8月18日(月) | 元木昌彦の「編集者の学校」

元木昌彦の「編集者の学校」

「FRIDAY」「週刊現代」「オーマイニュース」など数々の編集長を歴任
政治家から芸能人まで、その人脈の広さ深さは、元木昌彦ならでは
そんなベテラン編集者の日常を描きながら、次代のメディアのありようを問いただす

 オフィスで終日過ごす。本を作るのに必要なために、虫明亜呂無、岩川隆、山口瞳、浅田次郎、安部譲二、寺山修司、黒鉄ヒロシ、伊集院静、小林薫、長友啓典、高本公夫の、競馬について書いたりしゃべったりしている本を読み返す。

 面白くて止まらない。競馬は人生そのものというが、いやはや人生よりなんぼか深くて難しい。

 競馬に淫して40年以上になるが、やればやるほど、己の小心さに気づかされ、落ち込んでしまう。だが、達人たちは、競馬という大いなる謎に挑戦し、軽やかに遊んでいるのだ。いつになったら自分もその心境になれるのか。

 今週こそ、今週こそはで、年暮れる、である。