先日のサンフランシスコ最後の夜は思い切って、ステーキだった。が、書き忘れていたので、少し時間が経ったが書いておきたい。

 日本でもステーキはたくさんのお店で食べられるが、やはりアメリカだから食べられるステーキが存在する。それは、熟成肉だ。日本で書かれる熟成肉は正直言って正しい工程で行われていない。しかも、正しい肉を普通のステーキ屋さんが扱っても、高い理由を分からない客が多いのが実態。
 やっぱり本場を味わうべきだと思うが、日本とは色々な違いがあるので、少し紹介しながら書いてみたい。

 ステーキは肉を焼くだけと思われるかもしれないが、それぞれのお店で味に違いがある。
 かつて初めて訪れたRuth Chrisは覚えていないが、Flemmingsは肉の旨みで勝負。熟成期間が長めで、旨みが詰まった肉だと感じる。Wolfgangはオーブンで焼いた感じが特徴で、肉全体にしっかり火が通った歯応えと香りだ。

(前日に撮り忘れたので、翌朝に帰る途中で撮った。当然閉まっている)
 さあ、初めて訪れるMorton'sはどんなステーキだろうか?
 一人なので、どんな席に座るのか?ワクワクしながら、案内されると、奥の方に二人席が壁紙際に並んでいて。ちょっとホッとしつつ、座った。
(メニューはこちら)
 この日は、フィレを食べてみたいと思っていたが、店員さんがボーンインリブアイを猛烈プッシュ。でも22oz(624g)はちょっと多すぎだよなぁと思っていたが、折角なので頼んでみることに。
 で、代わりに、付け合せ&前菜を減らすことにして、シーザーサラダだけ頼んだ。アメリカではどこのステーキハウスも付け合せや前菜を頼むのが普通。日本だと付け合せは込の値段だけど仕組みが異なる。で、多くは付け合せを2,3 種類は注文するのが普通。僕も最初は知らなくて、店員さんに言われて追加したが、最近は色々会話しながら、お肉の量を考えつつ、頼んでいる。
 この日は、1人だから、付け合せを頼んだらスゴい量なので、残す前提でサラダを頼んだ。で、できれば最後にデザートを頼みたいのでと言った上で、付け合せはなしにさせてもらった。
 すべては会話で成り立つのが面白い。

(1人の量じゃない(笑))
 サラダが予想以上に美味しくて、ついつい半分以上食べちゃう。
 でも、抑えつつ待つとやってきた。

(香ばしい薫りがやってきた)
 肉をグリルで焼いた香ばしい薫りで、食べる前に、これは美味しいと分かる。切ると、締まった肉で脂身が少ない。Flemmingsより脂は多いが、とにかく香ばしさと肉自体の味が素晴らしい。すると、遠目にウエイターさんが、こっちを見て、どうだ?という表情。にっこり、美味しいと合図すると、良かったと合図。僕は7,8分で瞬く間に食べ終えてしまう。

(デザートメニュー)
 これが、マッタクもたれないし、とにかく満腹感より満足感が勝利。スゴいお店だなぁと思いつつ、デザートメニューをもらった。
(安全なクリームブリュレ)
 こういう時にデザートも大きいので、量に自信がない時はクリームブリュレが最適。で、安牌を頼んで、珈琲は?と聞かれるので、珈琲は要らないと伝えて。
 勿論、このクリームブリュレが抜群に美味しくて。満足感を感じつつ会計。ちょっとチップを奮発気味に書いてお店を出た。

 ちなみに、僕が食べたボーンインリブアイは$64だったが、日本のMorton'sでの値段を見て倒れた。19,000円だった。これは、現地だからこそ味わえるステーキだ。