「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」というテーマで書かせて頂いています。

 初めは「大撃沈」というテーマから、しっかり走るコツや練習方法を紹介しました。次は「全力を出す技術」を書いて来ました。思う以上に気持ちが大切で、ゴールまで集中力を続けることが難しく、リラックスする瞬間を作ることを書かせてもらいました。

 

 今回から新しいテーマについて書いて行こうと思っていましたが、今日は少し脱線したいと思います。

 それは、仲間の存在です。

 これは僕の限られた経験ですから、必ずしも正しいとは言えませんが、紹介させて下さい。

 

 先日から、気持ちの話、あるいは自分のペースを刻むことを書かせて頂いて来ました。自分のペースとは真逆の形として、ペーサーさんや練習仲間の力を借りる方法について触れたいと思います。

 

 

■大会ペーサー

 色々な大会で大会がペーサーを用意されています。

 ペーサーさんの周りはたくさんのランナーが集まり、スゴく大きな集団になっていることが多いです。でも、後半になると、どんどん人数が減ると思います。何故でしょうか?

 

 実はペースの設定が鍵です。

 目標ペースで走るペーサーさんは平均ペースで走ります。でも、多くのランナーさんは平均で走れる脚力をお持ちでないことも多いので、ここにズレが生じます。

 また、ペーサーさんは実力がもっと高いために、普段よりゆっくりペースで走ります。このため、スタートしてしばらくは、ペースが速くなりやすいです。でも、多くのランナーはペーサーさんの近くに行こうとしますから、スピードが速くなるんですね。

 

 僕も練習会ではペーサーさんに着いて走りますが、スタートしてしばらくはペーサーさんから離れて、後ろに位置します。

 そして、集団が小さくなるにつれて、前に出ていきます。

 それは、ペーサーさんのペースが上げ下げした時に自分のペースが揺れないで済むからです。勿論、50代ですから、スタート直後の急な心拍数の変化を抑える目的もあります。

 

 

 ではペーサーさんはどう活用すれば良いか?ですよね。

 あまり気にしないのが1番です。

 自分の時計を見ながら、自分のレースプランに沿って走るのが良いですね。

 

 

■練習仲間の存在

 僕は普段のペース走を行う際に、友人達と走っていますが、やはり集団走を行う方は多いと思います。一緒に走っていますと、互いの実力が分かりますよね。

 こうした友人達はレースでも信頼できるので、同じ大会を一緒に走る友人がたくさんいることは非常にありがたく感じています。

 ところが、実際のレースではそれぞれが練習と同じではありません(つまり、目標タイムやレースプランが同じではないため)。

 

 実際のレースでは、大きな大会を走る際に、同じ集団に友人が何人かいることが多いです。

 でも、実際に起こることとして、最初から最後まで一緒という方はほぼいません。

 その理由は先に書いた通りなんですが、周りに仲間がいると、今日は良かったと思ったり、周りのペースを信じて走る自分がいたりします。

 これが結構難しいんです。

 いつも、互いに同じペースで走っていると同じ実力と感じちゃいますが、決してそうじゃないんですよね。それに、目標タイムやレースプランも違うし。実際は体調だって、人それぞれですよね。

 本当はたまたま同じペースとなった人達で走るべきで、友人がいるか?は後から着いてくるものですよね。

 

 仮にですが、事前にレースプランが共有できていたら、違うのかもしれません。

 

 

 僕は友人KO林さんの直後でゴールということが、過去に3回?4回?あります。2人の実力はほぼ同じと言って過言ではありません。

 ところが、前半から一緒の集団だと2人ともタイムが良くないんです。僕は過去2回ともDNFでした。

 2人が連続してゴールする時は、友人が僕より前を走り、中盤で僕が追いついて先に出て、最後に逆転されるという形なんです。

 友人が僕を目標に頑張るというのもあると思います。

 ゴールは同じでも、レース運びは随分違うんですよね。

 ところが、同じ集団だと、僕には速すぎるペースで、友人は僕がいるから頑張らなくちゃとなるみたいですね。

 

 

■結局は自分自身ですよね

 今日はレースで周りに合わせる難しさを書いて来ました。

 ペーサーさんも人の子なので、ペースは完全に一定ではありません。

 先日からペースの上げ下げへの対応など、色々書いて来ましたが、やはり自分自身でペースを作ることが大切だと思います。

 そして、自分でペースを作る上で大切なのは、身体で刻むリズムです。リズムを刻む上で大切なのは足作り。歩数に耐えられる足を作ることですね。

 足作りには時間が掛かるので、夏の間にコツコツ走るということに帰着するのです。

 

 

(先日のかすみがうらマラソンから。集団の前でできる限り3:45/kmの均等ペースで走らせてもらいました)
(28kmから2人となり、彼の目標タイムを目指してひきました)
(残念ながら34km過ぎから1人に。そこから少しペースを上げました)