24.1.26 フクの病
2月26日のフク。
戸棚の上にジャンプして飛び乗ってこちらを見ている。。。
今は症状が落ち着いていて一時的にではあるがそれなりに元気。
フクは俺の実家で暮らしている猫。12年前、ボロボロで汚れた野良子猫をうちの長女が保護した。
同じく2月26日のフク。
フクは末期がん。。。
半年前の健康診断では触診でもエコーでも血液検査でも何も異常が無かったのに、半年後の1月半ばの健康診断でいきなり大腸に癌があるかもしれないと言われた。
その日からステロイドと輸液が始まって少し回復したのだが。。。
1月26日、自宅で全くご飯を食べなくなり、自宅で飲むように言われていたステロイド剤を飲ませようと口を開けたら下が青白かった。
素人でもすぐに分かった。。。
貧血を起こしている。
大急ぎで病院へ。
エコー検査の結果。
数日前まで無かった腫瘍が肝臓にできているという。そんなことってあるのだろうか。。。今でも分からない。
が、その腫瘍から大量の出血が起きていて貧血を起こしているとのことで危険な状態と告知された。
頭が真っ白になった。
フクはまだ12歳。。。
その日から輸液、ステロイド剤、止血剤、吐き気止めの通院が毎日始まった。
それでもフクは5日以上、何も食べずにうずくまるだけだった。わずかに水を飲むのみ。。。4㎏以上だった体重は3.4㎏に。
いつ死んでもおかしくないと医師に言われて、
都立病院の看護師をしている長女を呼んだ。
この長女が小学生の時、このフクを保護したのだ。
なのでどうしても彼女にはフクに会ってもらいたかった。
翌日は二男坊がフクに会いに来た。
二男坊は小さいころ、週末は実家のここで過ごしていた子で、フクは長年の遊び相手だった。
もうこれが最期だと思った。
2月25日も病院へ行った。
いや話がとっ散らかっている。。。
フクが全く食べなくなって一週間だろうか、食べたのだ。少しだけどボイルしたバナメイエビを食べた。本来、猫に海老はいけないものなのだが、医師から許可が出ていた。
「このさい、食べるものなら何でもいい、塩分が強くても人が食べるものでも」と。
ありとあらゆるものを試したがダメで、、、最後に試したのがバナメイエビ。
毎日通院での止血剤、ステロイド投与が効いたのかもしれない。数十万の出費になっているがそんなことはどうでもいい。
ただ、フクに生きていてもらいたい。その一念で通院を続けてきた。
俺が骨董市の仕事でフクに付き添えない日曜日は休日診療に次男坊が行ってくれた。行ってくれている。
社会人の長女は治療費の負担をしてくれた。してくれている。
ふたりとも、いい子に育った。
いや、話がとっ散らかっていてまとまりがない。
そもそもブログを書くような心境でないのだろう。それどころではなくて。。。
あの絶望的な1月26日から一か月後の今。
フクはご飯も食べるし、よく遊ぶし、よく寝る。体重は3.72㎏と微増。
1月26日の時には胸水があり腹水もあって腸にも肝臓にも腫瘍があると言われていたが、2月27日の今日の診察でも腫瘍は特に変化なし、胸水は無し、腹水は減りもしないが増えもしない、状態。小康を得ている。
通院は一日おきになって病院に行かない日は俺がステロイドと止血剤を飲ませている。
末期癌であることに変わりはなく、根治は出来ないのでステロイドの連続投与となっている。これは緩和ケアになるのだろうか。
神の奇跡なのか、今のフクは穏やかな顔を俺たちに見せてくれている。
奇跡なんかじゃないな。
フクが自らの力で生み出している時間。
今のこの時間が俺は愛おしい。あと何日、この時間が続くのか誰にも分からない。。。
出来る事なら俺が代わりに死んでやりたい。もっともっと先の未来をフクに見せてやりたい。
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ハンサム団若松町出張所
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花峰窯ブログ