「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」というテーマで書かせて頂いてきましたが、いよいよ60回という驚く回数になろうとしています。
自分から発信させて頂いていますが、いつも多くの友人の顔を思い浮かべたり、練習会を走る方の姿を観察して、速く走る上での課題を考えて来ました。
勿論、それだけでなく、自分が取組んで来たことも考え、その中で、色々と気付くことも多いことに驚いています。
先日から書かせて頂いていますが、縄跳び練習が僕の走りに大きな影響を与えていたことに気づきました。
僕は運動能力に優れる面が多くなくて、代わりに、考えて取組み、それを自分自身に組込む処に特徴があると思います。
それに走り始めて、あと数ヶ月で10年ということで、そんなに長くないこともあって、変化を厭わない面もあるのかもしれません。
今日はそんな僕の思う取組みについて書いてみます。
■新しいことに取り組むのでしょうか?
前日は膝を痛めたUSの同僚の話を紹介させて頂きました。多くの方は走る上で、着地方法による利点と課題を知ることなく、自分で意識して選ぶこともなく、子供の頃に身に着けた走り方を継続する中で、課題に悩むことになります。
本当は子供の頃に、どう走るべきなのか?を教えるべきなんだと思います。
でも、冷静に見て、学校で教えるとしたら、踵着地?フラット着地?フォアフット?どれを教えるのでしょうか?学校の先生も習ったことがないのに、教えるのか?と思いますと、スゴく難しいことだなぁと思うのです。
小学生の僕は運動会が大嫌いでした。
こんな日がどうして来るのか?と思っていました。連続して雨が降れば良いのに、と思って、でも、必ずやる日が来ると思うと、雨が降ればと考えることさえ無意味と思うんです。
それに、運動会に向けた練習が始まると毎日が苦痛でした。授業参観はお袋だけですが、運動会は両親がやって来るのに、一番後ろを走っているんです。
特に小学一年生の時は羽生小学校でしたが、徒競走が終わるとお皿が渡されました。順位が下ほど小さいお皿でした。僕は一番小さいお皿をもらいましたが、このお皿は今でも実家にあります。割れないから仕方ないですが、実は見るのもイヤなんですね。
ですから、昔は非常に速かったけど、今はケガや痛みで速く走れない方の気持ちは痛いほど分かります。速く走れたという事実や実績は、時に自分の気持ちを蔑むことも多いと思います。
それだけに、USの同僚の気持ちを考えると、なんて言葉を掛けたら良いのか?言葉に詰まります。
ケガをしている方も「走ることは好き」だと思います。
走るとなると、全力と考える方が多くて、痛みを堪えてでも、走ってしまうという方が多くいらっしゃるかと思います。
ケガと走り方は繋がっています。
ケガを防ぐには2つの道があります。
1つはケガをしやすい箇所をケアする
これは誰でもできることです。が、注意すべきは「痛い箇所が原因ではない」ことです。また、「痛みを無視すると本当に悪化しないと気づかない」ことも注意すべき点です。
うまり、身体のメカニズムを知って、しっかり対応すべきということです。例えば、足底筋膜炎は足裏が痛みますが、原因は脹脛です。ですから、身体の構造を学び、身体中のツボを触り、コリのある箇所を探すんですね。
もう1つは走り方をアップデートすることです。
同じ走り方を続ける限り、同じ箇所に疲れが溜まります。これを改善するには走り方をアップデートすることが大切だと思います。走る時に使う筋肉の種類を多くして、疲労する筋肉を分散させることが効果的です。
でも、こうすれば良いという取組みは1人1人で異なりますし、替えれば良い結果が出るとは言えない点は課題です。
とはいえ、同じことで悩み続けるのか、それとも新しいことに挑戦して、解決の糸口を見つけるのか?は悩む面もあります。僕は未来を変えるために新しいことに挑戦したいと思っています。
■ゆっくり走る処から始めます
僕は身体が思った通りに動かないんです。
身体が自然に動くなんて程遠くて、スピードが上がるとマッタクダメです。ですから、常にゆっくり走る処から取組むしかありません。
特にラダー練習はヤバいです。いつも、転倒しないように!と願うばかりです。
仮に、USの同僚にフォアフット着地を勧めるとしたら、どんな風に言うだろうと考えてみました。
「つま先立ちでゆっくり走ってみよう!」ですかね。
前回、書きましたが、踵着地だと着地の衝撃を膝関節で吸収しますが、フォアフットだと膝関節と足首で吸収できるからです。
初めから30分や1時間は無理なので、5分から始めようと伝えたいです。
少しずつ動ける時間を延ばしていければ、少しずつフォアフットが分かるように思います。勿論、フォアフット着地は拇指球で着地した後に踵を着いても良いのです。
でも、強い痛みを感じた経験や膝の手術をした気持ちのダメージは大きいことと思います。
こうしたゆっくりとした取組みは急な変化ではなく、小さな積み重ねが少しずつの自信につながる点が良いと思います。
更に、競うではなく、楽しむという切り口で取組んでもらえたらなぁと思っています。
勿論、膝に痛みを抱える方にも良い方向が見えたら嬉しいなぁと思っています。