いつもポイント練習では仲間の中に入って走るが、いつも感じるのは体つきの違いだ。

 僕は身体全体に筋肉量が少ない。

 それに比べて、多くの方を見ていて、僕の筋肉の付き方と違うと感じるのは、僧帽筋かもしれない。

 ここまで色々な時に、腰周りの筋肉、膝上や膝下の筋肉について書いてきたが、今回はこの僧帽筋について書いてみたい。


 体幹の強さが現れているのか?それとも頭の重さによるのか?あるいは僕が反り腰だからなのか?その原因は分からないが、少なくとも、友人の背中を見ると僧帽筋の発達に圧倒される。

 そして、この僧帽筋は女性サブスリーランナーの方には見られないし、男性サブスリーランナーにも少ない。


 僕は勝手に体幹の強さの証ではないか?と思っている。




(僧帽筋は背中にあり、首から背中に広がる筋肉だ)


 僧帽筋は非常に広い筋肉で、上部は首の後ろに広がり、頭の保持、そして、中部は肩甲骨に沿って左右に広がり、胸を張る、背伸びや深呼吸にも機能する。下部は腰の近くまで伸びて、肩甲骨の高さを下げる、後ろにひくなどの機能を持つ。

 一般に言われる背筋は、僧帽筋、広背筋、長背筋である。そして、その内側に腸腰助筋、胸最長筋などがある。背筋の中でも僧帽筋は頭部から上体を支える役割だ。

 このため、所謂、肩こりは僧帽筋の筋肉の付け根のこりでもあり、首の後ろ、肩甲骨周り、あるいは背中の下部などで起こる具合だ。


 以前から、近くで練習する姿を見ていて、吉田香織さんは背筋の使い方が非常に上手だなぁと見てきた。

 でも、僧帽筋に気付いたのは、陸上短距離の山縣選手だ。実際は多くの方が、それに気づいていると思う。

 例えば、こんな記事が出ている。

https://webkoara.com/sport/yamagata-ryota/9192/



 やはり、速く走る上で実は背筋がすごく大切なんだと感じる。

 特に、僧帽筋は首から頭を支える役割だが、それだけでなく、上体の捻りを生み出す役割も果たしている。身体全体を上手く使って走る上では、必要不可欠に見える。


 具体的には下記の2つだ。本当は頭と首の維持もあると思うが、走る動作と照らし合わせるとこの2つになる。

・肩を捻る動作

・背骨を軸に回転させる動作


 肩を捻る動作は僕の走り方を支える重要な動作であり、ツイスト動作を活かすフォームにアップデートした今、重要な筋肉だ。

 身体のツイストを大きくする、あるいは速く動作させる上で、このツイストが戻ろうとする動作を繋げたい!

 そして、ツイストするのは肩だけではなくて、背骨自体がツイストすることで、より強くシャープな動きを実現できる。


 昨春はこの身体のツイストを意識して、ツイストを活かしたフォームに替えるように、練習に取組み始めたが、結果的に、ツイスト動作に重点が置かれてしまい、偏減りを生んでしまった。

 それだけに、僧帽筋を鍛える方法を考えたいと思う。

 普段、一緒に走ってきた仲間の姿や筋肉を見ることが思う以上に大切だと感じた。

 これから、具体的にどんな練習が良いのか?を検討してみたい。