ようやく「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」の連載を再開する時期が来ました。
前回は何故、夏の間はゆっくり走るのか?について書かせてもらいました。そして、今日は何故、ここから距離走を始めるか?になります。
それにしましても、コロナ禍が3年も続いたことで、レースに向けて取り組むべきことを忘れてしまっている面があると思います。
実際は2019年は台風19号で荒川周辺のレースが行われなくて、更に、2020年2月以降はコロナウイルスで大会中止になりましたから、2018年シーズン以来かもしれません。
それだけに、色々書かせて頂こうと思っています。
では、今回の内容、何故、ここからスピードを上げるか?に入りますね。
■何故、ここからスピードを上げるのでしょうか?
僕は夏の間はゆっくり長く走り、その中でランニングフォームを磨いています。そして、ここからは10月後半のレースに向けてスピードを上げて行きます。
以前から、スピードを上げた練習は2か月で効果が出始めると書かせて頂きました。それを読むと、多くの方は3ヶ月、4ヶ月と続ければもっと速く走れるんじゃないか?と言われると思います。
ハイ!と答えたいですが、そうとも言えない実態があります。
これには大きな理由があります。
それは疲労です。皆さん、夏の間は走ると汗をかかれていますが、失うのは水分だけではないですよね。そもそも、汗をかくのは体温を下げるためで、体温が上がっているんです。体温が上がると心拍数も上がりますから、疲労は大きくなりますよね。
ですから、夏の間はスピードを上げる練習で走る距離を短くする方が多いですよね。でも、例えば、1000m x 6本という練習だとマラソンに繋がりません。もしかして、単にダメージを重ねているだけかもしれません。そのように考えますと、逆に、スピード練習をやる必要があるのか?と考えちゃう訳です。
また、菅平を中心に標高が高く、気温が涼しい処で合宿される方が増える時期でもありますが、僕は基本的に行わないのでコメントが難しいです。
ただ、足作りの一環なのか?スピードを上げるのか?目的によっては有効かもしれませんね。
僕は基本的に1人なので、合宿よりも早目に家を出て、みっちり走り込む方が好きですね。
何だか、話の方向がズレちゃいそうです。ここから、戻したいと思います。
正直言いまして、僕のようなおじさんの意見として、長い期間、目一杯の練習を繰り返すと、故障しやすいんです。これは1番由々しきことです。練習のしすぎですね。
夏の間は身体へのダメージが大きいので、疲労が溜まりやすいです。でも、気温が高いので、身体は動きやすくて、コリを感じにくかったりします。
故障のしやすさと隠れた疲れが重なるのは、あまりお勧めできませんよね。なので、お盆過ぎから取組み始めて、2か月で最初のレース、3ヶ月で2回目のレースがお勧めです。そして、一旦、身体を休めてリフレッシュしてから、年始以降のレースに向けた練習を始めるのが良い流れだと思っています。
初めに、年内のフルマラソンが2回という形で紹介させて頂きます。1回目は10月末〜11月の初めと書かせて頂きました。
このため、8月後半にあたる、ここが負荷の高い、距離走を始めるのに良い時期と言えます。更に、最高気温が下がり始めるのもプラスです。
毎週末に距離走を置くことで、1週間のリズムができますよね。そして、気温が下がる中で段々と練習で走るスピードを上げます。
こうして練習を重ねますと、体調が上がることを確実に感じられますよね!実は気持ちの面も大きくて、この上がっていく感覚は気持ちを前向きにさせてくれます。
仮に、夏前から取り組んでいますと、疲れが抜けなくて、いつも身体が重いとか、いつも疲れているとなります。実際に僕と同世代の友人は、結構な確率で、そのように話します。
大切なことは、距離走を始める今からの季節に身体がフレッシュな状態であることです。
ということで、今回は何故、お盆明けから距離走を始めるか?について書かせて頂きました。
僕は昨日8/20から距離走を再開しました。この暫くの間、コツコツ取組んできた動きができて、ホッとしました。