マラソンシーズンも一段落した方も多い時期を迎えました。でも、気づくと早くも秋のマラソン大会で募集が始まっているんですよね。
という中で、秋に向けてフルマラソンのタイムを伸ばしたい方が多いことを感じて、記事を書かせて頂いています。
僕も間もなく走り始めて丸10年を迎えます。僕自身、タイムを伸ばしたいと思って取組んでいますが、同世代のランナーさんは意外に後に続く方が自分の記録を塗り替えることを拒んで見える時があります。
僕はもっと多くの方が速いタイムを出して、自分の記録を抜いてくれるのが、スポーツの発展につながるように感じています。
それに、今、書かせて頂いていますケガで走れなくなる方が減ってくれた方が高齢でも走れることに繋がりますから、是非多くの方に知ってほしいと感じています。
ここまで、日々の身体のメンテナンスでケガを防ぎ、良い練習を積んで、秋にはタイムを伸ばしてほしいと思って書いて来ましたが、今回は2つのことを加えさせてほしいと思っています。
それは、「セルフケアでは全部のケガを防げないこと」「痛みが消えたら大丈夫という訳ではないこと」です。
■セルフケアには限界があります
僕がここまで書いて来ましたのは、コリについてです。
コリは筋肉が骨とつながる部分や、筋肉が腱とつながる部分で起こりやすいみたいですね。なので、ここを丁寧に書かせてもらいました。
基本的に繫がり部分が表面に出ている筋肉はコリを解すのが簡単ですが、例えば、小殿筋は多くが中殿筋の下に隠れていますから、セルフでコリを解すことが難しいです。
こうした時に2つの方法があります。
1つはピップエレキバンです。強く押せなくても、押せばコリは分かりますので、磁気の力を借ります。どうやら磁気は医学的な根拠がないので、効果は人それぞれのようですが、僕はコリがヒドい時は貼っています。肌がかぶれる時もあるので、注意が必要かもしれません。そして、使い捨ては勿体無いので、貼替えシールも活用してます。
押せない箇所は勿論ですが、僕はここまで紹介した箇所にピップエレキバンを活用しています。
そして、もう1つは鍼灸院です。
鍼灸師さんの腕による面もありますから、どこでも良いという訳ではありません。十条にある内田治療院を利用される方も多いですが、僕は立川にある坂本治療院、門前仲町にあるTakeアスリート鍼灸院に通っています。
また、押せない筋肉のコリを解すのは大変ですが、同様にセルフで治せないのは筋膜です。
鶏肉が分かりやすいですが、筋肉は外側を筋膜が包んでいます。走っていますと、隣り合う筋肉膜同士が癒着しやすくなります。この癒着がそれぞれの筋肉の動きを邪魔します。そして、一種の歪みですから、一度歪み始めますと悪い方向に進みます。
ここは鍼灸師さんの力を借りるのが一番効果的です。
やはり、高い技術が必要なのと、筋膜の癒着は自分自身で認識するのが難しいですね。筋膜を診てほしいと言うよりも、痛みを診てもらう中で、原因が筋膜だったという方が良いかもしれませんね。
■痛みが消えた=治った訳ではない事実
痛みの中で一番難しいのはここかもしれません。
痛みをこらえて走っていますと、あまり気にならなくなるケースがあります。これは治ったように感じることも多いのですが、実際は身体が痛みを無視するようになっただけです。
ですから、次に痛みが出た時はかなり深刻な状態です。
実はこういう形の方が思う以上に多いです。
疲れや痛みに鈍感になることはケガを悪化させるので、非常に危険です。
初めに僕が疲労骨折した話を書きましたが、あの時の僕はとりあえず走れるので、走ってしまったんです。
その結果、蓄積されたコリもあって、最後は疲労骨折という形になったのです。
僕はある意味、良かったのかもしれないと思っています。それは、中途半端なケガではなかったからです。復活するのに11ケ月掛かりましたから、また、骨折したいとは思わなかったです。
今でも覚えていますが、疲労骨折をした湘南国際マラソンではスタート前に骨折しても仕方ないと思う自分がいました。
ですから、練習方法を見直して、ケガをしない取組みに切り替えましたし、多くの方がケガをされないように、と考えるようになりました。
■まとめ
次回は練習方法の話に移りたいです。
本当はケガの話をもう一回書きたいんです。
それは膝の話です。
僕自身もつい先日まで繰り返し悩んでいましたので、皆さんの痛みがよく分かります。
でも、もう少し確認したいことがあるので、もう少し先に書かせて頂きます。