昨日、『坂道テレビ』(拡大版)がNHKBSで放送されました。
私が昨日の記事で書いたサプライズ予想はハズれ、結果はたいしたことのないことだったけれど、でも、いろいろと楽しめたし、思いをめぐらすことも多々ありました。
とくに印象に残ったのは、これまでの欅坂46の歴史であり、”歩み”でした。
いちばん目を引いたところは、このフレーズが画面に出たところ...
サイレントマジョリティーMV再生回数、1億回...
女性アイドルグループのデビューシングル売上枚数については日向坂46に記録が書き換えられましたが、前にもこのブログで書きましたが(→1月18日の記事)、今のネット社会においては「シングル売上枚数」というパラメータは絶対的な指標じゃない...
有料のシングルCDではなく、電気代・ネット接続代以外では無料のMV再生回数こそ、世の流行を示す最も有力な指標だと思います。
K-悠斗@J-POP好き/竜党@yutok_mt#欅坂46 #サイマジョ MV再生回数1億4000万回突破。 14歳のてち、17歳のずーみん、18歳のもんちゃん、他のメンバーも、4年前、この時しか見られない初々しい表情で、大人達に抵抗する歌詞を表現した傑作のMV。寂しいニュース… https://t.co/ekRGpM6678
2020年01月26日 17:20
(現在は1億4千万回に達しています)
デビュー以来、爪痕を残すという意味では傑出したインパクトを世の中に与えてきた欅坂46...
その中心となって欅の魂を演じたのは、やはり平手友梨奈でしょう。
私は、彼女こそがAKB(の栄光)を終わらせたのだ、と思います。
乃木坂46だけのときは、乃木坂にはAKBを倒す力はありませんでした。
私が初めて乃木坂46の現場に行ったのは2015年8月30日のことでした(→レポ記事はコチラ)が、まだその時は、”乃木坂らしさ”って何?とか言っているような状況で、デビュー以来3年を経過していても、グループのカラーや方向性についてまだ迷っているような状態でした。
しかも、私がこのように乃木坂にハマり始めたあとも、AKBは国民的大ヒット曲を飛ばしていました。すなわち、『365日の紙飛行機』がそれです。
この曲は、「2015年 1番思い出に残っている曲」に選ばれていて、朝ドラ(『あさが来た』)のオンエア中(2015年9月~2016年3月)は国民的大ヒットを飛ばしていました。
参考記事:
つまり、乃木坂単独ではAKBを上回るとか倒すことはどうしてもできない雰囲気・空気がずーっと続いていたんです。
しかし、明らかに潮目が変わり、AKBが明確に下降線をたどったな、と感じたときが2016年の4月以降でした。
そう!
欅坂46がサイレントマジョリティーで衝撃的なデビューを飾ったあのとき、あの頃です。
その中心には平手友梨奈がいて、秋元康氏の支持を受けつつ、多くのアイドルファンの目を引きつけました。
また、サイレントマジョリティー以後も欅坂46のセンターに座り続けた平手友梨奈は、明らかに”AKBのセンター”という場所を色あせたものにしました。
かつて、その場所に君臨することで「絶対的なエース」と呼ばれた前田敦子の座っていた場所であり、姉妹グループも含めた全メンバーの目標となる場所でもあり、総選挙で頂点にたどりついたメンバーがゲットする栄冠の場所でもある”AKBのセンター”という場所を平手友梨奈は陳腐化したと思います、いま振り返ってみれば。
昨晩、『坂道テレビ』(拡大版)を見ていて、あらためてそう気づきました。
平手友梨奈が登場し、活躍することにより、”AKBのセンター”という場所は、村のトーテムポールのようなものに過ぎなくなってしまったと思います。
”村”とはAKB村のことであり、”トーテムポール”とは単なる輪の中心という意味です。
イメージ的にはこんな(↓)感じ...
村人たち(48Gのメンバーたち)が輪になって踊る中心でしか無くなった感じが、いま。
いまの”AKBのセンター”という場所はそういう感じだと思います。
かつての前田・大島の時代や、選抜総選挙が機能していた時代には、マスコミでも盛んに話題として取り上げられていた”AKBのセンター”という場所は、女性アイドル界の頂点でもありました。
それが、もはや、身内(AKB村内)だけのローカルな場所であり、話題でしか無くなった...
世間一般には通用しない場所、響かない場所になってしまった、”AKBのセンター”という場所は...
そして、”AKBのセンター”という場所をそういうしがない場所にしたのは平手友梨奈だったように思います。
おとといの記事に書いたように、からだ全体から言霊(ことだま)を発するという、その独特のパフォーマンスによって、平手友梨奈は”AKBのセンター”という場所を陳腐化し、田舎化(ローカル化)し、色あせた価値のあまりないものにしてしまった...
平手友梨奈と欅坂46が世間の注目と、歌舞伎界はじめ業界内でも注目を集めるのと反比例するようにして、AKB48グループのセンターの座は色あせ、村のトーテムポール化していった...
そして、乃木坂単独の時代では生き生きとしていたAKBを、落ち目にさせていった...
欅坂46という新星が急速に夜空に上り、輝き、そしてその存在感を増すにつれて、AKBの、とくにセンターの座が急速に沈んでいった...
それが、2016年以降、我が国の女性アイドル界に起こったことであった...
あらためて『坂道テレビ』(拡大版)を見て、過去を振り返りつつ、そう認識いたしました。
いろいろあったかもしれないが、やっぱり、たった一人でAKBを倒した平手友梨奈は偉大だったように思います。
了
追記:
あ、ひとつ付け加えておきますが、私、平手信者じゃないですよ。
(欅坂では、菅井友香&佐藤詩織推しです)
もっとも、本来は(本性は)乃木ヲタだと思ってます...
参考記事: