「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」を再開させて頂いています。2週間前の練習が終わりましたが、皆さん、内容はいかがでしたでしょうか?

 3週間前、2週間前と良い練習ができていましたら、幸いです。

 

 僕は先に書きました通り、3週間前の距離走が行えなかったので、今週末は追加の距離走を行いました。内容はペースアップが出来なかったものの、最低限の練習は行えたと思います。

 理想を目指してペースを設定される方もいらっしゃるかもしれませんが、ゴールまで自信を持って走りきれるペースを知ることが1番大切です。

 ですから、8月はレースペースより大きくペースを落とした設定にして、これならやれる!とか、25kmからペースアップは望む処だ!と思えた筈です。

 

 そして、それ以外はゆっくり走ることを重視しましたが、それはこの練習方法の1番大切な処なんです。

 それは「メリハリ」なんです。

 

 

昔の僕はメリハリがありませんでした

 昔の僕は(メリとハリのどちらが速いか?分からないですが)、常に全力でした。

 2014年秋の僕は2時間55分を2時間50分に引き上げるには3:50/kmで走る距離を延ばせば良いと考えて、せっせと走っていました。

 この時の考えは30kmまで3:50/kmで走り、そこからペースが落ちるから2時間50分と考えていたんです。

 

 でも、結果は疲労骨折だった訳ですよ。

 

 その時はどう練習したら良いのか?ある意味、パニックですよね。大会で速く走るにはケガを覚悟して走るしかないのか?とも思いました。

 

 

 どこに間違いがあったか?ということなんです。

 

 

 今の僕は練習時にレースペース、レースペースより速いスピードで走ることはほとんどありません。

 一言で言えば、レースペース以上で繰返し走ったらケガするよってことです。

 もう一言を加えるなら、レースペースで走る必要はないんだよってことです。

 

 では、例えば、2014年秋の僕は4:00/kmで走れば良かったのでしょうか?あるいは4:10/kmで走れば良かったのでしょうか?

 ハッキリ言えば、4:00/kmで走る頻度を減らして、ゆっくり走る時間を作れば良かったということです。

 

 ゆっくり走る効果を活用することが大切です。

 速く走る時と遅く走る時を作りますと、段々とフォームが融合するんですね。勿論、2つのフォームが影響しあうので、段々と近づくのです。特に、着地の仕方や腕振り、ピッチや筋肉の使い方(腰周りと膝下の筋肉を使う比率を揃える)を意識して近づける方が良いと思います。

 

 ここで、何のために?と思う方が多いはずです。

 

 理由はシンプルです。

 練習で一定ペースでばかり走りながら、レースでは段々とスピードを緩めてゴール。この時、最後に走るペースは練習で走っていませんから粘れないんです。だから、後半にペースがどこまで落ちるか?読めないんです。

 一定スピードで走れば走るほど、上り坂や下り坂、向かい風や追い風への対応もできなくなります。

 

 そうなんです。ゆっくり走るとスピードが変化しても、同じ走り方ができるので、本来のスピードでなくても粘れるんです。だから、練習より速いペースでも、身体の疲れをしっかり抜いておけば、後半まで粘れるんです。

 

 ゆっくり走る効果として、今まで、

・体脂肪を燃やす効果

・毛細血管が広がって、身体を若く保てる効果

・毛細血管が広がることで、走る時に心拍数が上がりにくくなる効果

を取り上げて来ましたが、

・ケガをしにくい効果

・対応力が広がる効果

も期待できるということです。

 

 

(疲れが残っていた、今年の東京マラソン。僕の持ち味である速いリズムが出せなかったんです。別大後にもっとゆっくり走っておけば良かったと反省でした)