2月16日(月) | 元木昌彦の「編集者の学校」

元木昌彦の「編集者の学校」

「FRIDAY」「週刊現代」「オーマイニュース」など数々の編集長を歴任
政治家から芸能人まで、その人脈の広さ深さは、元木昌彦ならでは
そんなベテラン編集者の日常を描きながら、次代のメディアのありようを問いただす

 3時に講談社の岩崎さん来る。2月20日に講談社から出るα文庫新版 編集者の学校 カリスマたちが初めて明かす「極意」 (講談社プラスアルファ文庫)を持ってきてくれた。
 文庫化にあたり、内容を「編集者志望の学生」向けを明確にしようと、人選を絞り込み、まえがき、編集者の仕事の楽しさ、新聞ジャーナリズムと雑誌ジャ-ナリズムの違いについて、出版社の就職試験突破のノウハウなどを、私が書き下ろした。

 読みやすくなったので、ぜひ、就職活動中の学生、また、若い編集者に読んでもらいたいと思う。

 夜、歌舞伎町「ミラノ座」へ「007 慰めの報酬」を見に行く。ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が、ヴェネツィアで死んだ英国財務省の恋人・ヴェスパーを操っていた組織を探り、一人で追い詰めるというストーリー。

 相変わらずクレイグは格好いいしテンポもいいのだが、展開が早すぎて話がよくわからない。ショーン・コネリーの演ずるボンドがよかったのは、美女との濡れ場はもちろんだが、博打場やバーでのたしなみも、映画の中で教えてくれたのだ。だが、今回のボンドは、何が何でも動きまくってやると、見ているほうが苦しくなるほどスピーディだが、しっとりしたシーンや遊びはほとんどない。もう少し観客サービスを別の面で見せないと、三作目は見に行かないかもしれない。