ウルトラマンとキリスト教と自由主義と”愛”と...(追記:日向坂46、今夜『突破ファイル』) | 超絶メタアナリシス

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~女性アイドル論を中心に、政治・経済、スポーツ、芸能などなど、時事問題を独自の視点で分析~
☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

ウルトラマンシリーズを制作してきた円谷プロダクションが在宅支援をしていますね。

 

壁紙の無料提供と、動画の無料配信をやっています。

 

 

ウルトラマンシリーズには、アイドル顔負けの美形のお姉さんが必ず、地球防衛チームのほうに1人、民間人側に1人配置されていますよね。

 

私は、子供の頃、女性アイドルを鑑賞するのと同じくらい、そこを楽しんで見ておりました。

 

さて、動画の無料配信は2種類。

 

① 過去の名作の中からベスト10作を毎週日曜に配信

② 『ウルトラマン80』の全放送回の順次配信(期間限定)

となっております。

 

くわしは、円谷プロの以下の公式サイトより御覧ください。

↓↓↓

https://www.youtube.com/user/tsuburaya

 

 

 

ところで、ウルトラマンシリーズを作ってきたのは円谷(つぶらや)一家です。

ウルトラセブンまでを円谷英二氏が、その後、英二氏の御子息の円谷一氏と円谷皐氏の兄弟があとを受け継いで続編を作り、さらには一氏の御子息の円谷昌弘氏と円谷英明氏ならびに皐氏の御子息の円谷一夫氏が、そのさらに後を継ぎました。

そして、実は、円谷一家はクリスチャン(カトリックの家系)なんです。

また、第1作のウルトラマンを除く、ウルトラセブン~ウルトラマン80までの昭和のウルトラマンシリーズ全ての主題歌を担当しているのが冬木透さんという音楽家なのですが、この方もカトリックです。

(出典元:ウルトラマン80のオープニング画面より)

本名の蒔田尚昊(まいた・しょうこう)で日本のカトリック聖歌「ガリラヤの風かおる丘で」を作曲もされてもおられます(私も数えきれないほどこの歌を歌ってきました)。

 

まさにウルトラマンシリーズというものは、キリスト教思想とキリスト教音楽にもとづいて作られてるんですよね、実は。

たとえばウルトラマンの必殺技は、手を十字に交差させて繰り出されるケースが多いです。

(出典元:初代ウルトラマンのオープニング画面より)


(出典元:帰ってきたウルトラマンのオープニング画面より)

これは、キリスト教において聖なる印である十字架を、”魔を退治する象徴”として用いているんです。

 

ウルトラセブンでは、逆に、宇宙人に捕まったセブンが十字架の形で死刑にされる(ただし、仮死状態)シーンもありました。

 

また、ウルトラマン自体が人類の救世主という位置づけになっていますが、これは、ウルトラマンたちをイエス・キリストになぞらえているわけです。キリスト教思想では、イエス・キリストは人類の救世主ですから。

 

ウルトラマンたちの故郷は「光の国」ですが、これも聖書に出てくる「神の国」がそのモチーフ...

 

ウルトラマンたちのからだの色が”赤”を基調としているのも、イエス・キリストが十字架上で流した血の色のことを指し示している...

 

そんなウルトラマンたちは、いったん死んでも生き返ったりもする不死身の存在として設定されています。たとえば、初代ウルトラマンは、ゼットンに負けて死んだあと、生き返りました。これは、イエス・キリストの復活をモチーフにしています。

 

ちなみに、怪獣や宇宙人はいうまでもなく”人類の敵”なわけですが、これらの存在は実は悪魔がモチーフではなく、”人類の自由の敵”という位置づけになっております。

 

なぜなら、悪魔は人類を誘惑する存在として聖書の中で描かれていますが、怪獣や宇宙人は誘惑なんてことはせず、人類を攻撃してくる存在。

 

攻撃することで、人類の平和な生活をジャマする存在...

 

つまり、人類が自由に生きていくうえでのさまたげ(障害物、ジャマもの)が、怪獣であり宇宙人というわけ。

 

これら人類の自由の敵たちと命をかけて戦う存在が地球防衛チームであり、まさに、昨日の記事に書いた「自由 > 人命」の価値観(人命よりも自由の方が大事という考え方)がウルトラマンシリーズには盛り込まれているわけなんです。

 

だから、ウルトラマンシリーズを見ているだけで、知らず知らずのうちに、「自由 > 人命」の価値観が脳内にすりこまれていくことにもなります。

 

主題歌も同じくそう。

 

勇気を持って自由の敵と戦え!、命を惜しむな!、最後の最後で人類の救世主(=ウルトラマンたち)がやってきて必ず勝つから!!、というメッセージ性が主題歌には込められていて、さらにトランペットの勇壮な響きが多用されて、テンションが上がるように作られています。

 

これ(↓)ですね...

 

(昭和のウルトラマンシリーズの主題歌たち)

 

戦う気持ちを鼓舞するという面から評価するなら、『ウルトラマンレオ』の後期のほうの主題歌がいちばん勇壮ですかね?

 

とくに、サビの部分の、

♪へ~いわをこ~わす敵は、こ~の手でた~たきふせる!

♪それがっ、レオの使命っ! それがレオのね・が・いーー!!

というところはリズム感あってテンションあがります...



そんなウルトラマンシリーズですが、昭和期の最期をかざる『ウルトラマン80(エイティ)』では、初めて、「自由 > 人命」という価値観以外のものが歌詞に盛り込まれました。


それは何かというと、”愛”です..

”愛”はいうまでもなくキリスト教の価値観の中で最上位のものです。

昨日の記事で、欧米の価値観はキリスト教にもとづき「自由 > 人命」であると言いましたが、実はそれが全てではありません。

”愛”を補足すると、「愛 > 自由 > 人命」となります。

人命よりも自由優先という考え方ばかりだと争いごとが絶えない殺伐とした世の中になってしまうので、”愛”を導入することで争いを止めると同時に、自由という酸性を”愛”というアルカリ性で中和するとでもいうのかな、バランスを取っているわけです。
 

自由を血のしたたるステーキだとすれば、”愛”は野菜のようなもの。

 

お肉ばっかり食べているとバランス良くないよねー、ってわけ。

 

彼ら(欧米人)たちだって、自由一辺倒では良くないとわかってるわけなんです。

 

欧米社会でやたらめったら”愛”というフレーズ(言葉)が多用されるのは、そういうわけでもあります。

 

 

なお、これ(↓)が『ウルトラマン80』の主題歌です。

 

 

♪君は誰かを愛しているか? それは生きていることなんだ...

♪君は勇気を持っているか? どんなことにも負けない心を...

 

いい歌ですねぇ~...

照れ照れ照れ

 

歌っているのはTALIZMANというバンドさんで、バンドを使うのも初めての試みだったみたい。

 

曲の特徴としても、それまでには無かったようなもので、Wikipediaから引用しますと、「バンドサウンドや英語を交えた歌詞はそれまでのウルトラシリーズの主題歌とは趣(おもむき)を変えたもので、当時多くの子供達に衝撃を与えたと言われている」、とのこと。

 

私は今回のウルトラマン在宅支援の提供をきっかけに、あらためてネット上をいろいろと情報をあさって調べてみて、この”愛”というフレーズを盛り込んだ『ウルトラマン80』の主題歌が昭和のウルトラマンシリーズの主題歌の中ではいちばん好きだなぁ~... って思いました。

 

時節柄(コロナのこと)、という理由もあります。

 

やっぱり、”愛”は地球を救う、ですから... ニコニコ 

(ちなみにこの言葉もキリスト教思想にもとづくものです)

 

 

 

 

 

P.S.

今夜の『突破ファイル』に日向坂の2人が登場!

 

 

 

松田の好ちゃんは初出演ということで、これは興味深いです。

 

彼女のゴールデンタイムでの外番組におけるバラエティー能力の試金石になると思います。

 

楽しみ~...