがいるけど、そこからが勝負。そこで力を出すには35km走が大切」
 僕らが走る時にペーサーはいませんが、皆さんが目標にされるペースで走りますから、ある程度、一定ペースになります。それでも30km手前から集団が崩れて、勝負の色合いを強めて行きます。
 と思いますと、30kmを過ぎてからが大切となります。
 
 
(別大2018から。2019は悔しくて、写真を買うこともなく、終わりました。この2018は2時間36分01秒でした)