先月から「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」を再開させて頂きました。

 僕の考える1週間の練習リズムである、距離走、スロージョギング、中間ペース走を紹介して来ました。そして、僕自身の距離走・レースを紹介させて頂いて、前日は距離走・レースでバリエーションを持たせる大切さを紹介しました。
 ここまで書いて来ますと、おおよそ分かって頂いた面もあるかと思います。
 また、ここまでに距離走でのペース設定もタイム毎に紹介させて頂いたので、ご理解頂けたと思いますが、1つ心配に感じていることがあります。
 
 それは、普通の50代ランナーさんより距離走やレースで走るペースが速いことです。
 どうやって速く走るのか?というのは、僕にも全部分かっていませんが、速く走るコツがあるなら、何だろう?という事に触れたいと思っています。
 
 
■スピードはピッチ✕ストライドで決まります
 僕も今走れるスピードを速くしたい!と考える時に考えるのは、ピッチを高めるのか?ストライドを広げるのか?です。
 これは走るスピードがこの2つの掛け算だからです。
 どっちが良いの?と聞かれる時があります。例えば、ピッチを上げるとフォームがコンパクトになるので、ストライドが狭くなりますから、スピードが速くできると言えません。同時に、ストライドを広げるとピッチが低下するので、ピッチが低下して、スピードが速くなるとは限りません。
 
 
 そうすると、誰もが、どうすると良いの?と思いますよね。
 
 
 ある意味、答えは見えていて、「身体の動きを速くする」ことが大切です。
 でも、若い方ならシュッシュッと速く動かすことができるかもしれませんが、例えば、体重が軽くなる効果の方が早いかもしれません。
 言うのは簡単ですが、減量は大変です。過去の僕は走る距離を増やすとか、お豆腐を1日1丁(これは今も継続)、刺身こんにゃく、ゼロカロリー飲料など、色々工夫しました。それでも、限界もありますからね。走るとお腹も減りますし。
 
 
 話を戻して、どうしたら「身体を速く動かせるか?」と考えます。
 「動きを変えずに蹴りを強める」というアイデアが浮かびます。これはピッチを変えずに、ストライドを広げる意味です。これは限界スピードでの練習が必要ですよね。50代では厳しいので、僕は「小さな動きで蹴りをキープ」を目指しています。これはストライドキープでピッチを上げる意味です。
 
 これが、僕のより速く走るコンセプトです。
 全員の方が同じではありません。
 
 
■若かったらなら、と思います
 僕がよく思うことがあります。それは「若い頃に走っていたらどうだったのか?」ということです。多分ですが、今のように省エネなんて考えることなく走っていただろうと思います。
 走り出した頃の僕のように、全力で走ることがすべてだったと思います。
 
 実際ほ若い頃に走っていないので、よく分からないですが、今の僕はムダを省くという考え方で取組んでいます。
 若いランナーさんと一緒に練習していますと、スピードを上げられる頻度の違いや成長速度の違いにガックシする時もあります。それでも、例えば、マネすれば故障して後戻りです。今の自分を受け入れて、ベストな答えを探すという気持ちです。
 
 
■コンパクトなフォームだけど、蹴りを強める!
 以前に紹介しましたが、蹴りのタイミングは取組む価値があると思います。
 着地してから、後ろに足を送る時に膝を伸ばす方がいらっしゃいますが、フォームを小さくするのに課題があります。
 コンパクトで強い蹴りを生み出すには、足を接地したら、スグに膝を伸ばすことが大切です。
 イメージとしては、膝を伸ばしながら接地して、そのまま蹴るような感じです。今の僕は着地して少し膝が縮んでから伸ばす動きになっていますが、この膝を伸ばすタイミングを早めることで、速く走れるようです。
 
 スゴく難しいことを書いていると思います。
 僕はランニングフォームを考える時は自分のフォームを撮影した動画をスロー再生しています。
 ここには春日部大凧マラソンでのスロー動画を載せます。レース後半に身体が上に浮き上がるのを抑えきれず、前傾姿勢が保てなくなっていますが、足を蹴るタイミングはご確認頂けると思います。
 こうして、全力を出している時の動画はありがたいなぁと思います。
 
(春日部大凧マラソン2023から。身体が後ろに倒れていて、恥ずかしいです)
 
 こちらがスロー動画です