編集長スズキです。
昨日は、牧野茂雄さん、瀬谷正弘カメラマンと僕の3人でスバルの矢島工場へ行ってきました。
この3人組ということは、「もの創り」取材となるわけですが、今回は「ボディ・コンストラクションⅡ」特集のなかに入れるための「スバル車のボディ作り」の取材です。
いつもながら、スバルの取材は楽しい! もの作りへのこだわりが感じられて、「やっぱりスバルっていいなぁ」って思います。
工場の中は、2/15発売のMFi_Vol.53をご覧になってください。スバリストは必見です。
さて、その矢島工場のビジターセンターには、こんな展示ルームがあります。
まずは、名車スバル1000です。
MFi特別編集「ジャパニーズ・ヒストリックのテクノロジー」
でも取り上げました。いろんな意味でスバル車の原点でしょう。水平対向エンジン搭載のFF車。Fサスペンションは仮想転舵軸ではなく「実存転舵軸」(このあたりは、MFi特別編集「サスペンション・バイブル」
をご覧ください)。
このスバル1000には、世界で初めての「DOJ(ダブルオフセット・ジョイント」が採用されています。つまり等速ジョイントです。スバルとともに開発を担ったのは「東洋ベアリング」です。現在のNTNですね。
こ、これは、スバル360の石膏現寸モデルです。
説明にはこうありました。
「スバル360のデザインは1/5、1/1の粘度モデルで繰り返し検討されました。完成した原寸粘度モデルに石膏をかけ雛形を取ってデザイン用と設計用の2つの石膏現寸が作成されました。設計用モデルには線図を起こすために丹念に罫線が書き込まれ、それから図面が引かれ、手作りの試作車が完成しました」
うーむ、すごい。
で、この方が、スバルが、いや日本が誇るスーパーエンジニア、百瀬晋六さんです。
1919年生まれ。東京帝大を出てすぐに中島飛行機に入社。戦闘機用「誉」(ほまれ)エンジンの設計・改造をしました。戦後は、富士重工でスバル360、スバル1000などの開発に携わった方です。
うーむ。懐が深いですな。