「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」を再開させて頂いて、練習メニューについて書いて来ました。でも、何故?ゆっくり走るのか?は明確に書いていなかったように思い、改めて書かせて頂きました。
サブ3.5を目指す方は長時間走れる足を作ることに重心を置いた練習メニュー、サブ3を目指す方には距離走を増やした内容をお勧めしました。
今回はサブ3に必要な練習メニューになりますが、少し考えてほしいことがあります。
それはこんなことです。
■速く走る時にどうしてますか?
レースでのスタート直後や、レース後半にスピードアップしようとする時に、どんなことを考えているでしょうか?
ちょっと分かりにくいですね。
スピードを急激に上げる時は「蹴りを強くしよう」とか、「身体に力を入れよう」、あるいは「身体を速く動かそう」とか、どんなことを考えているでしょうか?
これは僕の経験が多分に含まれますが、身体に力を入れてスピードを上げる場合、それを長時間無意識で保つことはできないと思います。
「蹴りを強くしよう」はストライドを広げる場合、「身体を速く動かそう」はピッチを上げる場合に対応しますが、いずれも肩の力を抜いていることが大切です。
例えば、走る時に歯を食いしばったことはありますか?
かつては「巨人の星」を観ていますと、歯を食いしばるシーンがたくさんあったように思いますが、実は歯を食いしばると、思考能力が低下したり、動きが鈍くなるんですよね。
一言で言えば、身体に力を入れると筋肉に力がはいりますが、これは力が出せる状態とは違うってことですね。
でも、たくさんのランナーさんを見ていますと、肩に力が入って、怒り肩みたいな方もいらっしゃいます。
何を隠そう、僕も怒り肩ランナーでした。
正しいことを言いますと、短い距離は怒り肩でも走れちゃうみたいですね。
でも、肩に力が入っていますと、身体の動きが悪いんですよ。そこは走っていて、自分でも分かるんですね。でも、戻せないんですよ。例えば、肩を上下させたり、大きく腕を上に挙げたり、腕を振ったりしますが、ダメなんですよね〜
(書き漏らしそうなので先に書きますと、30kmを過ぎて勝負と思って動く所からは、身体に力が入っていく時もあります。これも、できるだけ終盤ですね。)
つまり、フルマラソンを上手く走るなら、身体の力を抜いて走ることが大切なんですよ。特にスタートして30kmくらいまではリラックスして走ることが大切です。
時に、僕はもっと早い段階から必死という時もありますが、その形で良い結果を出せたことはそんなに多くないですね。
という処で、インターバル走の時は皆さん、どうされてますか?
僕は滅多にやりませんが、肩に力が入っていたり、思い切り地面を蹴っていることが多いんです。つまり、身体に力が入っています。
これが、インターバル走がフルマラソンに役立たないと思う理由の1つなんです。
そして、距離走はどう走ったら良いでしょうか?
勿論、身体の力を抜いて走ることですよね。
え?身体の力を抜いて走るにはどうしたら良いか?ですか?
それは、普段よりゆっくり走ることです。ます、楽に走ることが大切です。その上で、前回に書きました通り、動きをダイナミックにしてみましょう!
こうして距離走を繰り返すことが速く走れるようになるコツです。