あしたは晴れる | 一冊の詩集

一冊の詩集

人生終わるとき一冊の詩集が出来上がっていたら。
一日一日を大切に。

一月も今日で終わり。季節の節目を迎えようとしています。寒さの中にも春の兆し。

辛さや痛みも1つ1つ、時の流れの中で光に照らされていきます。

どうぞ、心広がる一日でありますように。

 

 

「あしたは晴れる」

 

  A

 

降っても降っても

降る雨は

 

泣いても泣いても

泣きつづける

 

おひとよし?

おばかさん?

 

でも

あしたは晴れるって

 

いつも だれかの

声がするから

 

  B

 

どんなにがんばっても

毎日が練習

 

ゆるされる練習

 

どんなに上手く行っても

毎日が練習

 

かんしゃする練習

 

足元に深紅の花びらが

散りばめられて

 

夕やけをからすが一羽

横ぎった

 

あしたも 

また

 

生かされる練習・・・・

 

  C

 

梅の枝から

メジロが

パアッと飛び立つ

 

そんなに

急いで

行かなくてもいいのに

 

春よ

こい

澄んだ空に口ずさむ

 

  *

 

自然と

生きる味わい

ささやかな豊かさ

 

しなびた

花びらさえ

むしろやさしい

 

白椿の

立ち姿

ここに

 

  *

 

働く人のたくましさ

あふれ出る

いのちの律動

 

バスを待つ人のやさしさ

遠くに誰かを

想う心

 

銀色の空を見上げて

あれは 

明日からの輝き

             motomi

 

※ 心に宿されている光を感じて、今日も歩きます。