私が21歳前後の時に二年ほどお世話になった会社の元・係長から突然のお誘いがあり、
タイトル通り、昨日、四十数年ぶりに会いました。
係長は3時間以上かけて高速道路を車で来るので、
元・主任の実家へ寄って、ついでに山奥の私の住まいまで迎えに来てくれるって。
そして行先は温泉施設。
そこで元・所長と、私は一緒に仕事したことは無かった他の支社の方が二人、
待ち合わせているとのこと。
もちろん所長とも四十数年ぶり。
係長とはネット上で2015年5月に再会しています。
今、過去のブログを見たら、
ちょうど猫の弓を拾った記事と一緒に
再会の経緯を記録してありました。
なんたって高速で3時間以上の距離がある場所に住まわれているし
なかなか会う機会ってないものです。
ネット上での再会から、すでに十年近く経っている。
それでも私がブログアップすると、読んでメッセージいただいてたりするので
私の脳内では四十数年まえの係長が浮かんでいたわけなのですが…。
「もう着くぞ～」って昼近くに電話かかって来て、
すぐに駐車場まで出て行ったら、
向こうからトップギアファンの小僧の喜びそうな黄色のカッコいい車が！
すぐに係長だ！と分かりました。
昔から車大好きな人だったので、間違いないと（笑）
大当たり！
でも乗っている人が…
え？係長じゃないじゃん！ってほど別人28号でした。
いくら四十数年の時間がたったとはいえ、
人には面影ってものがあるはずじゃないですか？…無かった！
そこらですれ違ってたら、全く分からないで通り過ぎそう。
助手席で座って話をしていると
話の仕方は全く昔のままで係長でしたが。
そしていきなり、主任が亡くなっていたことを知りました。
前日、主任が「死んでなかったら」誘っていくと係長のメッセージがあり、
私はいつもの係長のブラックジョークと思っていたのですが、
係長はそんな予感があったそうです。
律儀な主任からの毎年の年賀状が、ある時からばったり来なくなっていたので。
係長が昨日、主任の家へ行ったら表札が他の名前に代わっていたそうで、
近所で聞き込みをしてみたら、だいぶ前に亡くなったと…。
年賀状が来なくなって6，7年だそうで、
そうだとすると60歳前後で亡くなっていることになります。
主任と一緒に仕事していた頃、
所長から「主任が結婚前提にお前と付き合いたいと言って来たから、
付き合え」って言われたことがありまして、
「私に彼氏がいるの、所長知っているじゃないですか！」と言ったら
主任はそれを分かったうえで付き合いたいと言っている、
両天秤してよく考えて、良い方と結婚すればよいのであるというのが所長の考え（笑）
彼氏は現在の相棒なのですが、所長は主任の話が出る前から
相棒との結婚はダメ！と言っていた（笑）
所長曰く、結婚生活はお金で揉めて上手くいかないことが多く、
お金で解決できることが多いから、お金をバリバリ稼げない奴はダメと。
当時の相棒はホント、お金が無い男でしたので（笑）
認知症父も同じ、金が無いという理由で、相棒との結婚は反対していました。
所長のこの話は、深く私に残りまして、
相棒との結婚生活でお金で文句とか言ったこと無いはず。
必要なお金は自分で何とかして解決してきました。
話がそれましたが、所長命令で私は主任と付き合いました。
とはいえ、主任は嫌いじゃなかった。
穏やかでひょうひょうとしてて真面目で、読書が趣味の人で話は合うし、
笑うとエクボがステキな人で。
お姉さんの嫁ぎ先だというお寿司屋さんのカウンターに
ズラリとありったけのネタの握りずしを並べて食べさせてくれたり、
お座敷の個室で美味しい（そして、すごく高価な）コーヒーが評判の
喫茶店に連れて行ってくれたり、本当に良くしてもらった。
なんだか色々食い逃げ、飲み逃げでごめんなさいして
相棒と結婚しちゃったので、申し訳ないなぁと思っていました。
今思うに、主任は強引さが足りなかったな。
主任なら、きっとステキな人と結婚しただろうから、
今回会えたら当時のことも笑い話ができるなぁと
まったくお気楽に、主任と会えることも楽しみにしていた。
まさか独身のまま、亡くなってしまっていたとは思ってなかった。
係長と主任の話や、当時の懐かしい話をしながら
温泉施設に他の人たちより早めに到着しました。
話をしていると係長なんだけど、顔が別人なのが不思議（笑）
私の会ったことの無い二名が先に到着。
私が係長の奥さんと勘違いして「お久しぶりで」なんて握手された（笑）
「川口とは10秒で仲良くなれるから、大丈夫！」と言われたとおり、
年も同じくらいな男性二人で、すぐに打ち解けました。
それから約束時間5分過ぎに、所長が来た！
相変わらずスゴイお洒落ないでたちでやって来て、
四十数年経っているのに、同じ顔で来た（笑）
所長と最後に会ったのは、私が寿退社してから
心筋梗塞で入院したと聞いて、お見舞いに行った時。
今朝、散歩時に相棒と昨日の話をしてたら、
お見舞いに一緒に行ったと言っていた。
え？そうだっけ？それはすっかり忘れていた（笑）
所長、まだ30代だった。
所長はコーヒーが好きで、それもマンデリンが好きだったので
マンデリン飲むたびに、思い出していた。
係長にネットで再会して、所長が元気だと聞くまで、
また心臓が止まってしまって、この世に居ないかも？と思っていたので
おお、やっぱり所長は不死身だと嬉しかった。
で、昨日、ちゃんと本人にあって、本当に嬉しかった！
何度もハグしちゃった（笑）
変わらぬ所長だったのだけど、胸の中には小型のAEDが入ってて、
不整脈とか起きると勝手にドン！と心臓に喝が入るそうだ。
係長は私より4つ年上。
でも私に対しては「娘の感覚」と言われていて
私は所長は父ちゃん、係長は兄ちゃんって感じです。
所長は会社のみんなの父ちゃんだと思ってたけど、
昨日会って、やっぱり大好きな、みんなの父ちゃんだ！と思った（笑）
「まったくお前は変わらずにイイコだぜ」なんてポンポンされ、
昔に戻ってすっかり娘気分な婆。
ちなみに所長は、私より10歳ほど年上。
温泉施設に来たはずが、温泉に入ることなく昔話に時間が過ぎて
みんなはそのままお泊りだというけれど、
私はシェリが亡くなって、まだ残りの二匹が不安定なので
お泊りは無理だなぁと帰ることにしていた。
お暇を告げて帰ろうとしたら清算カウンターに所長が来て、
「お前は払わなくていい」って。
大丈夫だと言ったのに「馬鹿言ってんじゃね～！
俺にかっこ悪い事させんじゃね～！」って、
所長、昔と顔も何もかも、ホントに変わらない（笑）
素直にありがとうしました。
係長も山奥まで迎えに来てくれて、支払いは所長がしてくれて、
ホントに昔から甘やかされて、婆になっても甘え切ってる（笑）
また近いうちに集まろうって。
そうだね、みんな年取って来て、10年先は分からないからね。
昨日は主任の魂も参加してたかな？
そうだと良いな。
