先月から「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」というテーマで書かせて頂いています。

 初めは失敗レースに多い失速、所謂、「大撃沈」について書きました。そして、今は「本番で結果を出す」ことについて書かせて頂いています。

 

 前回はGPS時計の設定を見直して、ラップピッチを確認しながら走ることで、段々とリズムを崩さずに走れるということを紹介しました。もちろんこれは自分1人で走る時にも役立つ技術です。自分の特徴を出す上でもこ自分一人でうまく走ることは大切だと思います。

 

 今日は僕の取組みを紹介させて頂きますが、皆さんの気づきや取組みに近づけば、と思います。

 

 僕はスタート直後が215歩/分を超えますが、まだ頑張っても10kmが限界です。これが最後まで続けられたら、約5%のスピードアップになります。

 できれば、実現したいのですが、そんなに上手く行かない事実があります。

 それはピッチを高めるとフォームがコンパクトになるので、ストライドが狭まるんです。本当はスピードを上げるつもりで取り組んでいるのに、スピードが上がらないのです。

 

 ピッチを高めれば速くなると思っていた僕には極めて大きな問題です。今のスピードが限界と言われたようなもんです。

 

 

■ダイナミックなフォーム?コンパクトなフォーム?

 この事実に直面した時、僕自身は答えがあるのか?と、しばらく悩みました。正しくはまだ壁を乗り越えた訳ではなくて、今も取組くむ真ん中にいます。

 ここで参考にしたのは練習で一緒になる友人ランナーさん達の走り方でした。

 僕はいつも走っている間、仲間達の走り方を勉強させてもらっています。僕にはできない素晴らしい点を学ぶ中で、今の自分に欠けていることを知ったり、速いランナーさんがどうやって速く走るのか?を感じます。

 

 友人の中には小さな動きで力強い蹴りをする友人がいました。フォームがコンパクトなのに、ハーフマラソンを65分台で走るんです。勿論、レースでは練習より大きなフォームで走られますが、スゴいヒントになりました。

 初めは強い蹴りにはダイナミックなフォームと思っていましたが、小さな動きで強い蹴り、すごい!これだと思いました。

 そうなんです。ピッチを高めると、短い時間で着地して、蹴って、次の一歩に向けて足を前に送ります。ピッチを高めるとは、この一連の動きを速めることです。速めるのに、動き自体を速める訳ですが、より速めるには、接地から蹴りまでの時間を短くしますよね。つまり、蹴る動きが小さくなるんです。

 

 ですから、蹴る動きが小さくなるのに、どうやって蹴る力を高めるか?となりますよね。

 僕は足で地面で蹴ると考えて来ましたが、背筋を使って股関節を持ち上げて、下ろす動作を加えようと考えました。

 それは、背筋の発達したランナーさんが多いことが気付きにつながりました。

 

 僕はこのフォームに切り替えていますが、昨年のコロナ感染で後戻りしてしまいましたので、結果を確認できるのは秋のレースになると思います。ですので、結果をお楽しみに。

 

 

■答えは1つではありません

 僕はピッチを高めようと取組んでいますが、強い蹴りを生み出す取組みはピッチに依存しませんよね。

 是非とも、ご自分に合ったリズムを見つけ、走りを磨く上で、僕の取組みを組み込んで頂いても、あるいはヒントに別の取組みを加えて頂けたらなぁと思います。

 

 

(僕の今のフォームの原点になる、股関節を持ち上げる動作)
(この動きを繰り返すことでスピードを速めています)