3月24日(火) | 元木昌彦の「編集者の学校」

元木昌彦の「編集者の学校」

「FRIDAY」「週刊現代」「オーマイニュース」など数々の編集長を歴任
政治家から芸能人まで、その人脈の広さ深さは、元木昌彦ならでは
そんなベテラン編集者の日常を描きながら、次代のメディアのありようを問いただす

 小沢一郎民主党代表の公設秘書が政治資金規正法違反の疑いで起訴された。だが、大方の予想に反して、小沢代表は辞任しなかった。検察に対する憎悪の気持ちはわからないでもないが、このタイミングで身を捨てなければ、政権奪取の可能性は遠のいてしまいかねない。彼は選択を誤った。
 WBC決勝、日本対韓国は手に汗握る好試合になった。同点で迎えた日本の10回表の攻撃、ツーアウト1塁2塁で、このシリーズ絶不調のイチローが登場。
 しぶとくピッチャーオーバーのタイムリーで、2者生還。いくら不調でも、下手投げの左ピッチャーでは、イチローを押さえきれなかった。監督の采配ミスだが、すごいプレッシャーの中で打ったイチローはすごい。久しぶりに野球を見て感動した。
 早く、日本、韓国、台湾でアジア・リーグをつくり、そこの勝者と勝者と、ワールドシリーズの勝者との真の世界選手権をやれば、野球人気の復権はある。やっぱり日本人は野球が好きなのだ。
あわててオフィスへ。『マガジンX』の有賀さんと神領編集長来る。続いて、上智大学の女子学生が、講談社の面接が始まるので、どうしたらいいかを聞きに来る。秘伝を伝授する。
 夜、新橋の「八方・妻」で、かつての教え子、上智大学OBの田中志穂さん、太田陽平君、赤上裕幸君らと呑む。赤上君は京大の大学院でメディアを学んでいるそうだ。あとの二人は、社会に出てまだわずかなのに、すっかり社会人としての貫禄がついた。若者たちの近況を聞きながら呑む焼酎が美味しい。