先日から「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」というテーマで書かせて頂いています。

 SNSでよく見掛ける「大撃沈」の原因を探り、秋に向けた取組みについて書かせて頂いて来ました。

 大撃沈の原因は足を作ることも大切だけど、心の隙間を突かれることが多いことを紹介しました。

 心の隙間を減らす取組み、そして、秋に向けたお勧めの練習を書かせて頂きました。

 

 ここまで「大撃沈」を意識してきましたので、レベルアップしながら、安定して走ることについて書こうと思ったのですが、その前に書かせて頂くべきことがありました。

 ここまでとは少し毛色が違うかもしれませんが、「大撃沈」を防ぎ、タイムを延ばす上では欠かせないことなので、少し寄り道させて下さい。

 

 

■自分の身体をケアしていますか?

 僕自身は長い間、身体のケアが甘かったです。

 走る間に気になっても、走り終えると痛みや違和感がないと、ケアをさほっちやいました。痛んで走るのがつらくなって、やっと原因がどこか?なんて考えることも多かったです。

 

 今日はそんな僕の失敗談から書いて行きます。

 2022年初めの僕は右アキレス腱を腫らしていました。

 年末にadidas takumi sen8を履きましたが、膝下に負担が掛かるシューズで僕には不向きでした。年末にBostonやJapanも履いていた結果、アキレス腱が腫れる感覚でした。

 でも、走り出すと気にならないので、年始にペース走をやった所、その後から変でした。しかも、次男がコロナ感染で行動制限になってしまい、鍼灸院にも行けませんでした。

 良くなった?ダメ、今度こそ、やっぱりダメという繰返しで、悩みながら、コリをほぐしますが、最後は行動制限が終わった処で坂本鍼灸院に行きました。そして、しっかり診て頂いて、治りました。

 

 年末にちゃんとケアすれば、年始にペース走を止めて、ケアすれば、というタラレバの連続でした。

 

 50代半ばの僕は小さなことで長く苦しむ傾向です。日々しっかりケアして、ケガで悩むことをしたくないですね。

 

 

■コリのある場所を探します

 筋肉に負荷が掛かりますと、やっぱりコリが出ます。軽いコリなら放置しても治りそうですが、甘く見てはダメです。更に、コリは蓄積されますから、日々コリを解すのが大切です。

 コリの出る場所は人それぞれです。

 膝下の筋肉を多く使う方は脹脛ですし、腰周りの筋肉を多く使う方は殿筋周りという具合です。

 でも、普段走っていても、今日はどこを使ってるなぁと思う方って少ない筈で、筋肉痛になった場所で分かる方も多いかと思います。当然、慣れれば筋肉痛にはなりませんから、どの筋肉を使っているか?は意外と気づきにくいですよね。

 

 走り始めた頃の僕は筋肉を解す時、お風呂の湯船に浸かりながら、脹脛を揉んでいました。でも、僕は解すべき場所が違う!というのに気付くには随分時間が掛かりました。

 2013年9月に走り始めた僕はいつも全力走でした。

 20年以上、マッタク運動していませんでしたから、筋肉が増えて、速く走れるようになりました。疲れがないフレッシュな状態なので走れていましたが、マッタクケアしていませんでした。2014年の夏に股関節に痛みを感じ、それでもケアを行ったことで、11月に仙骨の疲労骨折に至ったんです。

 

 今、思い返せば、怖いもの知らずだったなぁとなる訳ですが、何も知らなかったのです。

 実は、腰周りのコリに気付き、セルフケアを始めたのは2017年のことでした。

 コリのできやすい場所を知っているか?坐骨神経痛やシンスプリント、足底筋膜炎とどうつながるか?を知っているか、ということなんですが、痛みの出る場所とコリの生じている場所は離れている点がカギになると思います。

 例えば、坐骨神経痛はお尻の付け根が痛みますが、原因は次の写真のピップエレキバンの箇所のような場所です。実際はより背中側にもう少し広がっています。

 

 
 この理由は次の画像につながります。
 中殿筋と腸骨との繫がり部分にコリが生じて、反対側の足の付け根側が痛むのです。
 
 
 ですので、腸骨に沿った場所にコリがあることを確認できるといいかなぁと思います。
 上の写真のように、立った状態でセルフにて親指で押していくのが良いと思います。できれば、背中側まで押しながら、痛む箇所をご確認頂けると良いと思います。
 
 日々のケアが必要な箇所について、もう少し書いてみたいと思います。