「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」という連載も次回で一段落のつもりです。残り2回をしっかり書くと共に、再開させて頂くお盆までを楽しいスポット連載を書けるように練っています。

 できるか分かりませんが、気楽にお付き合い頂けると嬉しいと思っています。

 

 

 前回は僕も振り返りたくない、撃沈レースを紹介しましたが、別大もしっかりした記録を残せないまま、東京マラソン2019に向かいました。

 防府以上に気温が低く、スタート前から強い雨でした。が、僕のレースプランは前半のペースをより速くするものでした。中間も足の甲が痛くて、大会参加を見送る状態で練習不足ですから、自分の無謀さを感じてなりませんが、計画に従ってスタートしました。

 

 この時はスタート時点でびしょびしょ。(まだ自分の弱点に気づいていなく、)雨で視界が遮られる状態でした。もう15kmで余裕がなく、30km前では身体が冷え切って、身体が動かなくて、震える状態。低体温症で30kmDNFとなりました。

 

 途中DNFなので、課題箇所だけ載せさせて頂きます。この時はピッチが完全に右肩下がりでした。今は理由が分かりますが、何故でしょうか?
 これは練習方法が原因なのですが、これは後半に書かせて下さい。
 いやぁ、それにしても、1つ1つのレースのデータを見るのと同時に様々な記憶が蘇ります。記憶が蘇ることで、課題や対策が生み出されます。
 データ命という僕ですが、データと自分の状態を合わせることが大切だなあと思います。
 
 この時もランニングダイナミクスポッドを着けていましたが、ここに1つの課題が隠れていました。それは上下動です。どうでしょうか?
 後半になると、急に水色が増えていました。
 これはシューズの跳ね返りを前進に使えていなく、力が上に逃げてしまったんです。前傾姿勢が保てていなかったということです。
 
 
■こうした失敗レースから分かること
 僕の防府2018と東京2019はかなり痛いんですが、振り返させてもらいました。
 春時点ではタイムを伸ばせない!限界では?と思っていましたが、2つのことをキッカケに、気持ちを切り替えて取組んで秋のPB更新につながりました。
 それは、レッズランドの練習会で尾池コーチから「足の蹴る方向を外にした方が良い」というアドバイスでした。そして、もう1つは前橋渋川マラソンでした。彩湖ウルトラから連続でしたから、前半のペースを落とすプランで走った処、後半まで良い走りができたんですね、
 
 そうした偶然もありますが、以前にも書かせて頂きました、Vaporflyに向いた接地の仕方に気づきました。それは、ここまで何度も書いて来ました「強い蹴り」、時に「後ろに送るではなく、力強い接地」でした。
 もう1つは前傾姿勢ですね。
 
 やはり、じっくり失敗レースのデータと向き合う(実際は良かったレースとの比較する)ことが大切だと思います。
 ここを次回、当面の最終回で書いて行きます。
 
 
 最後に、防府2019のデータを比較データとして載せさせて頂きます。
 全体のタイムはこちらです。
 そして、ペースと心拍数のグラフはこちら。
 
 ピッチのストライドのグラフはこちらです。後半でも200歩/分をしっかり保てています。
 
 そして、上下動はや後半にやや大きくなっていますが、力が上に抜けることがなくなっています。勿論、この上下動の変化をなくすことは僕が未来に伸びる1つのテーマですよね。良い部分を認めると同時に次のテーマを見出すことも大切です。
 
 このように見て来ますと、僕は考えることが中心で、実際のレースは日々の練習を採点してもらってるようですよね。
 それでは当面の最終回に向かいたいと思います。
 
 
(防府2019のゴールから)