「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」というテーマで書かせて頂いています。

 さすがに 今年も 4月になり 気温も高くなってきましたので、フルマラソンのタイムを伸ばすとなるとやはり秋以降に向けた練習が中心になると思います。

 ここまで撃沈というテーマをベースに、秋までにどうやって撃沈を改善するかということで紹介してきました

 その中では 僕が一つ おすすめしたいのは 峠走です。そして今日からはもう一つのテーマに話を移していきたいと思います。

 

 スピードを速める上でトラック練習に取組む方も多いと思います。できれば、それは平日に行って頂いて、週末は時間を掛けた練習がお勧めです。

 峠走は勿論ですが、夏の間にゆっくり長い時間を走る機会を作ると、心の中にある長い時間に対する壁を壊せると思います。

 今日は峠走以外でいくつかの取組みを提案させて下さい!そこには意味があります。いずれも心の中にある弱さを打ち壊す取組みです。

 

 

■練習レースを設けませんか?

 夏の間から月に一度、練習レースを作ってみませんか?

 その目的は天候による課題や限界を知るためです。例えば、帽子やサングラスの必要性、日焼け対策、水分補給の大切さなどは、レースで体験するのは勿体ないです。

 仮に走り切れたとしても、水分が充分に補給できていないと、ゴール後のダメージが大きいとか、日焼けで体温が上がって心拍数が上がるとか、レースでも身体がツラい、止まりたくなる原因を知って、対策を用意しておくだけで、結果は随分違いますよね。

 最善の環境を考えて走ることは大切ですが、実際のレースでは自然を相手に走る訳ですから、厳しい中を走ることも本番で耐える気持ちを養うことにつながります。

 

 僕自身、2020年や2021年は毎月参加していたのですが、2022年は参加しませんでした(2022年は僕自身がコロナ感染で参加できなかった面もあります)。

 2020年と2021年を振返りますと、ハーフマラソンを中心に参加しました。

★2020年

2020年7月25日(ハーフ)1:18:55

2020年8月5日(フル)2:50:58

2020年9月19日(ハーフ)1:16:14

2020年10月3日(30km)1:49:48

 

★2021年

2021年6月6日(ハーフ)1:17:31

2021年6月12日(ハーフ)1:16:48

2021年7月17日(ハーフ)1:20:03

※8月から山行きに切替え

 

 僕自身はハーフベストが2021年の1:13:42ですから、夏はタイムがマッタク出ていないのですが、土手を走るコースで、参加者が少ない大会で充分なので、参加してみませんか?

 2022年は夏の間、駒沢公園でペース走を行っていましたが、練習で全力を出したのか?と聞かれますと、残念ながら、レースまで追い込めていなかったと思います。つまり、全力を出すことは必要で、ハーフやフルでしっかり走ることが秋に向けた準備になると思います。

 

 トラック練習も良いと思いますが、短い距離はフルマラソンとの関係性が読めない点が課題です。トラックで速くなりたい場合は別ですが、フルマラソンで速くなりたいなら、トラックよりもっと長い距離を全力で走る機会を持つことが良いと思います。

 

 実は、夏のハーフマラソンはタイムが出なくて凹みます。なんでこんなに走れないんだ!と思います。それでも、9月を迎えますと段々と気温が下がるにつれて、タイムが伸びていきます。

 ですから、例えば、真夏となる7月や8月はハーフマラソンを避けて、お盆以降や9月からハーフマラソンを加えるのが良いかもしれませんね。

 また、タイムが伸びると気持ちも乗りますから、良い状態でフルマラソンに向かうこともできます。

 

 

■ウルトラマラソンへの取組み

 僕がもう1つ使っていますのはウルトラマラソンです。100kmや100kmを超える距離に参加する必要はなくて、50kmや60kmが丁度良くてお勧めです。色々な大会に参加してみましたが、多くの方が50kmを過ぎた処でペースダウンします。僕自身も初めは50kmでペースがガクっと落ちました。

 ですから、フルマラソンの練習で参加されるなら、50kmか60kmが丁度良いと思います。

 

 もう1つのお勧めポイントは予めの長い練習が必要ない点です。フルマラソンを走れるなら、60kmを走り切る足はできています。100kmは練習内容を替える方が増えますし、難易度も高まりますが、60kmまではフルマラソンの延長と言える面が強いです。

 実際に僕は練習ではキロ4で40kmというようなペース走は3年位、行っていません。それでも、60kmや70kmでキロ4で走り切るので、フルマラソンの延長と考えています。

 

 その目的は勿論、距離に対する自信を付けることです。

 特に、フルマラソンが短いと感じられる点が大切です。60kmを走っていると、40km地点でも残りが20kmありますからね。撃沈してる場合じゃありません。

 楽しみながら鍛える!

 そんな気持ちで是非、参加して頂けたらなあと思っています。

 

 

 

(毎年、60km前後のウルトラマラソンには挑戦させて頂いていますが、昨年2022年は久しぶりの優勝でした。柴又100K 60kmの部のゴール)